こんにちは、マナボックスベトナムの菅野です。
最近、働き方とか生き方について考えるようにしています。なぜならば、大きな変革の時代だと思っているからです。
最近、読んでとても面白かった書籍があります。「あえて数字からおりる働き方 個人がつながる時代の生存戦略」です。
その書籍で、有名な「IKIGAI」という考え方が紹介されていたので、マナボックスのメンバーにも紹介し、これについて考えてみました。このIKIGAI(生き甲斐)2017年くらいにSNSで話題になっていたようですね。
これ、優秀なベトナム人も知っている考え方です。弊社のベトナム人出資者であり役員であるロアンさんも、「イキガイ」ってたまに発言するんですよ。ちなみにロアンさんは、英語はペラペラですが、日本語はビジネスでは使えないレベルです。(日本人と長く働いているので、聞き取りできます)
ベトナム人スタッフとも共有しました!結構反響ありましたよ。
本日は、この「IKIGAI」について、具体的なことも踏まえ、考えてみようと思います。人生100年時代とか、ベーシックインカムとかいろいろ言われている時代です。このような背景があることから、「IKIGAI」について深く考えることは、とても意味のあることだと思いました。
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この記事のもくじ
IKIGAIとは?4つの構成要素と重なり
「IKIGAI」を構成する要素は4つです。
4つの構成要素
- 好きなこと(What you love)
- 得意なこと(What you are good at)
- 稼げること(What you can be paid for)
- 世の中から必要とされる(What the world needs)
重なると意味が生まれる
そして、この4つの構成要素のうち、2つが重なった部分に関しては次のように定義しています。
- 好きなこと × 得意なこと = 情熱(Passion)(熱中する!)
- 得意 なこと× 稼げること = 職業(Profession)(できるビジネスパーソン!)
- 稼げること × 必要とされること = 天職(Vocation)(世の中にとって意味ある!)
- 必要とされること × 好きなこと= 使命(Mission)(世の中を変えたい!)
そして、4つ全てが重なると「IKIGAI」(生き甲斐)となります。つまり、以下のような場合です。
好きなこと × 得意なこと × 稼げること × 必要とされること = 生きがい(Ikigai)
これまでの時代では?好きよりも!
これは、あの「今でしょ!」の林先生の授業の内容あです。
2軸マップで整理するキャリア
「やりたいことより、できることをやれ! 高学歴ニートVS林修」での番組がすごいおもしろかったので共有させてください。
これは、以下の視点で2軸マップで整理する方法です。
できること・できないこと(得意か?強みか?)
やりたいこと・やりたくないこと(好きなことか?)
マップは以下の通りです。
①については、スティーブジョブス型と言っていました。最強ですよね。
でも、そんな人は少数です。林先生の考えは、以下のようです。
僕はこっち(できる・できない)の方がすごく大事なんですよ。この「やりたい」「やりたくない」「好き」「嫌い」ということについては、実は僕は結構偶然だと思っているんですよ。
好きなことを仕事にしてはいけない。
意外ですよね。林先生も、教師という職業は、好きか?どうか?言われると最初は好きじゃななかったそうです。でも、得意であったため、みんなから感謝され、うまくいったんですね。「やりたい・やりたくない」を軸として考えていたら、あの林先生は、世の中に出てきていなかったんですね。
これは、「科学的な適職」という書籍でも同じです。この適職を、「あなたの幸福が最大化される仕事」と定義しています。かいつまんで、説明すると以下の通りです。
>>【感想・要約】Daigoもオススメ!4021の研究データが導き出す「科学的な適職」から学ぶ最高の職業の選び方とは?
