こんにちは、すげのです。

本日はこのようなニュースをみました。

とっても話題の「鬼滅の刃」です。大人気のようです。

だから、気になる人もいると思います。私は、このアニメを見たことがないのですが、脱税というキーワードが気になりました。というのは私の職業は会計士だからだと思います。職業柄どうしても気になってしまうんですよね。

本日は、本件の脱税について、ちょっと深堀しつつ、ベトナムでは?というのもお話していきたいと思います。

ちなみに、同社は、修正申告を行い、全額納税済みのようです。

「ユーフォーテーブル」の脱税について

まずは、事実関係を整理して行きたいとおもいます。以下は、ニュースの引用です。

人気漫画「鬼滅の刃」のアニメ制作などを手がける東京の会社が、運営するカフェの売り上げの一部を除外する手口でおととしまでに4億4000万円あまりの所得を隠し、法人税などおよそ1億4000万円を脱税したとして東京国税局から告発されました。

近藤社長は決算期末後、店舗の現金売り上げの一部を管理データから減額するよう経理担当者に指示。さらに帳簿も改ざんするなどし、脱税で得た資金は別の事業に充てていたという。

近藤社長は都内など一部店舗の売上金の3割ほどを定期的に抜いて、自宅金庫に保管。

いくつキーワードがあります。

キーワード:除外、脱税、所得を隠し、カフェの売り上げ、帳簿も改ざん、自宅金庫に保管

どういうことかというとですね。ちょっと具体例をイメージしてみましょう。

例えば、あなたが、カフェを経営していたとします。売上が1,000万円でした。ただ、これを申告(法人税を支払う)したくないなあって思ってしまったとします。税金なんて払いたくない!っていうマインドです。

その場合、こんな風に思ってしまう場合があるんですよね。

「売上をなかった事にしたい。」

もし、このような意思決定した場合、1,000万円があなたのもとにはいってきます。一方で、通常通りに申告したとします。話を簡単にするために、法人税率を30%だとします。そうすると300万円を法人税として支払う必要があります。したがって、700万円があなたのもとに残ることになります。

その差300万円。

どうしても納税したくないなあってマインドになってしまうんですね。

なぜ、脱税できたのか?

では、なぜ、脱税できたのでしょうか?これには理由がきちんとあります。

それは、

現金だから

この要因が大きいのです。

もう少し踏み込むと、

「これ、なかったことにしたいな。それ、できるね!」

という感じです。

では、現金ではなく銀行取引出会った場合はどうでしょう?銀行の銀行明細に記録が残りますよね。

両者の違いは、

「記録に残らない。残さなくてもバレない」

「客観的に記録に残る事」

ブロックチェーンなどもそうですかね。記録が残る。という点がポイントです。

どのようにして脱税が判明したのか?バレたのか?

こちら、私の妄想です。

嫉妬による内部告発

からの調査。

こうなのかなと思います。有名になると、嫉妬されてしまうものです。

もちろん違う可能性もありますけどね。

みなさん「マルサの女」ってご存知ですか?強制調査権限を持つ東京国税局査察部の査察官(通称「マルサ」)に抜擢された女性が活躍する話です。

仕入れ先の調査をしたりのかもしれません。

ちなみに、所得隠しをした現金を家に保管していた脱税資産のことを「たまり」というそうです。

国税局で使われる隠語だそうです。

ベトナムって?VATインボイスほしい場合は10%っていわれるけど。

ここで、ベトナムの生活を振り返ってみましょう。

よくこんな会話をしませんか?

「ホアドン欲しいなら、10%上乗せです。」

この裏には、売上を申告してない。可能性があるというストーリーが成り立つわけです。

参考記事:ベトナム、VATインボイス、レッドインボイスいらないよ〜の意味

B to Cは現金取引が多いから、しょうがないといえばしょうがないのですが。

 

脱税するくらいなら、資産のための投資をすべきだった

こちらも私の意見です。悪しからず。今回は、4億円強の所得隠しによる脱税でした。

脱税して現金を家の中に持っておくくらいなら、今の時代であれば、以下のようなことをしてもよかったかもです。資本主義もちょっと危ういですしね。

  • 業務提携しているような会社(仲間)に仕事を発注
  • マーケティング費用(将来の売上ための費用・未来費用)
  • 社員の満足度向上のための福利厚生や教育
  • 株式や不動産への投資(法人税減らないですけど)

将来のキャッシュのために投資的なところに合理的に使う。そうすれば、将来リターンがあるかもしれませんしね。

参考記事:With コロナ時代における、金持ち父さん貧乏父さんから学ぶファイナンシャルリテラシー!人生100年時代における”資産”の意味とは?

本日は、「鬼滅の刃」で有名なユーフォーテーブルの脱税について解説しました。「鬼滅の刃」ってよくわからないですが、安宅さんのシン・ニホンという書籍の「妄想力」をまさに体現しているような印象があります。

つまり、日本の宝だということです。修正申告済みですし、この件については終了ですね。

今度、見てみたいと思います!