こんにちはマナラボの菅野です。
今日は『日本の給与分をベトナムで申告する時に電子申告の登録の方法』と言うテーマでお伝えします。
ベトナムで日本人が駐在する場合、①日本口座と②ベトナム口座で給与をもらうケースがあると思います。この場合①日本口座でもらった分は②とは別に申告する必要があります。言い方を変えると申告書の種類が異なります。専門的な用語で説明する場合は
- ①02/KK-TNCN、02/QTT-TNCN,(外国、日本の給与分)
- ②05/KK-TNCN、05/QTT-TNCN(会社が源泉する)
の2つの場合があるのです。以下ブログも参考にしてください。
>>個人所得税の確定申告の構造を徹底解説【02/QTT-TNCN】
駐在員の給与の支払いのパターン、負担のパターンについては以下で詳細に整理しています。
>>【図解あり】海外駐在、ベトナムで駐在する日本人の給与の支払いの3つのパターンと個人所得税上のリスク及び実務上の留意点を解説!
①について以前(2022年度)までは「オフライン」が主流でしたが、2023年度の途中からハノイはオンラインでないとダメになりました。以下のリンクでは「オフラインでの申告」について解説していますよ。
>>個人所得税の確定申告の構造を徹底解説【02/QTT-TNCN】
そこで「電子申告のための申請」(electronic tax account)をしなければいけません。「電子申告」するためのIDを作るという言い方のほうがわかりやすいかもしれません。マナボックスベトナムの優秀なスタッフに解説してもらいました。
この記事のもくじ
電子申告のためのアカウント作成のための大きな流れ
個人所得税の電子申告のための登録の大きな流れは以下の通りです。
- 税務当局へオンラインで登録申請(ウェブアクセス、登録セクション選択、必要情報の入力、確認)
- パスポートをハノイ税務当局に持っていく
- 電子申告のためのIDを入手する
の流れです。それぞれ詳しく解説していきます。
電子納税システムにアクセスして“登録”ボタンをクリックする
個人所得税の電子申告のための登録の大きな流れは以下の通りです。
- ステップ1:アドレスhttps://canhan.gdt.gov.vnにアクセスします。
- ステップ2: 「登録」ボタンをクリックします。
“登録”情報を入力しよう!
登録画面にて必要な情報を入力します。この際「PITコード」が必要となりますので事前に入手しておく必要があります。
- ステップ3:以下の項目を個別に入力する。
- 1-タックスコード (Mã số thuế): タックスコードを入力
- 2-確認コード (Mã kiểm tra): 確認コードの文字列を入力します。例:J7JG(写真)
- 3-Personal“(Cá nhân)をクリックします: つまり、個人的にこのアカウントを登録することを意味します。
- 次に “4-Register“(登録)をクリックします。
- ステップ4:
画面では、システムが自動的に情報を入力します: 納税者番号、個人名、居住地、身分証明書、税務当局が自動的に入力され、修正はできません。
納税者は以下の残りの情報を入力します:
- + 1 – **電話番号** *(Số điện thoại)* →こちらベトナムのSIMが必要となるでしょう。
- + 2 – **Eメール**
- + 3- **確認コード**: 税務当局が確認コードを発行していない場合は空欄にしてください。税務当局が確認コードを発行している場合、納税者は確認コードを入力する必要があります。
その後、”Continue“(続行)をクリックします。
- ステップ5:
- システムは「電子的方法による税務当局との取引の登録」(Đăng ký giao dịch với cơ quan thuế bằng phương thức điện tử)という申告書を表示し、納税者は情報を確認し、登録完了をクリックします。
- ステップ6:
- システムは「情報セキュリティのため、最寄りの税務署で登録を完了してください」(Để bảo mật thông tin、 đề nghị bạn ra cơ quan thuế gần nhất để hoàn thành đăng ký (cần mang theo CMND/CCCD/Hộ chiếu. )-> 税務署にパスポートを持参して口座登録手続きを行い、税務署から「ログインコード」と「パスワード」を含むログイン情報を受け取ります。画面で「完了」を選択します。
パスポートを持って「ハノイ税務当局」へ行こう!
税務当局への「登録」支援が完了したら、次はハノイ税務当局に行く必要があります。
なお、このステップを完了するために、信頼できるベトナム人に税務署に行く権限を与えることができますよ。(パスポートを持参すること)
住所は以下です。
個人所得税の電子申告のための準備は完了だ!
税務当局への「登録」が完了すれば電子申告が可能となります!また別な機会で「電子申告」についてのガイダンスを詳しく解説しますね。
なお、あなたが「電子申請」のIDを登録済みか?どうか?を確認するには以下から「PITコード」でログインを試みてください。もし登録をしていなければ以下のような画面(古いバージョン)になるそうです。
以上です。お役に立てれば幸いです。