JTS VIETNAMは2019年12月に設立された。
JTSグループが持つ“IT”“人材育成”のノウハウと、ベトナムならではのアイデアで、お客様の課題に対する最適なソリューションを提供。
ベトナムと日本を“繋ぎ”、両国にとって新しい価値を創造し続ける。
今回は、JTS Vietnamの代表の志村重光様にお話を伺いました。
- 業種:IT、人材育成、海外進出支援
- 従業員:6名
- URL:https://jtsvn.com/
- 導入サービス:ベトナム進出支援及び設立後の経営管理支援
この記事のもくじ
ここがポイント!
- 経営の守りだけでなく“新しい価値の創出”に必要な攻めの支援に期待
- 親切で丁寧なサポート体制がとても助かった
- 共にベトナムと日本の“国と国”“人と人”とを繋ぐ存在に
今回、マナボックスベトナムを進出のパートナーとしたきっかけを教えてください。
-経営の守りはもちろん、共に“新しい価値を創出”する攻めのためのパートナーとしてふさわしいと感じた
理由は2つあります。ベトナムだけでなく日本側の会計・税務も支援が可能であること、そして“新しい価値の創出”を期待できるコンサルティングファームであること。この2つの要求を満たしていたのがマナボックスさんでした。
当社は、2016年に駐在事務所を設立しました。その後、2019年のベトナム現地法人設立にあたって、ベトナムに限らず日本側の会計・税務的な論点について助言ができる専門家が必要でした。これまで海外への進出経験はあったものの、東南アジアのベトナム進出は初めてでして、法律面や実務の運用での不安が大きかったからです。また、日本法人の顧問税理士とも連携がとれる専門家を探していました。マナボックス の日本国公認会計士の永井さんと菅野さんは日本側の会計・税務の論点についての知識もありますし、ベトナム歴も長かったので、国際税務的な点でも日本法人の顧問税理士といいコミュニケーションがとれると考えました。
また、通常の会計事務所と異なって、“新しい価値の創出”の可能性を感じたのも理由の一つです。マナボックスさんは、会計・税務だけでなく「教育」や「IT」の分野でのビジネスにも挑戦していました。この姿を見て、当社の「ビジネスの攻め」、つまり、新しい価値を創出し、事業を拡大させるという点でも協業できる可能性を感じたのです。例えば、IT✖️会計といった視点では、会計に関するITサービスを一緒に立ち上げることが考えられます。また、当社のグループにIT専門学校があり、「教育」といった共通の切り口でも協業できると考えました。
実際に、マナボックスの支援はどうでしたか?
-ベトナム人スタッフの親切で丁寧な支援でとても助かった
とても親切な応対で親身になって支援をして頂いています。特に印象に残っているのは、設立当初の銀行支払いの手続きのサポートです。マナボックスのスタッフのタムさんがリモートのツールを使って、日本法人側事務スタッフのPC画面を共有しながら銀行での支払い手続きや納税手続きをサポートしてくれました。さらに銀行の担当者とも電話で連絡を取りながら細かい作業も手伝ってもらいました。
支払いのための画面ではベトナム語の案内の箇所もあり、日本人だけではどうしようもできなかったので、このようなきめ細やかな支援でとても助かりました。ここまで親切、丁寧に初期サポートしてくれるコンサルティングファームはなかなかいないと思います。
また、申告書や決算書の成果物のミスが少なく、業務品質が高いことも有難いです。
その一方で、日本語の出来る専門家もいるとより安心すると思います。現状は菅野さんが専門的な質問に対して日本語での回答や説明となっていますが、より迅速性という観点からは菅野さん以外の日本語対応の専門家もいるとよりいいですね。加えてベトナムの法律や実務的な点について継続的にアップデートを期待しています。
JTSの今後の展望を教えていただけますか?
-ベトナムの“今”を“よりリアルに情報発信”することによって日本とベトナムを繋ぐ存在でありたい
ベトナムで活動する私たちに出来ることや価値の一つとしては、ベトナムの現状やトレンドをよりリアルに、よりスピーディに日本へ情報を発信することだと考えています。そして、その逆もそうです。日本も知っているからこそ、ベトナム人に日本のリアルな現状や有用な情報を発信することができます。
この“情報発信”によって、ベトナムと日本の“国と国”“人と人”を繋ぐ存在になれればと考えています。
例えば、当社サービスの一つである海外インターンシップでは、日本人がベトナム企業の考え方や、ベトナム人メンバーとのチームワークについて学ぶことができます。これはインターンシップに参加した日本人のグローバルマインド醸成という観点だけではなく、インターンシップ受入れたベトナム企業側のグローバルマインド醸成にも貢献しています。
その他の興味深い事例も紹介しますね。日本人にあまり知られていないベトナムのこと、ベトナム人にあまり知られていない日本のこと、という観点での“繋ぐ”事例です。
日本人にあまり知られていないベトナムのこととして「ベトナム人に人気の日本食料理店・日系レストランは?」というアンケートを実施したのですが、これが日本人にとって、いい意味で予想外でした。逆にベトナム人にあまり知られていない日本のこととして「日本の商用フリー素材サイト6選」というコンテンツを公表したところベトナム人からの多くの反響がありました。詳しくは当社ホームページのブログをご覧ください。
まるっと!ベトナム(360°動画)
さらに最近はyoutubeで「まるっと!ベトナム(360°動画)」というチャンネルを立ち上げ、360°動画でベトナムの生活、観光、教育に役立つリアルな情報を発信しています。例えば、ベトナムに住んだことのない日本人にとって、バイクから眺めるハノイの景色はかなり刺激的だと思います。バイクの数がすごいですよね(笑)。このように、これがベトナムのリアルなんだよ!って伝えることに意味があるのかなと。ご存知の通り、新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、物理空間から仮想空間へのシフトが顕在化しつつあります。日本とベトナム間の移動も例外ではありません。したがって、仮想空間を通じてベトナムと日本を“繋ぐ”必要性があるでしょう。
当社の持つIT(VR・AR)を活用しすることで、新しい価値を提供できると考えています。
例えば、日系ドラッグストアのご協力のもと、店内の360°動画をアップしたところ、日本の化粧品メーカーから問い合わせがあり、「本来はベトナムへ渡航して視察する必要があったが、360°動画でリアルに観ることができとても役に立ちました。」というフィードバックを頂きました。このような言葉をもらえるのはやはり嬉しいですし、オンライン視察の有効性も確認することができました。
このベトナムと日本を“繋ぐ”ことについてもマナボックスとコラボできると感じています。
-ベトナム貧困・格差などを解消出来るようなサービス
長期的な視点とはなりますが、ベトナムの貧困・格差問題の解消につながるようなサービスも作っていきたいです。
ベトナムの経済成長は著しく、富裕層が増加していくことも予想されている一方で、所得格差や農村部の貧困問題も深刻化していくと言われています。このような問題を、当社の持つノウハウ(IT・人材育成)やアイデアによって解消に貢献していきたいと考えています。