みなさまこんにちは、マナボックス の菅野です。

今日のテーマは『説明スキル向上のためには雛形が有効。SEE-I』というテーマです。

ベトナムで業務をしていく上で、一番のハードルはコミュニケーションでしょう。そうでなくても人間の悩みの9割は人間関係と言われていますから、海外に限らずコミュニケーションがいかに私たちの人生に大事か?わかります。

私はインドとベトナムをあわせて海外歴9年ですが、やはり、一番の悩みはコミュニケーションです。依頼したことが伝わらない。やってもらいえない。無視される…。など。私の人格やカリスマ性がないのも影響しているかもですが、「変えられない」ことに執着しても意味がありません。

これが少しでも改善していけば、仕事が進むのになあと考えております。

その中でこれはいい!というツールがあったので弊社の事例も踏まえて紹介しますね。実際にマナボックス でもプレゼンして伝え、改善しましたよ〜。

それは、SEE-Iというツールです。

SEE-Iメソッドとは?

これはクリティカルシンキング(批判的な思考)の際に利用される雛形ですが、人に説明する場合にもかなり有用なのです。クリティカルシンキングは弊社の3つの価値と9つのルールでも定めています。

以下の頭文字をとって「SEE-I」メソッドと言います。

  • State it
  • Elaborate
  • Example
  • Illustrate

SEE-Iメソッド具体的内容は以下です。

1.State IT:説明する

  • 簡潔に説明する。一言でエッセンスを伝える。

2.Elablate:精微化する

  • 詳しく説明する,
  • 自分の言葉で説明する。言い換えると?メタファーなども。
  • In other words … “などのフレーズを使って、前の文章を言い換えます。

3.Exemplify:具体例を述べる

  • 具体例。例示する。例を用いて、そのトピックが実際にどのように使用されているかを示す(例:米国は代議制民主主義の一例である)、または広範なグループを代表する特定の例を示す(例:リンゴは果物の一種である)、または反例を用いて、そのトピックが何でないかを示す(例:銅は電気を通すが、段ボールは通さない)。

4.Illustrate:図示化する。図解化する。

  • ・図解する。概念を他の分野の概念的に類似したものと比較するスケッチ、ビジュアル、またはメタファー(喩える)を提供する。

※この4つを順番に話すると良い解説・説明になるようです。

この時に、これまで学んだノウハウとも関連させてみました。

PREPとの共通点、それは???

有名な説明の雛形PREP(CREC)をご存知ですか?この雛形はベトナム人もよく研修でうける項目ですので、みなさんのスタッフも知っているケースがあるでしょう。

>>PREPは、やっぱり大事というお話。プロセスエコノミーにも使えると思う

この型とも共通点もあります。やはり、重要だということでしょう。

その大きな一つは、「具体例」でしょう。この具体例がないから、よく伝わらないケースがあるのだと思います。

  • 実際の事例
  • 数字をつかったサンプル
  • 実際の帳票など
  • ケーススタディ

例えばのことを、ベトナム語で「Ví dụ」と言います。なので、あなたのスタッフが何をいっているか?よくわからなかったら「Ví dụ?」と問いかけてみてください。

大事だと思ったのはIllustrate! 図解化!

実際のメソッド(クリティカルシンキング)でのIllustrateの意味合いはちょっと違うのですが、このIllustrateという項目が使えます。

要するに「図解化」するという意味です。

例えば、会計・税務業務をマニュアル化をスタッフに伝える時に有用でした。

  • プロセスの流れの全体を図解化する。
  • 実際の資料や画面を言葉でなく写真を使う。

当たり前だよ!って感じるかもですが、ところがどっこい!そうは行かないのです。きちんとメンバーに理解して実行してもらうのは

以下は、実際のマナボックス のサンプルです。

マナボックス のメンバーが作成した「あたたかいマニュアル」

https://manaboxvietnam.com/fc-1-1-fct_taxcode_registration-dang-ky-ma-so-thue-nha-thau/

https://manaboxvietnam.com/bao-cao-tinh-hinh-su-dung-lao-dong-hinh-thuc-truc-tuyen-qua-dich-vu-cong-quoc-gia/

Illustrateがあるからわかりやすいですよね!ベトナム語がわからない私でも理解できます。

「型があるから型破り、型がなければ形無し」

「型があるから型破り、型がなければ形無し」と言う言葉があありますよね。これは十八代目中村勘三郎(五代目中村勘九郎)の発言といわれています。

要するに、基礎がないのにオリジナル性を発揮しようとすると間違いを犯すのです。

PREPもSEE-Iも過去の偉人が使ってきた雛形です。これを愚直に踏襲するのが正解です。

あの自由奔放なイメージのあるバルセロナだっって「型」を徹底的に教えるそうですよ。

>>Withコロナ時代における野村監督、岡田監督、青山学院の原監督から学ぶ最高のマネジメント術 

是非試してみてくださいね。