こんにちは、マナボックスベトナムの菅野です。

本日は、ベトナムの売上関係の仕訳のパターンをデザインして行きたいと思います。仕訳のデザインシリーズですね。マナボックスベトナムでは、これまで述べ日系企業を200社以上の会社の会計業務(教育も含め)を中心にビジネスサポートしています。

そのため、より実践的な内容になっています。典型的な取引をパターン別にまとめましたので、スッキリすると思いますよ。

なお、以下の記事で、会計での仕訳のパターンをまとめていますので、スッキリと理解したい人はどうぞ🙇‍♂️

>>【徹底解説】BS(貸借対照表)とPL(損益計算書)はこれで動く!会計仕訳を2つのグループと10つのパターンと図解でおさえればスッキリ!

ベトナムの売上のパターンの視点

まず、デザインする上での視点を解説します。以下の視点で整理して行きたいと思いたいと思います。

  • どんなビジネスからの売上?
  • 売上のマイナス?

この視点とベトナム の勘定科目と関連させてまとめて行きたいと思います。

>>【図解あり】ベトナムの勘定科目コードを徹底解説!覚えるための2つのコツと9つの疑問点【保存版】

ベトナムの売上の「どんな?」について

まずは、「どんな?」という視点です。いったんどんなビジネスで稼いでいるか?という点ですね。これは以下のように整理できます。

  1. 商品
  2. 製品(製造)
  3. サービス
  4. 補助金
  5. 不動産投資
  6. その他

勘定科目と同様ですね。

勘定科目

内容

5111

商品売上

5112

製品売上

5113

サービス売上

5114

補助金収入

5117

不動産収入

5118

その他の売上

 

売上の仕訳のパターン

次にどのような取引があるのか?という視点です。基本は、「売り上げた」という取引が仕訳のパターンとなります。

上記の科目と関連させます。大きくは6パターンですね。コードを決めると整理しやすいです。

番号

 コード取引内容備考
1SA1

商品を販売した。

商社など

2SA2

製品を販売した。

製造会社

3SA3

サービスを提供した。

コンサル会社

4SA4

補助金を受け取った。

ほとんど発生しない

5SA5

不動産から収入得た。

外資はあまりない

6SA6

その他収入

スクラップなど

そして、基本の仕訳の型は、以下の通りです。

借方勘定科目

貸方

勘定科目
売掛金131

売上

SA1〜6

511*

売上の勘定科目のカスタマイズ

上記の6パターンで、仕訳をきることになります。ただ、カスタマイズする場合もあります。それは、以下の点で加えることがあります。

  • 国内か?
  • 海外か?

この視点でカスタマイズする場合があります。例えば、国内製品売上であれば、51121にして、海外売上であれば、51122にするなどです。こうすることによって管理しやすくなると行った利点があります。ただし、得意先別でカスタマイズしないように留意してくださいね。

これに加えて、性質でカスタマイズする可能性もあると思います。たとえば、優遇税制の適用があるか?ないか?とか。

>>ベトナムの勘定科目をカスタマイズする方法を整理してみた。【4つある!】

売上のマイナスのパターン

次のパターンとしては、売上のマイナスのパターンですね。

これも勘定科目とリンクさせるとわかりやすいです。理論的には、3✖︎6の18パターンです。

グループ

 コード取引内容備考
返品SR1~6

〇〇を返品した

補助金などの返品はない

割戻SB1~6

〇〇の売上に対して割戻した

(大量購入により)

補助金とその他売上は基本ない

値引きSD1~6

〇〇の売上に対して値引きした

補助金とその他売上は基本ない

 

そして、基本の仕訳の型は、以下の通りです。

借方勘定科目

貸方

勘定科目
返品・割戻・値引き521*

売掛金

131

これに加えてカスタマイズとしては、すでに述べたように、国内・海外で整理するケースがあります。

売上の仕訳をマトリクスと図でデザインする

以下のようになります。マトリクスはこちらです。クリックすると大きくなります。○はよくある 取引です。△はたまに生じるパターンです。✖︎は基本生じないかなと思います。

 

あなたが、ベトナムの勘定科目や仕訳パターンを理解することにより、より正確な財務諸表を作成できることを祈っていますね。経営と会計は切り離せないのです!