「先週、言ったことと違うじゃん!」
「意味が通じてないな……。」
もし、あなたが海外に駐在している、海外で経営者をしているといのでは、
- 「そうなんだよね。」
- 「つらいよね。」
って共感していただけるかもしれません。
- ベトナムなどの海外(英語がネイティヴじゃない)で、現地の人と働いている
- 現地の人とのコミュニケーションで悩みがある、ストレスが半端ない
- うまくコミュニケーションして、成果を倍増にしたい
なぜ、伝わらないのでしょうか?先日、興味深い記事を見ました。
聞く側も英語を第2言語として使っている人が多いはずです。我々が英語で何かを言われても100%理解できないのと同じように、第2言語で英語を話すその相手側も、理解度はおそらく6割から7割になるでしょう。
日本人だけの組織で、日本語でコミュニケーションするときは、言いたいことが100%伝えられ、また相手もその日本語を100%理解してくれます。しかし海外では、自分自身も6割くらいしか伝えられず、相手も6割ほどしか理解してくれない現象が起こります。自分自身は100%伝えたと思っていても、結局は60%×60%=36%しか伝わっていないわけです。
このように数値を使うとわかりやすいかもしれませんね。36%って!
ほとんど、伝わってないです(汗)
私は、2013年から、インドおよびベトナムで働いています。なので海外経験はかれこれ9年ですね。10年目をむかえます。
インドでは、1000人規模の製造会社の財務責任者として、3年働きました。そしてベトナムでは20名程度の会計コンサルファームの社長をしています。
私自身、コミュニケーションで日々、苦悶していました。もちろん、今も変わらず日々悩んでいますよ。ストレスの原因にもなります。
たまには一人で猫と戯れて、「癒されるな~」って思うこともあります。マインドもコントロールするためにサウナもいってますよ。これもかなり助かっています。
参考記事:<<人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?【書評・感想】
その経験の中でも、この方法は、使えるな。うまくいったな!という方法です。実践した方法ですので、ある程度、有用なはずです。
もし、あなたが、海外で働く!働く予定がある!というような状況であれば、お役に立てます。それでは、早速説明していきますね。以下の7つの方法です。
- 最低限の英語のレベルのスキル
- チャットツールを使う
- 絵に書く、図解する
- 数値化できないか?考える
- セカンドオピニオンもらう
- 現地の人を心からリスペクトする
- いい加減になる
この7つです。
それでは、それぞれ紹介していきますね。
この記事のもくじ
1、最低限の英語のレベルのスキル
- TOEICは、700点程度でいい。
- とにかく使う英語を使え!ネイティブ同士じゃないんだから、間違ってもいい。
- 可能なら、1ヶ月程度の海外留学(フィリピンがオススメ)に行く。
やはり、英語のスキルは重要だと思います。
日本語人材がいる会社は、必要ないじゃん?って思うかもしれませんが、それは誤っています。なぜなら、英語を話せるとコミュニケーションとれる範囲が広がるからです。グローバルの最新の有用な情報もゲットできますよ。
なにせ英語人口は、15億人と言われていますからね。
しかし、日本人にこれを言うと完璧主義な人種からか?TOEICで900点とろうとする人がいます。
ベトナムで「菅野さんの英語で大丈夫?」(要するに下手じゃね!って思われたみたいです)みたいなことを打ち合わせの後に、日本人に言われるですが、それがその証拠でしょう。まあ下手ですけどTOEIC800くらいはあります。
※ちなみにその人は英語は使わない人でした。
かっこいい英語=正しい英語って思ってるんですよね。これは日本人の弱みでもあります。
でも、そうではありません。目的から考えるといいと思います。
目的は、コミュニケーションです。意思疎通ですよね。
かっこいい英語は必要ありません。しかしながら、ある程度、目標や基準は必要です。
そこで、私の感覚ですが、TOEICであれば700点で問題ありません。
後は、使う!ということをしないといけないので、日本人のマインドを変える必要があります。
そのための方法として、留学するのもオススメです。なぜなら、レベル感を知ることができるからです。
