こんにちは、マナボックスの菅野(すげの)です。

海外に限らず、社長様が一番に気にしていることってなんでしょうか?

いろいろあると思います。

・人の採用、教育

・コミュニケーション、本社との人間関係

・海外税務

などなど。

でも、一番は、

「資金繰り」

なのではないでしょうか?

頭が痛い、、、。

という経験もされている方もいらっしゃると思います。

なぜ、資金繰りが大事なのか?その3つの理由

大きく理由は、3つあります。

①存続するため

1番重要な理由です。

まず、資金があるからこそ生き続けることができるからです。

もし、資金がなければ、、、。

・会社が倒産してしまいます。

・あなたのかわいいスタッフに給与を払う事ができなくなってしまいます。仕事を奪うことになってしまいます。

つまり、資金は血液と同じです。なければ、止まる。死ぬ。ということです。

ちょっと、過激な言い方になってしまいましたが本当にそうなんです。

逆に言うと、企業が大赤字であったとしても、資金があればつぶれることはありません。

②改善し成長するため

また、会社が成長するためにはどうしても資金が必要になります。

・優秀な営業マンを雇って売上を増やしたい。

・いい機械を購入して生産性を上げたい。

・広告を出したい。

・日本本社に教育研修に行かせてスタッフに成長してもらいたい。

いかがでしょう?思い当たることもあるのではないでしょうか?

どれも資金が必要ですよね。

③社長のため

さらに、資金は、社長であるあなたにもっと強く影響を及ぼします。

本当は、

・営業戦略に対して時間を使わなけれいけない。

・人材や教育について考えなければいけない。

・社内ルールや営業の仕組みを構築しなければならない。

しかし、資金が少なくなってきた状況だとどうでしょう?

「来月、どうしよう?お金ねーよ!やべーよ、マジかよ!」

「親会社に相談しないといけないなあ、ああ、気が重いなあ。寝れない、、、。」

などですよね。

そうです。気が散ってしょうがありません。ソワソワしちゃいます。

ケンカもたくさんしちゃいます。

本来、あなたがするべき重要な事に時間を上手に割けないという状況になってしまうと状況になってしまうのですね。

そもそもPLとは全く違うもの

「会社の利益=資金」、「会社の純資産=資金」と思っている方も実は多くいらっしゃいます。

しかし、「会社が儲かっている」と思っていても、「実は資金がない」ということもあります。

黒字倒産なんて言葉聞いたことあるのではないでしょうか?

資金とは、一般的な言葉で言えば、お金(キャッシュ)のことです。

すなわち、「会社にどのくらいお金があるか」ということが、イコール「資金がどのくらいあるか」という意味になります。

お金とPLの利益とは全くちがうもの!

頭に叩き込んでくださいね。

受注して売上を計上しても、入金されるのは90日後なんてこともあるかもしれません。

仕入する場合でも、もしかしたら前払いを要求されているかもしれませんね。

多額な投資をしても、費用として計上されるのは、耐用年数にわたって計上されます。

このように、「資金の動き」と「利益の計上」は一致しません。

重要なのは将来情報を含むこと

【資金繰り】というと、

そんなことは知っていると思われる方もいると思います。

しかしながら、実際に正しく運用されている方は少ないと思います。

資金繰りは、大きく分けて2つの要素に分類されます。

それは、

●過去情報

●将来情報

です。

重要なのは、将来情報を含むことです。ここが難しいところでもあります。

過去情報も重要です。しかし、それだけでは不十分なのです。

その理由は下記の効果で説明しますね。

資金繰り表の効果

1)適切な資金計画が可能となり、効果的な守りと攻めの経営が可能

気が付くと、資金が後一か月しかない。借入が必要になる。本社に直前に報告する必要がある。

資金繰り表を作成してないと、直前に資金がショートしそうになってから焦ることになります。

日本の親会社から、直前に報告すると、お叱りをうけることもあります。

「なんで、いまさら?なにやってんの?何見てたの?ってか、なんなの?」

(こっちだって頑張ってんだよー。営業も忙しいのに。くそー。)

ってことも、もしかしたら経験あるかもしれません。

逆に、きちんと作成していれば、先回りすることが可能ですよね。

1年後の会社の姿だって数値を使って想像できます。借入金の必要な時期も合理的にわかります。

このままいけば、来年は、、、。

・店舗を増やせる。

・オフィス引っ越しが可能!? うれしい♬

・新たな開発に投資できる!

・賞与が払えるかも!

うーん、まさに経営ですよね。

逆に資金繰り表を作成していない場合はできません。

ドンブリ勘定の「なんとなく管理」となってしまいます。

2)お尻に火が付く、あなたの適時な行動につながる。

資金繰り表がない場合には、資金の状況が見えてない状況だと言えます。

そうすると、なんとなく安心してしまうのですよね。すこし、甘えてしまうのです。

しかし、銀行預金の残高、、、、。やばい!!

となったらどうでしょう?

そうすると、売上を上げなければいけないと強く感じるはずです。

☑マーケティング

☑セールス

☑新規サービスの開発

という売上のための一歩の行動が適切な時期にとれることができるのです。

財務諸表というと、貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書を想像されると思います。

経営に利用する場合も、これが中心となっていると思います。

しかし、経営で最も大事なことは「資金繰り」です。

そのために、「資金繰り表」はとっても重要なツールです。

もし、作成していない。という場合には是非作成することを強くおススメします。

あなたの会社が資金繰り表を作成することにより、より良い経営ができることを祈っております。

それではまた!