こんにちは、マナボックス の菅野です。

本日は、労働許可証(WP)とレジデンスカード(TRC)の取得(管理者として)の方法について解説していきます。2021年バージョンです。我々の事例を使って解説します。

ベトナムの法律の専門家にも、意見を聞きながら、解説していきたいと思います。

ベトナム法律専門家のリー氏

2007年から、14年間で、日系企業を中心に述べ300社以上の会社を支援。日本語のネイティブのベトナム法律の専門家。

法律だけでなく、実務にも精通している。

WPとTRCの全体のスケジュールと資料

Ly さん
Ly さん
まずは全体像を理解しましょう。以下の図表を見てください。

クリックすると大きくなります。

スケジュール感です。

  • ステップ1:「外国人採用承認書」の申請・取得 
  • ステップ2:「労働許可証(WP)」の申請・取得(15日営業日)
  • ステップ3:「レジデンスカード(TRC)」の申請・取得(10営業日)
Ly さん
Ly さん
上記の期間について、資料の準備、作成、署名・捺印期間を除きます。つまり、日本での公証スケジュールによって全体のスケジュールが大きく影響します。

また、役所側の都合で、上記のスケジュールが延長される可能性がありますのでご留意くださいね。

ベトナム労働許可証及びTRC取得代行支援

マナボックス ベトナムでは、経験豊富な日本人専門家及びベトナム人専門家が、労働許可証及びレジデンスカードの取得を支援します。詳細は以下をクリックして確認ください。

問い合わせをする

まずは、準備!やっぱり「公証」が手間がかかる

最初でお伝えした表の2-1にあたる部分です。一番重要な部分です。申請するための資料の準備であり、多くの書類があるからです。

2-1.1と2-1.2日本側で準備する資料

  • 2-1.1「職務経歴証明書」の公証版(親会社から証明で、管理経験がミニマム3年間)1部
  • 2-1.2「任命書」の公証版 1部

以下はサンプルです。

日本での公証がなかなか大変なのです。なので、外注することも考慮するといいでしょう。自分でやると相当、時間を失います。以下は公証のサンプルです。

日本での公証をどこまでやるか?

公証には、以下の流れがあります。

「①公証役場→②法務局→③外務省⇨④ベトナム大使館(領事認証)

そして、「職務経歴証明書」と「任命書」は、私文書であるため、①から開始する必要があります。

>>【ベトナム投資】ベトナムのワークパーミット(労働許可証)取得のために“日本側”でするべき事とは?公証認証も必要!労働許可証の延長にも使えます

しかし、一定の地域では、ワンステップサービスとして、①②③をまとめてできます。

ワンストップサービスとは東京都、神奈川県、静岡県、愛知県及び大阪府の公証役場では、申請者からの要請があれば、公証人の認証、法務局の公証人押印証明及び外務省の公印確認またはアポスティーユを一度に取得できます。このサービスをご利用になると法務局や外務省に出向く必要はありません。ただし、公印確認の場合は、駐日大使館・(総)領事館の領事認証を必ず取得する必要がありますので、ご注意ください。

この後、④のベトナム大使館の公証ですが、以下の2つの選択肢があります。イメージは以下ですね。

  • 日本で公証?
  • ベトナムで公証?

の2つの選択肢があります。

今回は、ベトナムで実施することにしました。コロナ の状況では、みなさんもそちらのほうがいいかもです。

今回も、ベトナムで実施しました。

ベトナムで、「職務経歴証明書」と「任命書」を領事認証する方法

こちらオンラインで申請可能です。

>>ベトナムで、日本のベトナム大使館(領事館)と同様に認証をしてもらう方法 ワークパーミットや設立資料でも使える! 

2-2 ベトナム側で準備する資料:

続いてベトナム側で準備する資料です。表で言うと、2-2のところですね。

以下です。

  • 2-2.1_健康診断書(最新1年間以内)
  • 2-2.2_無犯罪証明書(6ヶ月以上ベトナムに滞在している場合、ベトナム法務局に無犯罪証明書を申請します。)
  • 2-2.3_6ヶ月以内に撮影されたカラー証明写真(2x3cm – 2枚、4x6cm – 2枚、白い背景で正面から撮ったもの)及び私のパスポートカラースキャンファイル(全てページが望ましい)いつも面倒です
  • 2-2.4_ベトナムの地元の公安が発行する「ベトナム一時滞在確認書」

それぞれ解説していきます。

2-2.1_健康診断を実施し、健康診断書をゲットしよう!

