こんにちは、すげのです。

コロナによる影響が大きい業界はどこでしょうか?

それは、航空業界です。

これはかなり大きい。なぜならば、移動しないからです。

  • 海外出張がほぼゼロ
  • 海外旅行、国内旅行も入国自体が制限

たとえば、ベトナムに来れたとしても、14日間の隔離があります。そうなると、やはり、ほとんどの人が移動しませんよね。

つまり、航空会社への財務へのインパクトがとてつもなく大きくなります。

本日は、航空会社の決算書のレビューをしたいと思います。2020年4月から6月までの四半期の結果です。コロナの影響が顕著に出ている時期と思われます。

私は、ベトナムに住んでいるのでベトナムの航空会社も含めたいと思います。動画も撮影しました。

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コロナによる航空会社の影響、4月から6月の四半期はどうだった?

以下の視点でレビュー比較していきます。

  1. 売上高減少率(前年同期比でどれだけ売上が落ちたのか?)
  2. 営業費用減少率(どれだけコストカットできたのか?)
  3. 自己資本比率(安全か?)
  4. D/Eレシオ(借入の負担重い?)
  5. キャッシュ残高及びいつまでキャッシュが持つか?(キャッシュは燃える!延命する必要があるのか?)

JALとANAについては、それぞれ公表している決算説明資料を参照しました。ベトナムのベトジェット及びベトナム航空はいかのウェブサイトを利用しました。

https://finance.vietstock.vn/

1, 前年同期比で売上がどれだけ減少したか?

コロナの影響で、前年同期比較で、重要な売上がどれだけ減少したでしょうか?

以下をご覧ください。2020年4月から6月の3ヶ月と2019年4月から6月を比較しました。

引用元:JALとANAの決算説明会資料及びhttps://finance.vietstock.vn/ より筆者作成

これは、エゲツないですね。

60%~80%弱の売上がなくなったっていうことです。ちょっと時間をとって頂き、自分の会社で想像してみてください。

私も自分が経営する会社に置き換えてイメージしてみました。半分以上の売上減少…。

従業員の雇用停止(つまりクビとそのための面談)、銀行との交渉、コスト削減…など。いろいろしなければいけません。これは、めっちゃ大変です。

そのなかでも、ベトジェットは、60%台なので、他の航空会社と比較すると、奮闘しているといえます。

2, 営業費用は、どれだけ減少したか?

次は、営業費用です。本業のためにかかるコストです。JALとANAは、決算説明会資料を使いました。ベトナム航空とベトジェットは、売上原価、販売費、管理費の合計を営業費用としました。

以下の表をご覧ください。

引用元:JALとANAの決算説明会資料及びhttps://finance.vietstock.vn/ より筆者作成

JALが一番、率としては少ないですね。ベトナムはドラスティックに減少しています。

ベトナム航空で、パイロットやCAのサラリーを半分にするというニュースも見ますし、コスト削減に力もいれていることがわかります。

ここにそれぞれの国の考え方の違いがでているのかもしれませんね。

3, コロナの影響後の航空会社の自己資本比率は?

次は、自己資本比率です。これは、企業の安全性を表す指標です。

あなたの体に例えると、健康かどうか?という点です。体に、病気の爆弾をどれくらいかかえているか?というようなイメージでも大丈夫かと。

自己資本比率(%)=自己資本➗総資本✖️100%

一般的には、40%程度であれば、安全と言われています。

この四半期のそれぞれの航空会社を見てみましょう。

引用元:JALとANAの決算説明会資料及びhttps://finance.vietstock.vn/ より筆者作成

これを見ると、ベトナム航空が危険だと言えますね。

4, コロナ影響後のD/Eレシオの比較

次は、D/Eレシオです。こちらも財務健全性を表す指標です。

D/Eレシオ=有利子負債 ÷ 自己資本

この式で分かる通り、借入金の負担が大きいほど、このレシオは高くなりますね。これが大きいと借金の負担が大きいということです。

一般的には、1以下が安全だと言われています。

ベトナム航空とベトジェットは、BS上のLong (とShort)-term borrowings and financial leasesの金額を使いました。

引用元:JALとANAの決算説明会資料及びhttps://finance.vietstock.vn/ より筆者作成

これも、ベトナム航空がかなり高い比率ですね。有利子負債の負担がかなり重いということになります。

5, 最も大事なキャッシュはどうなっているか?

次は、最も大事なキャッシュです。人間の体でいうと血液ですね。なくなると死んでしまいます。つまり、継続性と言う意味で一番大事なのです。

以下をご覧ください。

引用元:JALとANAの決算説明会資料及びhttps://finance.vietstock.vn/ より筆者作成。為替レートは簡便的に200JPY/VND

※キャッシュバーンは、月当たり減少するキャッシュのことです。こちらは、JALの決算説明資料に450〜500億/月とありましたので、このうち500億円を利用しました。他の会社については、500➗営業費用の比率を利用して推定値としてのキャッシュバーンを算出しました。同じ比率であるという前提条件です。

こちらを見ると、日本側ははやめに借入金などでキャッシュを十分に保有しておくという対策をしていることが読み取れますね。

こちらもお国柄がでているのかもしれません。日本は計画をきっちりする傾向にありますが、ベトナムだとギリギリになって行動する傾向があります。

あ!わかる。わかる。ってベトナムでビジネスをしている人は感じるのではないでしょうか?

とにかくベトナム航空のキャッシュがやばいので、なにか早急な対策が必要なことがわかります。借入なのか?国の支援なのか?そうすると税務にも影響もあるのではないか?などですね。

本日は、コロナの影響後の航空会社の決算状況をレビュー解説しました。

私は、海外旅行がとっても好きなので、航空会社には注目しております。私は、旅行したいのです。バリとかタイとかに行きたいんです。

コロナが、どのように決算に影響を及ぼしたか?という点とこの数値を、比較や経営分析により、会社の痛みを読み取れることがとても大事です。稲盛和夫さんの実学という書籍とつながってきますよね。

>>稲盛和夫の実学(書評・感想)から学ぶ海外子会社経営管理 「会計がわからない人は経営ができない。」【チェックリスト付き!15個の項目】

なぜならば、あなtの次の行動にインパクトがあるからです。

ぜひそういった視点で決算書をレビューしてみてください。それでは、また!