みなさん、こんにちは!マナボックスの菅野です。
- ベトナム子会社の会計・経理に携わっている。
- ベトナムで社長をやっている。管理系の職種についている。
- ベトナムの勘定科目のその他の投資について詳しく知りたい。
参考記事:>>【図解あり】ベトナムの勘定科目コードを徹底解説!覚えるための2つのコツと9つの疑問点【保存版】
228とはどんな勘定科目?
『投資』系の資産です。その他投資です。
Circular No. 200/2014/TT-BTCでは、上記の科目は、以下のように勘定科目コードが定められています。
勘定コード | 英語 | 日本語 | |
228 | Other investments | その他の投資 | |
2281 | Investments in equity of other entities | その他 の持分投資 | |
2288 | Other investments | その他の投資 |
228の具体的な勘定科目の内容は?よくある取引の仕訳のパターンも解説!
その他投資についてさらに深く踏み込んで見ましょう。よりイメージできることが大事です。財務諸表は、ビジネス活動→取引→仕訳の積み重ねだからです。財務諸表にはあなたの会社のストーリーがあります。
参考記事:>>会計とは? 財務諸表が作成され報告される流れを図解で徹底解説!
この勘定は、以下のようなその他の投資(子会社への投資、合弁事業への投資、関連会社への投資を除く)の取引を記録するために利用されます。
- 他の事業体の持分への投資であっても、支配または共同支配ではないもの、または投資先に対する重要な影響力を有さない。
- 生産または取引のための原材料として使用されていない貴金属または宝石、通常の操作に入れられていない価値のある絵画、写真または文書。
- その他の投資。
正直よくわかりません。実務上利用されることはほとんどないでしょう。
2281は、その他持分投資
他の事業体の持分投資:企業が投資先に対して支配権、共同支配権、重要な影響力を有しない持分金融商品への投資のこと。
おそらく、持分が20%以下の場合にはこの勘定を利用するのでしょう。
参考:>>ベトナムの勘定科目217、221、222 (投資不動産、子会社投資、関連会社投資)について徹底解説!【勘定科目解説シリーズ】
持分割合 | 区分 |
20%未満 | 2281その他持分投資 |
20%以上50%未満 | 222関連会社投資 |
50%以上 | 221子会社投資 |
2288は、その他の投資
「その他の投資」は、他勘定に計上された投資活動に関連して、投資不動産以外の非金融資産等への投資を計上します。その他の投資には、貴金属や宝石(棚卸資産として使用しない)、価値のある絵画、写真、文書(固定資産に分類されるものを除く)など、通常の運用には投入されていないが、資本増強のために購入して保有している資産が含まれるケースがあります。
- 貴金属・宝石
- 絵画、
- 写真・文書
興味深いですね。なんか文化的な資産の雰囲気がありますね。こちら日系企業のような外資系が利用することはまずありません。
この勘定で考えられる取引は以下です。
- その他投資を取得した。
本日は、ベトナムの勘定科目であるその他投資について解説させていただきました。高い絵画などを購入した時は、利用するかもしれません。
勘定科目を深く理解すると言うことはとても大事ですよ。なぜならば、財務諸表は、あなたの健康診断書であり、通信簿であるからです。
財務諸表から、ビジネス活動をイメージするとなにか新しい発見があるはずですよ!是非、試してみてください!