こんにちは、公認会計士のすげのです。

黒字(利益がでている)なのに倒産するって言ったら驚きますか?

本日は、黒字倒産の意味を正しく理解する方法とその防止策についてお伝えしたいと思います。

この記事はこんな人のために書いています。

海外で社長に就任した。これまで会計などに携わったことがない。月次決算は損益計算書しかみていない。貸借対照表はよくみてもわからない。というか見てない。

本日のお話を理解していただければ、会社がピンチ!!!会社が実は泣いている!という状況にいち早く気がつくことができますよ。

動画も撮影しました。

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黒字倒産とは?? 勘定あって銭足らずとも言う

これは、

利益が出ているのに、会社が倒産してしまうこと

です。文字通りですね。そんなことあるのかよ!って感じる人も多いと思います。

黒字倒産のことを、「勘定あって銭足らず」という言い方もします。

では、会社の倒産とはどのようなことを言うのでしょうか?それは、キャッシュがなくなったときです。キャッシュは、

なぜ、黒字なのに倒産してしまうのか?

その理由は以下です。

損益計算書とキャッシュは、別ものだから。ズレあるから。

です。

具体的に言うと、損益計算書とキャッシュの動きには、ズレがあるのです。

例えば、商品を出荷して、売上の入金までは、期間があります。損益計算書上での売上は、出荷時点で計上されます。

  • 商品1,000を10月に出荷
  • その代金は12月に入金

このような場合ですね。損益計算書上は、10月に売上が計上されます。でも入金は、まだされてないんですよね。12月にされます。このズレがポイントです。

具体例で見ていきましょう。損益計算書ですね。

この場合、利益が出ています。あなた、社長からすると「よっしゃ!!」って感じかもしれません。けれども、この場合でも倒産するリスクがあり、それは損益計算書上からではわかりません。

次に、黒字倒産を防止するためにはどうすればいいのでしょうか?それをお伝えします。

黒字倒産を防止するため!B/S に着目せよ!!

黒字倒産のカラクリは、ズレ!でした。これについては、理解できたと思います。それでは、あなたは普段どう言う点に留意していけばいいでしょうか?それをお伝えします。

それは、

B/Sを見ろ!

ってことです。

あるデータによると、中小企業のほとんどの人(8割)の人が、決算書をよく見てないと言います。

そうすると、2割程度の人は見ているということになりますよね。

ただ!

B/Sをきちんと見ているか?までになると、その人数は、皆無になってしまうそうです。トホホ。

しかし、黒字倒産の予兆に気がつくためには、B/Sを見なければいけません。B/Sは、人間の体そのものというイメージでもいいと思います。

何か病気が怖いなって感じる時に限らず、定期的に健康診断って受けるじゃないですか?決算書も同じです。きちんとB/Sを見なければいけません。B/Sをチェックするというのは会社の健康診断と同じです。

当然ながら、「正しい方法」が前提となりますよ。

黒字倒産の予兆に気がつく、4つの視点についてご紹介いたしますね。以下の4つです。

1
売掛金増えてる?

増えると、キャッシュは減少します。

2
在庫は増えてる?

在庫が増えすぎると、キャッシュが苦しくなります。

3
買掛金が以上に減っている?

買掛金が減ると、キャッシュが減少します。

4
借入金の水準は?

借入金は返済しなければいけません。大きすぎると圧迫されます。

売掛金が増えてないか?

売掛金が増えるということは、売上(P/L)があったとしても、お金が回収できてないということでしたね。

したがって、売掛金が異常に増えてないか??という視点で貸借対照表を確認する必要があります。

在庫は増えてないか?

在庫が増えすぎると、資金繰りが悪化します。増えすぎや回転期間が長くなっている場合には要注意!

>>なぜ、在庫が増えると本社のあの人はチクチク文句を言うのか?その3つの理由とは?

買掛金が異常に減っていないか?

買掛金が減るということは、それだけ支払ったと言うことです。したがって、B/Sを比較分析した時に買掛金が減っている場合には、キャッシュが大きく減少しているはずです。

借入金の水準と支払いスケジュールをチェック!

借入金は返済義務があります。いつかきちんと返さないといけませんね。そして、返済自体は、P/Lに影響ありません。したがって、その水準とスケジュールをチェックする必要があります。

>>借入金の返済すると費用が増えるのか?利益が減るのか?【図解あり】

一般的に返済スケジュール表と、資金繰り表を作成することによって、コントロールが可能です。

体に例えると、メタボとか血糖値、体温かと…。

仮に体に例えると、以下のように言えるかもしれません。(私のイメージです)

  • 売掛金増加→血糖値上がりすぎ(健康によくない)
  • 棚卸資産増加→脂肪がありすぎ、メタボ(健康によくない)
  • 買掛金に異常な減少→体温が下がりすぎる

みたいな感じかなと。

ちょっと微妙ですかもですね。要は、B/S見ないとだめですよ!ってことです。

⭐️本日のまとめ⭐️

本日は、黒字倒産とはなにか?その予兆に気がつく方法

海外子会社の場合には、親会社が助けてくれることがほとんどなので、すぐに倒産ということはありませんが、資金繰りをあやまって、本社と揉めてしまうケースは結構あります。

ですので、是非、理解した上で防止してください。かならず役に立ちます!