こんにちは、すげのです。

朗報(かも)です☺️

この記事はこんな人のために書いています。
  • ベトナムで働いていて個人所得税を払っている。
  • ベトナムで駐在する予定だ。
  • ベトナムの個人所得税の金額について学びたい。

先日、以下のニュースを書かせて頂きました。

【ベトナム個人所得税】改正案が発表!あなたの手取りが3万円くらい増える?基礎控除と扶養控除の金額が引き上げ

この段階では、ドラフトでした。それが今回正式に決定され施行されます。

ベトナム個人所得税の基礎控除と扶養控除が引きあげ

結論はこうです。

【基礎控除】:9百万ドン(約45,000円)/月➡11百万ドン(約55,000円)/月

【扶養控除】:3.6百万ドン(約18,000円)/月➡4.4百万ドン(約22,000円)/月

2020年6月2日にNo. 954/2020 / UBTVQH14が発表されました。以下です。

そして、これは、2020年7月から適用されます。(控除の増加は2020年1月から遡って適用される)

おいおい「基礎控除」「扶養控除」ってなんだ?って思う方もいるかもしれません。

この控除について、ピンとこないという人は、以下の記事を参考してください。

参考記事:【図解!】ゼロから理解する「個人所得税の仕組み」日本とベトナムの比較表付き

基礎控除と扶養控除は、具体的にどんな影響があるか?

大きく以下の3つに分類しました。

  1. ベトナム人
  2. 現地採用の方
  3. 駐在員の方

それぞれ解説していきますね。

基礎控除・扶養控除のベトナム人への影響を図解で理解する

手取りが増えます。イメージは以下のような感じです。税金が減るから手取りが増えます。

例えば、月額15,000,000(700USD程度)の給与の人がいたとします。そして、お子さん一人の場合は、年間で7,200円くらいの影響があります。まあ、小さくはないのかもしれません。

詳細は以下のリンク先をご参照ください。

参考記事:【ベトナム個人所得税】改正案が発表!あなたの手取りが3万円くらい増える?基礎控除と扶養控除の金額が引き上げ

現地採用の方への影響は?

同様に、手取りが増えるかと思います。

例えば、月額25万円程度の人であれば、この法律が適用後は、年間で3万円程度が手取りとして増えるかと思います。

詳細は以下のリンク先をご参照ください。

参考記事:【ベトナム個人所得税】改正案が発表!あなたの手取りが3万円くらい増える?基礎控除と扶養控除の金額が引き上げ

駐在員の方への影響

駐在員の場合、基本的に、ネット金額での給与の受け取りの保証になっています。手取り保証ですね。したがって、そういった意味では影響ありません。

参考記事:海外駐在員、グロスアップ給与計算の仕組み

ただし、会社負担のインパクトはあります。

基本的には最高税率の35%に到達していると思いますので、11百万ドンと9百万ドンの差額2百万ドンに35%を乗じた金額が月額の影響なのかなと思います。

ざっくりと計算すると……。年間で、4万2千円(8,400,000VND)程度です。

そこまで影響は大きくないですね。

税法が変わるのには、その国の背景がある。

今回は、基礎控除と扶養控除が増加しました。

これは、ベトナムという国が成長しているからです。つまり、消費者物価指数CPIも増えてますし、ベトナム人の給与も増加傾向にあります。

このような背景があるといっていいでしょう。

ちなみに、日本の基礎控除は、48万円です。(年収2400万以下の人)そのほかに給与所得控除もあります。

ベトナムは、今回の引きあげで66万円になりました。こう考えると、ベトナム人の方が払う一人当たりの個人所得税は、減りそうな感じもします。でも、給与を上げて!っていう国の思いがあるのかもしれません。

税金って嫌いかもしれません。正直、私も嫌いです。理不尽が多いから。でも、そんなかでも国の背景とリンクさせると面白いかもしれませんよ。

参考記事:【図解で解説】ベトナム経済を読み解く!ベトナム歳入・税収を4つの視点で解析≪日本の歳入との比較分析あり≫