この記事はこんな人のために書いています。
  • ベトナム子会社の会計・経理に携わっている。
  • ベトナムで社長をやっている。管理系の職種についている。
  • ベトナムの勘定科目の無形固定資産について詳しく知りたい

参考記事:>>【図解あり】ベトナムの勘定科目コードを徹底解説!覚えるための2つのコツと9つの疑問点【保存版】

213とはどんな勘定科目?

『無形固定資産』です。形のない固定資産ですので、権利などのイメージでいいでしょう。

Circular No. 200/2014/TT-BTCでは、上記の科目は、以下のように勘定科目コードが定められています。

勘定コード

英語

日本語
213Intangible fixed assets

無形固定資産

 

2131

Land use rights

土地使用権

2132

Publication rights

出版著作権

2133

Copyrights and patents

特許権
 

2134

Product labels and trademarks

商標権
 

2135

Computer software

コンピュータソフトウェア
 

2136

Licences and franchises

許可・営業権
 

2138

Other intangible fixed assets

その他無形固定資産

213の具体的な勘定科目の内容は?よくある取引の仕訳のパターンも解説!

無形固定資産についてさらに深く踏み込んで見ましょう。よりイメージできることが大事です。

なぜならば、財務諸表は、ビジネス活動→取引→仕訳の積み重ねだからです。

参考記事:会計とは? 財務諸表が作成され報告される流れを図解で徹底解説!

上記で記載したように、213は、213*というように細分化されます。

2131は、土地利用権

国から土地利用権を取得した場合には、この勘定を使います。ただし、日系企業がこの勘定を使うことはほとんどありません。工業団地で土地利用権を取得した場合には、前払費用を利用するケースが多いです。

ベトナムの場合は、土地は、国の所有物なので、購入することができません。これは日本との相違点になります。

2132は、著作権 

著作権を取得した場合にはこの勘定を使います。実務上はあまり使いません。

2133は、特許権

特許権を取得した場合にはこの勘定を使います。実務上はあまり使いません。

2134は、商標権

商標権を取得した場合にはこの勘定を使います。実務上はたまに使います。

2135は、ソフトウェア

ソフトウェアを取得した場合にはこの勘定を使います。

在庫システムなどをオンプレミスで購入した場合にはこの勘定になります。

2136は、許可・営業権

許可・営業権(フランチャイズ)を取得した場合にはこの勘定を使います。

2138は、その他

上記意外の無形固定資産を取得した場合にはこの勘定を使います。実務上の頻度は低いです。

上記の無形固定資産であるよくある取引は以下です。

  • 無形固定資産を取得した
  • 減価償却費を計上した。

・無形固定資産を取得した

・無形固定資産の減価償却費を計上した

本日は、ベトナムの勘定科目である無形固定資産について解説させていただきました。

勘定科目を深く理解すると言うことはとても大事ですよ。なぜならば、財務諸表は、あなたの健康診断書であり、通信簿であるからです。

財務諸表から、ビジネス活動をイメージするとなにか新しい発見があるはずですよ!是非、試してみてください!