こんにちは、公認会計士の菅野です。

ベトナムで、会社経営していて、こんなお悩みはありませんか?

  • 損益計算書をみるポイントがいまいちわからない。
  • 経理担当者の費用項目勘定科目の設定の方法がいけてない。
  • 勘定科目から臨場感を感じて記憶したい。

本日は、経費項目についての勘定科目について整理して記憶に残る方法をお伝えしたいと思います。本日のお話を聞いて頂ければ、財務諸表を眺めることが楽しくなるはずです。なぜならば、会社の活動とリンクしやすくなるからです。改善点も見つかりやすくなりますよね。

これに加えて、勘定科目の設定の際に役立ちます。ベトナムでは、勘定科目が予め定められているのですが、費用項目についてはかなり抽象度が高いです。したがって、カスタマイズする必要があります。そのカスタマイズする際の指針になるはずです。

 

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ストーリー思考で費用の勘定科目を覚える

あなたの会社のストーリーとリンクさせて、勘定科目を整理しましょう。会社の活動を大きく、分類すると以下の3つに分類されます。

>>3つのストーリーと図でBS(貸借対照表)とPL(損益計算書)の読み方、そのつながりわかりやすく理解する方法を徹底解説!

詳しくは、上記のリンク先で、解説していますが、かいつまんで、お伝えすると…。

  • お金を集める
  • 投資する
  • 儲ける

この3つです。

これと関連させて記憶していきましょう。このうち「お金を集める」は、資金調達で費用部分は発生しません。

さあ、これから、やりたいことして社会のために役立つ事業をするぞ!儲けるぞ!のための準備段階のお金を集めるという活動なので、費用は発生しません。例えば、あなたが、ベトナムでレストランを始める段階の話を思い描いてください。資本金や銀行から借入できるか?で忙しいのであって、まだ、物をかったりする段階ではありませんよね。

“支える”があることで、事業活動は成り立っている

まず、製造間接費、一般管理費・販売費の前提となる考え方です。これは、メインの事業を“支える”と理解するといいでしょう。

例えば、自動車の製造業であれば、自動車を製造して販売することが主な事業です。ただ、これを販売して会社という組織が存在するためには、“支える”ということが必要です。

  • 人事・総務
  • マーケティング・営業
  • 開発
  • 戦略
  • 経理

例えば、上記のような活動です。

人が一人で生きていけないように、会社も、いろんな部署の“支え”がなければ存在できません。

このような“支え”というストーリーと費用の勘定科目について理解するとグッと頭に残るはずですし、会計が楽しく感じるはずですよ。

3つの視点と9つの箱で理解する方法

まず、全体像です。以下の図をご覧ください。

9つの箱での整理

9つのボックスで整理できます。それは、

  1. 移動
  2. コミュニケーション
  3. 頼る
  4. 消費
  5. 稼動
  6. 維持
  7. 発送
  8. 未来費用

そして、横は、3つの視点で分類・整理するとより記憶に残ります。それは、

  1. 人・情報
  2. モノ
  3. 未来など

Aは、主に、経営資源の人や情報に関わる部分です。そして、Bは、モノに関連する部分です。最後のCは、AとBに当てはまらなかった部分ですね。ただ、あえて整理するとすれば、売上により関連する活動と言えます。例えば、発送は、商品をお客様に届ける活動です。また、未来費用は、将来の売上を獲得するための費用です。

厳密には、違う部分あると思いますが、このようになるべく関連させると、記憶しやすくなります。

では、次にストーリーとリンク法という手法で、さらに深く、記憶できるようになってみましょう。

ストーリーを使ってリンク法で記憶に残す

ストーリーを使ったリンク法とは、おぼえたいものを、隣接するどうし鎖で、ストーリーを使ってどんどんつなげていく(リンクさせる)ことです。これにより、より記憶しやすくなるという点がメリットです。

とても有名なマインドマップ記憶術/トニー・ブザンの書籍でも、有効な手段として紹介されています。

これを利用してみましょう。実際に使ってみると、イメージできますので心配しないでくださいね。今回は、あなたが、工業団地にある製造会社を経営している場合を想定していきたいと思います。このストーリーはあくまで、一つのサンプルです。いろんなストーリーが創造できるということを忘れないでください。

1:“移動”で支える

仕事を終えて、工業団地から、車でハノイに帰ってきた

工業団地と住んでいる場所は、離れているケースがほとんどです。その際、車などの移動手段を使って移動しますよね。この移動という行為は、会社のためにどうしても必要になります。

会計的な視点ですと、以下の勘定科目があります。

勘定科目

具体的なビジネス活動

車両費

自社で車両を購入している場合のガソリン代金、高速道路費用

旅費交通費

通勤のためのタクシー代、出張の時のタクシー代や飛行機代、宿泊代

2:“コミュニケーション”で支える

ハノイのレストランで、取引先と食事

あなたは、工業団地から、ハノイに帰ってきて、キンマやリンランなで、取引先と食事をしました。これも、会社の事業を支えるため必要な活動ですよね。人間関係は、とても大事です。

会計的な視点では、以下の勘定科目に整理できます。

勘定科目

具体的なビジネス活動

接待交際費

レストランやカラオケ代
通信費

WIFIやサーバー代、電話代

新聞図書費

ニュース・新聞の定期講読料。NNAなどがあります。

会議代

社内会議での飲食代やお菓子代など

諸会費

商工会の年会費

3:“頼る”で支える

レストランでの、会話のネタは、コンサルティングファームの話題も!

