みなさん、こんにちは!マナボックスの菅野です。

この記事はこんな人のために書いています。
  • ベトナム子会社の会計・経理に携わっている。
  • ベトナムで社長をやっている。管理系の職種についている。
  • ベトナムの勘定科目の「資産評価差額金」について詳しく知りたい。

参考記事:>>【図解あり】ベトナムの勘定科目コードを徹底解説!覚えるための2つのコツと9つの疑問点【保存版】

412とはどんな勘定科目?

『資産評価差額金』です。

Circular No. 200/2014/TT-BTCでは、上記の科目は、以下のように勘定科目コードが定められています。

勘定コード英語日本語
412Differences upon asset revaluation資産評価差額⾦

 

412の具体的な勘定科目の内容は?

『資産評価差額金』についてさらに深く踏み込んで見ましょう。よりイメージできることが大事です。

財務諸表は、ビジネス活動→取引→仕訳の積み重ねだからです。財務諸表にはあなたの会社のストーリーがあります。

参考記事:>>会計とは? 財務諸表が作成され報告される流れを図解で徹底解説!

この勘定は、以下のようなその他の投資(子会社への投資、合弁事業への投資、関連会社への投資を除く)の取引を記録するために利用されます。

通達によると、以下のようになります。

既存資産の再評価に伴う差額及び当該差額の決済を計上。再評価された資産は、主に固定資産、有形固定資産投資を再評価。場合によっては、材料、設備、工具、完成品在庫、商品、未完成品在庫等の再評価を行うことが可能。

■資産の再評価による差額
– 資産の再評価に関する国の決定があった場合。
– 国有企業の株式化を実施する場合。
– その他法律の規定に基づく場合

■ 他の単位での出資のために資産を取得した場合、所有形態を変更した場合の再評価差額は本勘定に計上しない。

■資産価値は、国が定めた価格表、または資産価格委員会や専門家による価格検証機関が決定した価格表を基に再評価。

固定資産、不動産投資、材料、物品などの再評価、または国有企業の株式化を行う際の評価について国の決定を受けた場合、企業は棚卸しを行い、資産の再評価を実施し、資産評価による差額を会計帳簿に計上する必要がある。

– 材料、物品の再評価。

基本的に、国営企業を前提とした勘定科目なので、利用することはないのかなと思います。見たことありません。

ただ、仕訳について解説しますね。

・再評価価格が会計帳簿に記載されている価格よりも高い場合、その価格差を計上する。

・決算期末で資産再評価差額金の精算については、再評価を行った機関(国)の決定に従う

412を資本勘定(411)に振り替えます。

本日は、ベトナムの勘定科目の資産評価差額金であるについて解説させていただきました。ただ、基本利用しません。

勘定科目を深く理解すると言うことはとても大事ですよ。なぜならば、財務諸表は、あなたの健康診断書であり、通信簿であるからです。

財務諸表から、ビジネス活動をイメージするとなにか新しい発見があるはずですよ!是非、試してみてください!