ついに、ハノイにも来たー!マクドナルド、ハノイ1号店が先日オープンしたようです。

【12月3日 】社会主義国ベトナムの首都ハノイに2日、米ファストフード大手マクドナルドが同市内1号店をオープンした。

同国では南部の商業都市ホーチミン市にすでに16店舗あるが、同市以外でマクドナルドが出店したのは初めて。同日、中心部のホアンキエム湖を見渡せる場所にオープンしたばかりの店には行列ができた。

 

こんにちは、マナボックスの菅野(すげの)です。

マクドナルドと言えば、どのようなイメージをお持ちですか?

・早い?

・グラコロ?

・照り焼きバーガー?

・ロナルド・マクドナルド?

いろいろありますよね。

その特徴の中の一つに、オペレーションのすばらしさがあげられます。つまり、注文してから実際にモノが届くまでの時間がとてもはやいのです。

それはそうと、海外、ベトナムに住んでいる皆さま、このような経験はありませんか?。

「スーパーのレジで、謎の待ち時間、、、、。ってか、おそくね?」

(私が、海外で成長したことといえば、この待ち時間にイライラしなくなったことです(笑))

ところが、ハノイのマックのオープン後、実際に食べにいった人に聞くと、オペレーションについてはかなりよかったようです。ストレスもなかったと聞きました。

なぜでしょう?

私は、すごく気になりました。

というのも、以前住んでたインドでも状況が同じだったからです。スーパーやのレジ、超遅いです、、、。奇跡です。 (もちろん、すべてのお店ではないですよ。)

でも、マクドナルドは、そこまで気にならなかったんですよね。(そういえば!)

 

なぜ、マクドナルドの業務は、恐ろしく早いのか?

 

それは、「メイド・フォー・ユー」という仕組みがちゃんと出来上がってるからです。

「Made For You」というシステムにより、メニューの製造、提供過程を標準化している。これは、受注してから高速調理を行い、製品を完成させるシステムであり、米国では1999年、日本では、2005年に全店に展開されている。

具体的には、製造過程が3つの流れ作業のステップに分かれ、標準化されている。まず、レジで注文が入ると、最初に「イニシエーション」のモニターに注文メニューが表示され、クルーはそれを見てラビットトースターでBundsを焼く。さらに、次の「アセンブル」では、その間に具材を用意し、焼きあがったBundsにのせる。そして、「ファイナル」では、それらをラップする、という形だ。これにより、例えば普通のハンバーガーであれば、注文から10秒程度で出来上がり、これらのオペレーションが全世界的に同様に行われている。

マクドナルドの店舗のオペレーション。マクドナルドの店舗は大半がアルバイトで運営されており、厨房には高校生もいます。普段包丁も握ったことのない高校生がハンバーガーを数秒~数十秒で調理できるようなオペレーションシステムを構築している。

つまり、

①人のセンスや才能、能力に依存せず!②毎日一定の品質やサービスを維持する!③素早く!

という“仕組み”が出来上がっています。

これって、めちゃくちゃすごいことです。

「仕組み」は、人種や文化を超える

 

前述のしたように、ベトナムやインドでのスーパーやコンビニのオペレーションは正直、よくないです。

そして、ハノイのマクドナルドでのこの話を聞いて、

「仕組み」は、国を超える!と感じました。

というのも、マクドナルドのオペレーションは、どの国でも質が高いと言えます。そして、商品の品質に大きな差がありません。

つまり、文化は、関係ないということです。この仕組みはベトナムにも、インドにも浸透しているのです。

これって、とても興味深いですよね。

海外で仕事をしていて文化の違いに苦しんでいる方なら、わかって頂けると思います!

経理業務などの間接業務も仕組みが必要!そのコツとは?

 

このマクドナルド化ですが、経理業務などの間接業務にも当てはめることができます。

「武田雄治先生の決算早期化の実務マニュアルより」

つまり、

①担当者の能力に依存することなく②品質が高いものを③効率的に作成していくことが、経理業務・間接業務でも重要です。

では、どのように間接業務についても、マクドナルドのように「Made for you」化するのか?

そのための方法について共有していきたいと思います。

プロセスを正しく分類する。

 

マクドナルドの場合、プロセスが「イニシエーション」「アセンブル」「ファイナル」と明確に分類されていました。

間接業務も、全く同様の“型”で分類することができます。

それは、「インプット」「プロセス」「アウトプット」です。間接業務は、“情報加工業”とも言えます。

これを基本として、業務をいろいろな切り口で分類していく。これがとても重要です。

以下に詳細に記載しております。

「考える前にわけろ!」 海外子会社の間接業務の標準化のコツ

テンプレートを利用する。

 

これはツールと、言い換えることもできます。

マクドナルドであれば、モニターや、ラビットトースター、アセンブルする工程での道具、ラップのことですね。

誰が、利用しても最高の結果が出やすいツールのことです。

経理業務のような間接業務であれば、テンプレート(フォーマット、ワークシート)のことを指します。

具体的には、業務リスト、税務チェックリスト、税金シート、勘定明細シート、銀行勘定調整表、財務分析テンプレートなどです。

このようなテンプレートを利用することによって、業務を標準化・シンプル化することできます。その結果、経験の浅い新人さんであっても、新しく業務を担当する人でも、業務を回すことができるようになります。

 

仕組みは結果的に人材育成につながる理由とは?

 

標準化、仕組み、マニュアル、、、、。というと必ず批判的な意見をする人が出来てきます。

「人間は、機械じゃないんだ。個性が大事なんだ。マニュアル人間はつまらない。」

その通りだと思います。

しかし、私は、だからこそ、仕組みは「人材」を「人財」に変えるほどの育成効果があると思っています。

理由は2つあります。

まず、前提として、業務は、①オペレーショナル(定型的な作業)と②イノベーション(付加価値高い)の二つに区分けされます。

1つ目の理由は、

仕組みにより①の吸収速度が速まるからです。仕事の基礎が身につくための時間が最短になります。

2つ目の理由は、仕組みによって、自動的にまたは効率的に業務がまわり、そのことであなたやあなたのスタッフが次のステージの業務に取り組むことができるからです。つまり、上記でいうと②に費やす時間が増えます。これが多い人ほど、価値が上がっていきます。成長します。

業務がうまくいかない会社、決算の遅い会社の特徴は、属人化している、標準化されていない。ことがあげられます。上記でいうと、人が①の作業に忙殺されている会社です。

このような会社(人)は、この技術革新が激しい世の中、将来的に価値を出していけるか?というと、とても厳しい絵しか見えません。

本日は、マクドナルドの仕組みと間接業務の仕組みについてお話させて頂きました。

あなたの会社が、マクドナルド化することにより、業務の質を上げながら効率化することを祈っていますね。

追伸

スーパーのレジ、なんで遅いんだろ、、、、、。

それでは、また!