私は、2013年にフィリピンのセブ島に1か月の英語留学に行きました。その際、毎日英語に触れたこともよかったのですが、周りはほとんど韓国人など。
とにかく、間違った英語でも使うということをしている人がたくさんいます。もちろんレベルが高い人もいますけど。
大事なのは、”使う”ということですね。こうすることによって、間違う。ということへの恐怖心が取り除けます。
2、チャットツールをうまく使う
便利なツールは、使いまくるべき。ただし、ビジネス用のツールとして選別する。FBなどのプライベート色が強いのは利用しない。
これは、ベトナムに来てから、特に思います。
ベトナム人は、チャットが好きなのかもしれませんね。
でも、ビジネスでも有用ですよ。特にプロジェクトを多く抱える場合、威力を発揮します。
今は、いろんな便利なツールがありますよね。
- 「Slack」
- 「チャットワーク(Chatwork)」
この2つが有名です。ベトナムでも実績もあるので、こちらから選ぶのがいいでしょう。
チャットによる効果とは?いろいろあると思いますが、私が感じているのは以下です。
- 口頭でのコミュニケーション+チャット(文字)でミスコミュニケーションを減る。
- プロジェクトごとにルームを使えるので、検索性やストック性がある。
この2点です。
チャット(文字)によるコミュニケーションは、海外ではより有効かもしれません。とくにベトナムだと英語がネイティヴじゃないし、そこまでレベルの高くない人がおおいです。そのため、Face to Faceでのコミュニケーションはちょっと限界を感じますし、ミスコミュニケーション起きまくりです。
チャットであれば、これがある程度減らせますね。ベトナム人も英語を使いたいし、しゃべるのが苦手でも、チャットはいけます。なので、積極的に返信もしてくれます。口頭+チャットが効果あります。
また、仕事が増えてくると、効率的に情報を管理する必要があります。そうすると、プロジェクトごとに管理しないと、コミュニケーションがフローになるんで流れちゃうですよね。
そういった意味で、やはり、ビジネスチャットじゃないと意味がありません。ビジネスチャットツールであれば、プロジェクトごとに部屋作れますし、TO DO化とか、いろいろ便利な機能があります。検索性も優れていますから、仕事の漏れが防止できます。
3、絵に書く、図解する
かならず、ノート(紙)をもって、図や絵にしながら話す。
これもかなり大事ですし、かなり効果があります。
なぜでしょうか?
それは、あなたの考えを、世界共通でわかるという絵にするからです。
図と言っても、そんな難しく考えなくていいです。
使うのは、①箱(BOX)と②矢印(→⇔)くらいです。
図解すれば、自分も相手も頭がすっきり!
こちら、伝わるというメリットのほかに、スタッフにロジカルに考えもらうというメリットもあります。
何をいってるか?まったくわからないスタッフっていますよね。理解できない。みたいな。
これって、説明している本人が整理できてない可能性が高いです。これを図解にすることによって、相手のロジカルな思考の向上ににもつながります。
これは、効果あります!今でも言葉だけだと誤解が生じます。現在でも図解し続けてるのでスキルが上達しました。
これにくわえて喩え力もあると最強です!
>>お笑い芸人は、海外ビジネスで成功すると思ったたった一つの理由 それは「喩え力」
4、数値化できないか?考える
フワってした言葉でなく、数値化(インパクト)できないか?考える。考えてもらう。
これも大事です。
金額や時間などです。
「いそがしい、いそがしい。私は忙しいんです!社長~。わかる~?」
ってアピールする人いません?
そういった場合に、何に、どのような業務で、どれくらい時間が必要かっていうのを言語化してもらうというのは大事で効果的です。
そうすると、「意外と暇じゃない?」「それいらなくない?」っていうのが見えてきます。
また、インパクトを数字化してもらうのも大事です
例えば、税務の法改正、損金不算入などのリスクの話が弊社ではあります。
めちゃ熱く話してくるけど、「結局、誰がマックスでどれくらいの金額インパクトなの?」って聞くと「1万円程度」程度であったり……。「あの工業団地だけ」だったり……。
以下の方法も有用です。バイアスを防止するために他社事例を聞く。とっても大事ですよね。
>>ベトナムもインドも一緒!“海外”の人とコミュニケーションがうまくいく3つの習慣とは?
