こんにちはマナボックスの菅野です。
今日は『人とテクノロジーの共存とその落とし穴』というテーマでお伝えします。
インターネットが登場してから、急速にテクノロジーが発展しています。その期間はわずか10年とか20年です。
I phoneが登場したのでが2007年です。いまからわずか15年前ですよね。このようなイノベーションが私たち人間の仕事や生活に大きな影響を与えています。
例えば、今なら移動する時にGooglemapを見ながら移動するので道に迷うことはなくなりましたし、おしゃれなカフェに出会う可能性も高くなりました。そしてGrabやUberの登場によりぼったくりのタクシーの被害にあうことも少なくなりました。
この記事のもくじ
人間とテクノロジーの共存
わたしたちが働く時、ヒトは必要不可欠ですよね。どんな業種でも仲間が必要です。
よく経営資源のフレームワークでヒト・モノ・カネ・情報という要素が利用されますよね。ヒトはとても大事です。最も大事な経営資源だと言ってもいいでしょう。
しかしながら現代ではより複雑化していることからそのカテゴリは増えているかもしれません。例えば以下のような経営資源が考えられるでしょう。
ヒトが大事であることは変わりませんが、冒頭で申し上げた通り、テクノロジーが発展していることから今の世の中とても便利なツールが登場しておりヒトがやってきたことを代替してくれるようになっています。AIやRPAなどが典型例でしょう。よくAIが人間の仕事を奪うとか言われてるニュースを見かけることがあるかと思います。
人間は非合理的で感情がある。それが強みでもあり弱みでもある
それでは、どのような観点で海外で働くわたしたちはテクノロジーと向き合っていく必要があるでしょうか?
海外で標準化の必要性
ベトナムのような海外でのヒトの特徴は以下の点でしょう。
- 転職が多く、離職率が高い
- 仕事を見える化しない、ノウハウが残りにくい
このような点があることから、テクノロジーを力を借りて仕事の標準化をすることは必須です。これがないといつまでも組織として成長せず、いつまでたっても火消し作業で追われるからです。「また同じところでミスか(涙)」。これは辛い。
もし、従業員がずっと働くという前提であれば最悪、標準化せずに属人化しても問題は生じないかもしれません。
加えて、「仕事を確保したい」「わたしの重要性を認識してほしい」という感情からか、仕事を見える化しない傾向が強いですね。
感情があるから嫌がらせ的なことをしてしまう。
私たち人間は非合理な生き物です。それは感情があるからです。これ自体は素晴らしいことなのですが、面倒くさいことも多くあります。
例えば、退職宣言したあとには態度をコロっと変えて会社が困るようなことをあえてしてくるなどです。このような悩みはよく聞きます。
モチベーションは高ければとてもいいのですが、その維持については工夫しないと困難です。
テクノロジーのいいところは感情がなく必ず結果を出してくれるところ
人間と違ってシステムのようなテクノロジーは人間のような感情がないので必ず一定の結果を継続的に出してくれることです。
例えば……。
- GRABは合理的な値段を提示してくれる(ベトナムのぼったくりタクシーの時は毎回交渉が面倒だった)
- 勤怠勤務システムはインプット業務をすればいつでも自動計算してくれる
- RPAを利用すれば、指示通りに必ずやってくれる
- 飲食アプリで注文すれば、デリバリーでミスがあったとしてもミスの所在がいつも明らかになる
などです。このように便利なテクノロジーを有効利用しないなんて選択肢はないですよね。
4象限マトリクスで整理するとテクノロジーをどこで使えばいいか整理できる
- ヒトはよくも悪くも感情がある
- テクノロジーはそれがなく一定の結果をもたらす
この点がポイントでした。これに縦軸を「イノベーション、創造的」「ルーチンワーク・蓄積」に加えて2軸マップにすると以下のようになります。
こうするとどのような業務についてテクノロジーを利用すればいいのかわかりやすくなります。
左下についてヒトがやってるとまずい
上記の左下の、「ルーチンワーク・蓄積」型のタスクなのに、感情のある人間に「全て」を任せると痛い目にあいます。マニュアル化しないとかですね。よくあるパターンです。
>>なぜ、あなたにとってマニュアル化・仕組み化が重要なのか?
例えば
- 行政に〇〇を申請する
- 〇〇局に報告書を計算する
などの業務は標準化できます。そしてノウハウや情報を「蓄積」するにためにはどうしてもテクノロジーの利用がかかせません。紙で保管するなんて古い考えですし、今はクラウドを利用したアプリやプラットフォームがあるのでこのようなテクノロジーを利用することを検討する必要性があります。
ヒトが実施すべきはイノベーション的なことと創造的が中心
2軸マップの左上については感情を持つヒトが「イノベーション・創造的」なことを実施するべきでしょう。問いを作るとか今までなかったアイデアを創出したりやり方を変えるといったことは人間に向いています。
これに加えて、右下のテクノロジーを利用した「ルーチン・蓄積」タスクとは補完関係にあります。例えば、システムが作業した結果をチェックすることや「蓄積」したデータを分析するなどです。
なお弊社でもいろいろなプラットフォームの導入に挑戦しています。ワードとエクエルはもう古いです。以下の目的をメンバーに伝えて導入を進めています。
- 効果的な管理(プロジェクト管理、人的なリマインドの削減)
- コミュケーションツール(外国人同士だから誤解がどうしても生じる)
- ノウハウの蓄積として有用(穴の空いたバケツにならないように!)
【衝撃】でも実はAIは創造的なのか?
先日以下の動画を見ました。
どうやらシンギュラリティ(AIが人間の知能を超える時点)が近い未来に来そうだというのです。創造的なことが人間に残された道のようなイメージがあったのですが、実際のAIを見てみると、
- 絵画
- 文章
- 音楽(作曲)
などのいわゆるクリエイティブな領域で威力を発揮しているのです。そうすると私たち人間は何をするの?みたいな問いかけのコンテンツでした。知的ホワイトカラーの人はものすごい影響を受けるかもしれません。頭がいいことに価値がなくなからです。AIに勝てる人間はいないと。
この動画での印象に残った言葉は以下です。
- 「感じの良い人ならいい」
- 「バカをバカにする社会は2000年で終わり」
動画の28分くらいです。知的な作業はテクノロジーがで出来てしまうので人間の価値は「感じのいい人」になるのだと。笑えるようで笑えないですね。憎めないキャラの人がこれからは強くなりそうですね。
この時代に適用するための準備する必要が必要ですね。上述の2軸マップの右上もAIで対応できてしまうということです。
本日のまとめ
本日はヒトとテクノロジーの共存というテーマでお話しました。
- 人間には良くも悪くも感情がある
- 「ルーチンワーク・蓄積」「イノベーション・創造的」にわけ前者には感情のないテクノロジーが向いている
- 人は「ルーチンワーク・蓄積」タスクについては補完的な関係として捉える
- ただ最近はAIも「イノベーション・創造的」も担う?人間の価値とは?という疑問が生まれ始める
お役にたてれば幸いです。