レストランでは、会話が必要ですよね。そこで、いろんな会話することもあるかと思いますが、「あそこのコンサルティングファームどう?」みたいなお話もすると思います。

会社が活動していくためには、より深い専門知識が必要な領域があります。例えば、会計や税務、海外現地の法律などです。このような場合、外部の知見を借りたほうが、いいケースがほとんどです。それ以外にも、業務を外注することがあると思います。

会計的な視点では、以下の勘定科目があります。

勘定科目

具体的なビジネス活動

支払報酬

コンサルファームへの支払い、監査法人への支払い、弁護士報酬

外注費

外注費加工費など

支払い手数料

銀行の振り込み手数料

4:“消費”で支える

翌日、必要な新しいノートやペン、ファイルを使いました。

会社に出社して、業務をする際に、ノートやファイル、ペンが必要になりますよね。また、机や椅子、パソコンも必要です。このように会社の活動を支えるために、どうしても消費が必要になります。

会計的な視点では、以下の勘定科目に整理できます。

勘定科目

具体的なビジネス活動

消耗品費

ロッカー、テーブル、プリンター、掃除機、モニター

事務消耗品費

文房具など

補助材料費

主原材料以外の補助材料費用

5:“稼動”で支える

ファイルを整理中に電気代のインボイスを見つけた!

モノをつくるために必要な機械、スタッフが作業するためのオフィスの電気代がどうしてもかかります。このように、事業活動を支えるために、稼動というのが必要となります。

会計的な視点では、以下の勘定科目に整理できます。

勘定科目

具体的なビジネス活動

水道光熱費

工場やオフィスの電気代・水道代

減価償却費

機械設備や建物の減価償却費

6:“維持”で支える

電気代のインボイスを見ていたら、保険屋さんから電話がかかってきて来年の保険の相談をした

会社を運営していく上で、不測の損害が生じることがあります。例えば、火事とか事故ですよね。そのため、保険に加入することがあります。

そのほかにも、ものが壊れたら修理しましすし、社員の生活や仕事を確保するために場所を確保する必要があります。これらは、維持するためのコストとカテゴリーすることができます。

会計的な視点では、以下の勘定科目に整理できます。

勘定科目

具体的なビジネス活動

修繕費

機械設備の修理費用、パソコンの修理費用

保険料

火災保険、盗難保険生命保険

7:“発送”で支える

製品を輸出するためにフォワーダーに依頼した。

完成した製品をお客様に発送するためにフォワーダーに依頼した。このように完成した製品を届けるための作業が必要です。このほかにも梱包作業などもありますよね。

会計的な視点では、以下の勘定科目に整理できます。

勘定科目

具体的なビジネス活動

荷造運賃

  • ダンボール箱、木箱、包装紙等
  • ガムテープ、のり、ひもなど
  • 外部委託費用(フォワーダー)
  • 検査手数料
倉庫費用

製品や商品を保管しておく倉庫費用、保税倉庫費用など

販売手数料
  • 販売にかかる手数料

8:“国”に支払うことで支える

日本へ出荷後ほっとしていたら、経理部から事業登録税を支払いが必要ですと言われた

会社が組織として継続していくうえで納税は必要になります。納税っていうと利益に法人税率を乗じた法人税を思い出す人がいると思いますが、それだけではありません。利益が出たか?に関わらず、支払う必要のある税金もあります。日本だと資本割りなんてもいいます。

勘定科目

具体的なビジネス活動

租税効果

ベトナムの法律に基づく事業登録税の支払い

9:“未来費用”で支える

ベトナムへの税金の支払いも終わり、経営計画会議。将来の売上獲得のために広告宣伝費の予算の枠を決めた

いわゆる、未来費用のことです。将来の売上をゲットするためには、種まきをしなければいけません。認知度あげたり、潜在お客様の発掘などです。具体的には広告宣伝費を使ったりすることが必要です。

会計的な視点では、以下の勘定科目に整理できます。

勘定科目

具体的なビジネス活動

広告宣伝費

FB広告やメディアへの掲載料

教育費

将来の売上のためには優秀な人材育成のため教育が必要

採用費用

人材紹介会社への紹介料

本日のまとめ

本日は、製造間接費(製造を支える)、一般管理費(バックオフィスで影からささえる)、販売費(売るを支える)のわかりやすい分類、勘定科目のレベルについて解説させて頂きました。

あなたの会社の財務諸表を眺めるのが絶対楽しくなるはずですよ。なぜならば、決算書から、あなたの会社のストーリーが浮かぶからです。

是非試して見てくださいね。