ラボの菅野です。
今日のテーマは『税務ヘルスチェックとは?その意味合い』というテーマでお話していきたいと思います。
コンサルティングファームの専門家から「税務ヘルスチェック」と言われたことがあるかよくわからないなんて悩みもあるかと思います。そんな悩みを解決していきますね。以下で動画でも概要を解説しています。
この記事のもくじ
税務ヘルスチェックの概要
ベトナムに進出する企業にとって、税務リスクは経営上の大きな課題の一つです。税務調査の際に指摘されるリスクを事前に把握し、適切な対策を講じるために、「税務ヘルスチェック」が重要になります。
この税務ヘルスチェックは正式なベトナム税務調査の前に自主的な税務チェックと是正を行うことで、申告漏れや計算誤りを早期に修正し、将来の追徴リスクを低減するとともに企業側の安心感を高めることができます
まあ名前の通り税務調査における「健康診断」です。
ベトナム税務調査のためのヘルスチェクの内容
じゃあどんなことするの?ということについてもう少し詳しく解説します。
税務調査の予行演習
- 税務調査が実施された際に指摘される可能性のある項目を事前に把握
- 指摘されやすい項目やその影響を評価
- 予防策を講じてリスクを軽減
ベトナムの形式主義や外資系企業への風当たり
ルールや税規制の明確な理解とエビデンスの準備が重要です。なので「エビデンス」をきちんと準備することが大事です。また日系企業など外資系企業には厳しい対応がなされることが多いです。地元のローカル企業とは違った「ルール」で戦う必要があると認識してください。UFCとブレーキンダウンくらい違います。
法律を守ることが前提である一方、解釈が複雑な部分も多く、完全なゼロリスクは不可能です。なにかしら指摘されます。
税務ヘルスチェックの実施方法と留意点
(1) 専門家との連携
会計や税務の専門家(公認会計士が多い)とタッグを組み、税務ヘルスチェックを実施することが多いです。その上で「守り」を固めるための対策を講じることが大事です。
健康診断で診断した後、病気であれば薬を飲んだりしますよね。
(2) 攻めと守りのバランス
経営には「攻め」と「守り」の両方が重要です。マーケティングや新規事業開拓などの「攻め」の部分も考慮しつつ、税務リスクの管理である「守り」も無視しない。サッカーと同じです。いくらメッシがたくさんいても勝てません。
(3) 継続的な情報を入手
ベトナム税務や会計、経済に関する情報を継続的に入手しましょう。いろいろ日々変わって大変です。