- ベトナム子会社の会計・経理に携わっている。
- ベトナムで社長をやっている。管理系の職種についている。
- ベトナムの勘定科目のファイナンスリース取引の勘定科目について詳しく知りたい
参考記事:>>【図解あり】ベトナムの勘定科目コードを徹底解説!覚えるための2つのコツと9つの疑問点【保存版】
この記事のもくじ
212とはどんな勘定科目?
『ファイナンスリース資産』です。
ファイナンスリースは、一応は固定資産を、お金で借りるという形をとっているが、実質は分割払い購入と同じ取引を言います。利用者(借り手)が選んだ固定資産をリース会社が購入し、貸与する取引とも言います。
ざっくりと図解すると以下のようになります。
※所有権移転などの細かい話は、この記事ではしません。
Circular No. 200/2014/TT-BTCでは、上記の科目は、以下のように勘定科目コードが定められています。2つに細分化されていますね。
勘定コード | 英語 | 日本語 | |
212 | Finance-lease fixed assets | リース資産 | |
2121 |
Finance lease tangible fixed assets | ファイナンスリース有形固定資産 | |
2122 | Finance lease intangible fixed assets | ファイナンスリース無形固定資産 |
212の具体的な勘定科目の内容は?よくある取引の仕訳のパターンも解説!
さらに深く踏み込んで見ましょう。よりイメージできることが大事です。
なぜならば、財務諸表は、ビジネス活動→取引→仕訳の積み重ねだからです。
参考記事:【徹底解説】BS(貸借対照表)とPL(損益計算書)はこれで動く!会計仕訳を2つのグループと10つのパターンと図解でおさえればスッキリ!
上記で記載したように、212は、212*というように細分化されます。
2112は、有形固定資産のファイナンスリース
建物や構築物を取得した場合には、この勘定を使います。
よくある取引一覧
- 機械設備
2113は、無形固定資産のファイナンスリース
ソフトウェアなどをファイナンスリース 取引で借りた場合には、この勘定を使います。
よくある取引一覧
- ソフトウェア
実務上はほとんど使いません。
・ファイナンスリース 取引を行った
ベトナムでのファイナンスリース取引事情
ベトナムでのファイナンスリース取引の規模は小さいようです。ファイナンスリース会社の数も他国と比較すると少なく、ファイナンスリースについて知らない企業も多いようです。
多くの専門家によれば、国内では中~長期の銀行融資が受けにくい中小企業が大半を占めるようです。このような場合、特に機械設備などの需要は大きいため、ファイナンスリースがきわめて適しているという意見もあります。
今後はもっと増えるかもしれません。ただ、実務上も利用している会社は少ない印象です。
本日は、ベトナムの勘定科目であるファイナンスリースについて解説させていただきました。
勘定科目を深く理解すると言うことはとても大事ですよ。なぜならば、財務諸表は、あなたの健康診断書であり、通信簿であるからです。
財務諸表から、ビジネス活動をイメージするとなにか新しい発見があるはずですよ!是非、試してみてください。