好きを仕事にする→好きなことを仕事にしようがしまいが、幸福度に影響ない。スキルも伸びない
貢献:どれだけ世の中に役立っているのか?→これが幸福度を高める
林先生の軸と同じ考えですよね。「やりたい・やりたくない」ではなく「できる・できない」の軸を重要視しています。
私の場合は?あなたの生き甲斐にあてはめる
では、私の場合はどうかなと考えてみました。あなたも、散歩している時など、リラックスしている時に考えてみるといいと思います。是非、試してみてください。
私のことなんて、興味ないと思いますが、具体例として、見て頂ければ苦痛じゃないはずです(笑)。
私は、公認会計士として、会計・税務中心のサービスを提供しています。そのほかにも経営管理、ビジネスサポートもしていますが、今回は、「会計・税務」に絞って考えました。
- 好きなこと(会計、税務。正直、好きかどうか自信はありません)
- 得意なこと(公認会計士なので、専門家意外からすると得意って言えます)
- 稼げること(一応、幅広く稼げます。監査バイトもしたことあります)
- 世の中から必要とされる(会計は資本主義と言う前提で世の中から必要とされています)
こんな感じです。問題は、「好きなこと」について自信がないと言う点です(笑)。それ以外はいい感じかもです。公認会計士の資格を目指したのは、22歳の2002年くらいです。その理由は、「就職難」「挑戦」です。好きなことなんて要素はいっさいありません。
惜しいですが、「生き甲斐」とは言えなさそうです。でも、専門知識を活かせてみなさんい喜んでもらえるのは嬉しいです。
では、音楽はどうでしょう?私、音楽が好きなのです。特にメタルミュージックが好きです。すっごい好きです。
- 好きなこと(とても好きです。私の人生を豊にしてくれます)
- 得意なこと(ギターひけません。歌普通)
- 稼げること(誰も、お金はらってくれない)
- 世の中から必要とされる(音楽は世の中に必要ですが、私の音楽は必要ない)
うーん、私の場合、どうやら生き甲斐にはならなさそうです。
ぼくらが、死ぬ時に後悔すること
『死ぬ瞬間の5つの後悔』というベストセラー本をご存知ですか?その本によれば、以下のがトップ5らしいです。
- 第5位『思い切って自分の気持ちを伝えればよかった』
- 第4位『友人と連絡を取り続ければよかった』
- 第3位『幸せをあきらめなければよかった』
- 第2位『働きすぎなければよかった』
- 第1位『自分に正直な人生を生きればよかった』
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うーん、深い。ですね。ドキってします。たまに孤独死が怖いと感じます(笑)
衝動に根ざした行動、人間らしさ
そして、最近、「ビジネスの未来――エコノミーにヒューマニティを取り戻す」と言う本を読んだのですが、これとも関連してきました。
すごーい雑な要約になってしまうのですが、(申し訳ありません)
これまでの人間の不便は、ほぼ解消されており、これ以上にこれまでの経済の発展はしないはず。これからは、人間らしさに注目(衝動)し、今を豊に生きることが大事だ!
例えば、移動に時間がかかる。洗濯に時間がかかる。水がない。などですね。これらの不便は、ほぼほぼ、解消されていると言っていいでしょう。
こんな感じです。特に先進国では、物資的な不便はすでに解決されています。これは、確かに感じます。ミニマリストという人が出てくるのもこれが背景にあるのかもしれません。逆にいうとまだ、ベトナムにはビジネスチャンスがたくさんあるわけですね。不便があるってことは逆に楽しいってことですし、ビジネスチャンスが生まれます。
つまり、世の中の状況が変わってきています。「役に立つ」より「意味のある」と言う言葉で表現されています。
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そうだ!組み合わせだ!
先ほど、私の会計・税務についての生き甲斐について説明させて頂きました。問題は、ラブがあるか?好きか?と言う点でしたね。
この点ですが、解決する方法はあるかなって思っています。それは、
スキルの掛け算に、好きをいれる!
これかなーって思いました。私が尊敬する藤原和博氏が提唱している考えです。
「3つのキャリアを掛け算して大三角形をつくる」
この図が有名ですよね。
引用元:Global 知見録_藤原和博氏
という考えです。ようするに、1つの専門家でなく、3つの領域に拡大して、学び、それを掛け算するのです。そうすることで、レアキャラになり希少価値を高めるということですよね。
いろいろあります。パッと思いつくだけでも、以下ですかね。本当はもっとあります。
美人✖︎ドラマー
アイドル✖︎メタルミュージック
この掛け算に、
- 好きなこと(What you love)
を含めるのです。
例えば、私であれば、(確かに微妙ですなところありますが…)
- ブログ化する。(わかりやすく)
- わかりやすく図解化する。絵心を加える。アートな要素を加える。
- 心理学を加える。
- サウナという要素を加える(笑)
- 海外でノマドの働き方の情報発信をしてみる。
これらを、専門領域の会計・税務とリンクさせるのです。そうすれば、「好き」の要素がはいるため、生き甲斐につながりますよね。
ぼくらは、これからの時代、「好き」「衝動的」をもっと意識しなければならないと思います。なぜならば…。
- 資本主義の終焉(不便がほとんど解消ずみ、先進国が成長し続けるはあり得ない。ベーシックインカム導入)
- 生き甲斐が大事
- 死ぬ時の後悔では、第1位『自分に正直な人生を生きればよかった』
だからです。
皆様のお役に立てることを祈っています。