私はフレンチホスピタルを選びました。安心ですよ。

サンプルも紹介します。

基本項目しか受けませんでした。値段は、2,800,000VNDでした。PCR検査も必要だと言われていたんですが、受けませんでした。謎!

2-2.2「無犯罪証明書」をベトナムで入手【結構時間かかる】

ベトナムで「無犯罪証明書」を入手します。

この際、司法局に申請するんですが、申請を誰かに委任するにあたってドキュメント公証が必要となります。(本体、私、菅野が無犯罪証明書の申請をすべきですが、その行為を委任するということ)

例えば、私の場合は、ベトナム人のスタッフに申請を委任することが必要です。この委任行為についての公証がどうやら必要らしいです。この際、「大学を卒業した通訳の人」が必要となります。ハノイ 大学卒で、優秀なベトナム人様にお願いしました。6月15日にいってきました。

委任状について説明を受けて、「同意しました」という行為をするのです。

詳細はこちら!

>>ベトナムで無犯罪証明書を取得する方法の解説!【3つのステップ】 

2-2.3_パスポートのコピー と証明写真(3✖︎4及び2✖︎3)

3✖︎4及び2✖︎3のサイズの証明写真をたくさん持って置くこと便利です。パスポート は面倒ですが、全ペンージスキャンしておきましょう。

2-2.4_ベトナム滞在確認書

アパートの大家さんに依頼しましょう。ベトナム人のスタッフなどにお願いするといいです。

ベトナム労働許可証及びTRC取得代行支援

マナボックス ベトナムでは、経験豊富な日本人専門家及びベトナム人専門家が、労働許可証及びレジデンスカードの取得を支援します。詳細は以下をクリックして確認ください。

問い合わせをする

「外国人採用承認書」の取得・申請

上記の表でいうと1のところですね。

こちらは、所定のフォーマットがあるので、そちらに、署名・会社印を実施します。

一般的には、コンサルティングファームにお願いしたり、総務のベトナム人にお願いすることになるので「委任状」も準備します。

Ly さん
Ly さん
申請してから、取得まで、約1ヶ月かかりますので、スケジュール感に注意しましょう。

準備する書類

署名会社の押印
「外国人採用承認書」

GDの署名(今回は私)

必要

「委任状」

GDの署名

必要

いよいよ労働許可証(WP)の申請・取得

これまでで、以下のすべての資料が揃いました。

  • 1「外国人採用承認書」
  • 2-1.1「職務経歴証明書」の公証版
  • 2-1.2「任命書」の公証版 
  • 2-2.1「健康診断書」
  • 2-2.2「無犯罪証明書」
  • 2-2.3_パスポート及び証明写真 3*4cm

次は、労働許可証の申請となります。表のところの3ですね。上記の資料と申請書を持って、申請することになります。

それぞれ、3部必要となります。

準備する書類

署名会社の押印
「労働許可証の申請書」

GDの署名

必要

「委任状」

GDの署名

必要

申請後、役所に対して、説明したりする必要があります。期間の目安ですが、15営業日程度は見ておくといいと思います。

ワークパーミットの現物のサンプルは、以下の通りです。意外と大きいので初めての人は、びっくりするかもしれません。

ベトナム労働許可証及びTRC取得代行

マナボックス ベトナムでは、経験豊富な日本人専門家及びベトナム人専門家が、労働許可証及びレジデンスカードの取得を支援します。詳細は以下をクリックして確認ください。

問い合わせをする

WPを取得後は、TRCの申請・取得

無事ワークパーミットを取得した後は、レジデンスカード(TRC)の取得申請です。表の4のところです。以下の書類が必要です。

  • 労働許可証
  • 2-2.4_一時滞在確認書
  • 2-2.3_証明写真 2*3cm

以下の書類を3部準備するといいでしょう。

準備する書類

署名会社の押印
NA6 Form

GDの署名

必要

NA8 From

GDの署名

必要

「委任状」

GDの署名

必要

必要な資料と申請書類を役所に提出し、説明などを実施します。おおよその期間ですが、10日程度でTRCが取得できます。

無事にTRCを取得できました。

本日のまとめ

本日は、ベトナムにおける労働許可証とレジデンスカードの取得の流れについて詳しく解説させて頂きました。

是非、お役に立ててください。