会社規模からしたら、全然重要じゃないよ!みたいな。
結構ありますよ。このパターン。
もちろん、質的な重要性(不正とか)もありますから、金額的な重要性だけで判断できないところはありますけどね。
5、セカンドオピニオンをもらう
ちょっと違和感ある。
という場合には、必ずもう一人(専門家)に意見をもらう。
これも大事ですね。
正しいと思って、みんなに伝えてきたのに、実は違った!なんてことは、海外だと結構あります。
こんなエピソードを話しますね。
インドでの話です。
車である目的地に行く際、わからない時に、地元の人に道を尋ねていました。それも、500メートルごとに。
「どうしても、何度も道を尋ねるの?」
って聞いたら、
「基本間違っているから、何度も聞く必要がある。」
って。
後から聞いたら、わからない。って答えだと親切じゃないとか不親切とからしくて、とりあえず回答するみたいです。
これがベトナムにも当てはまるかわかりません。けど、特に法律関係が、曖昧ってことで、この辺りは、意見が分かれることがめちゃくちゃあります。
なので、違和感を感じたら、必ず、違うだれか(専門家がいいです。)に意見を尋ねるということがとても大事です。
後戻りできない、めちゃくちゃ大きな失敗も防止できます。
6、現地の人を心からリスペクトする
現地の人を文化を心からリスペクトする。
めちゃ大事!
これ、駐在員さんだとたまにできてない人います。海外現地の人、ベトナムの人を見下したり……とかですね。
「どうせ~人だから」という口癖の人はそういう傾向があります。
これ、現地の人も、感じています。言葉がわからなくてもわかるらしいです。
そうですよね。私も、日本で、欧米人が日本人に対して失礼な態度ならすぐわかります。わかっちゃうんですよね。これと一緒です。
「ずっとリスペクトがない人と働きたいか?」絶対嫌ですよね。いやですわー。あなたの人生の時間の無駄です。
それは、相手も同じなのです。このリスペクトする方法ですが、いくつかあります。私が実施している方法を紹介しますね。
- 1)立場を置き換える
- 2)勉強する(歴史なども)
例えば、日本語を話せるベトナム人ってすごくないですか?異国の言葉で会計とか勉強してたらすごいです。
あとは、ルームシェアしてるとかもすごいなって単純に思います(笑)。私できないので。後は勉強する。ですね。これに限ります。これをしてれば、驕りなども生まれません。
日本は、過去はイケてました。岩崎弥太郎のような起業家もいました。でも今は失われた30年といわれるように成長していません。
AmazonやGoogleなども日本から生まれていません。過去の先輩が作ってきた資産に依存している部分が強いと思います。
これからの時代、日本人だけで、ビジネスは成功できません。多様性をリスペクトすることは、ビジネス成功のカギです。
7、”いい加減”になる
完璧主義をやめる。キチっとしない。いい加減、適当であることがある意味必要。気にしない。
たまに、ベトナム進出支援をしていると、「どういう日本人が海外駐在に向いていますか?」って聞かれます。
私は、「いい加減な人ですね。」
って回答します。
「え!」って思いますよね。
日本人っておそらく、世界で1番しっかりしてます。約束を守るとか、時間を守るとか、計画通りにいくとか。
佐川とかヤマトってあれ奇跡ですよ。
でも、ベトナムやインドも含め、海外ではそうではないです。
うまくいかない事がほとんど。これに過度なストレスを抱える人は、病気になってしまうような気がします。
いろいろ思った通りにいかないことがあっても、流せるマインド、これが大事なんじゃないかなって思いますし、周りも見てもそうですね。
日本でめちゃくちゃしっかりしているタイプは、海外で鬱になってしまう人が多いです。実際に何人か見てきました。
もちろん、ビジネスですので、しっかり!しなければいけない局面がたくさんあるのですが。あまり、きっちりかっちりしている人は、向いていません。
★本日のまとめ★
まとめると以下の通りです。
項目 | 視点 |
最低限の英語のレベルのスキル | あなた自身のスキル的な話 |
絵に書く、図解する | |
数値化できないか?考える | |
チャットツールを使う | ツール的な話 |
セカンドオピニオンもらう | マインド的な話 |
現地の人を心からリスペクトする | |
いい加減になる |
以上を実践すると、あなたとスタッフの信頼関係も生まれますし、仕事が楽しくなるはずですよ。
私も、日々失敗中ですが、これからも実践していきます。
是非、試してみてくださいね。