こんにちは、マナボックスのすげのです。
本日は、ベトナムにおける借入金から資本金へ振り替える手続、いわゆるDES(デット・エクイティ・スワップ、Debt Equity Swap)の流れについて解説していいきたいと思います。日本語で「債務の株式化」なんても言い方をすることもあると思います。
ベトナム進出しており、借入金がある。借入金の返済ではなく、資本に組み入れることを検討している。その流れを知りたい。
また、関連する会計等についてもざっくり説明します。
この記事のもくじ
ベトナムにおけるDES(資本への振替)の流れ
大きな流れから見て行きましょう。
修正の申請にあたり、必要な資料を準備します。
審査期間:1ヶ月程度(目安)提出先は、DPI
審査期間:(目安15営業日)提出先は、DPIの企業登録部
それぞれ解説していきます。
【STEP1】ベトナムのDESにおける必要な資料を集める
申請にあたり、必要な資料を入手する必要があります。以下の資料です。
1.親会社(出資会社)の直近2年分の財務諸表(公証版、1部)
2.ベトナムの会社社の監査済みの直近2年分の財務諸表
3.出資社と子会社との間の借入金の契約
4.借入金の契約の解除に関する書類
5.銀行の確認書(出資会社が子会社の「資本金口座」へ融資を振込したという証明する目的)(原本、2部)
1については、日本において公証が必要になります。これが時間かかると思います。以下の記事が参考になります。
>>ベトナムで設立?ベトナムのワークパーミット(労働許可証)取得のために“日本側”でするべき事とは?公証認証も必要!
【STEP2】投資登録証明書(IRC)の修正
必要な資料を準備したら、IRCの修正をまず申請します。
>>ベトナムの投資登録証明書(IRC)をどこよりも詳しく徹底解説! 【保存版】
こちらは審査が必要となり、1ヶ月程度の期間を見ておいたほうがいいです。申請する時期や交渉によっては期間は前後します。
【STEP3】企業登録証明書(ERC)の修正
次に、ERCの修正をまず申請します。
>>どこよりも詳しく、ベトナムERC(企業登録証明書)を徹底解説してみた! 【保存版】
こちらは、15日程度です。
DESをすると会計上はどうなる?
DESは、債務を資本に振り替えることです。
仕訳は以下のようになります。例えば、借入金を資本金に振り替えると…。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
借入金 | ✖︎✖︎ | 資本金 | ✖︎✖︎ |
図解で理解も深めましょう。
マナボックスはDESの支援もしております!
ベトナム歴10年以上の日本国公認会計士と10年以上、日系企業350社以上支援してきたベトナムの法律専門家がベトナムにおけるDESも支援しています。
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本日のまとめ
本日はベトナムにおけるDES、例えば、借入金から資本金への振替する場合の流れについて説明させて頂きました。
- 必要な資料の準備
- IRCの修正申請
- ERCの修正申請
- 会計処理
でしたね。
お役に立てることを祈っています。