こんにちは、すげのです。

この記事はこんな人のために書いています。

海外で社長、経営者をしている。ルーチンばかりで成長できず、疲弊しているような気がする。これを解決したい。未来にもつづく人材になりたい。将来も仕事を依頼されるような人材になりたい。海外子会社での属人化及び退職にとても悩んでいる。

ちょっと、押しつけがましいかもしれません。でも、今日のお話は本質的です。とても重要なので最後まで読んでくれたら、きっと、あなたの考えが変わるはずです。

マニュアル化しよう!仕組み化!しようと感じるはずです。動画も撮影しました!

「あなたの仕事の93%は仕事ではなく作業だ」

ドキッ!

先日、たまたま、ニュースで見たんです。衝撃的!

どういうこと?って思いますよね。

以下は引用です。

雇用形態を変えることの大変さは、よく分かります。とはいえ日本企業の生産性が低いのは明らかで、私がネスレ日本の社長に就任した時も、正直ホワイトカラーは人余りの状態でした。

 そもそもホワイトカラーは「考える」ことが仕事。では実際どれくらいの時間を「考える仕事」に費やしているのか社内で調査してみたところ、仕事全体のうち7~8%しかなかったのです。

それ以外は、社内会議用の資料作成などのルーティーンワークに費やしている。これは仕事ではなく、作業。こんな状態では、イノベーションも、それにつながる顧客の問題発見もできるわけがありません。

引用元:Newspicks

高岡浩三さんの言葉です。高岡さんは2010年、日本人として初めてネスレ日本の社長に就任し、ネスレを急成長させました。

別な言い方をすると、ルーチン化された作業(定型的な事務作業)に対して、93%以上時間を割かれていたわけですね。

こうやって、数値化すると恐ろしいですね。仕事してないです。って言われても返す言葉がありません。

なぜ、マニュアルが必要なのか?その4つの理由

著名な書籍とか、名言のエッセンスをサマリしました。

マニュアルが必要だ!と感じさせる名言

1、獺祭の口癖「経験と勘なんて言い逃れ」
2、無印良品仕組みが9割
3、型がなければ形なしよ
4、日本のサッカーには「型」
がないのか?

それぞれ解説していきます。

獺祭の口ぐせ 経験と勘ほど当てにならないものはない

あの有名なお酒の「獺祭」です。海外駐在されている方は、お土産に買っていくと喜ばれることがありますよね。

社長の桜井氏が、書いた書籍です。この書籍に、ものすごい興味深い言葉がありました。

「経験と勘」ほどあてにならないものはない。

データ化が、職人の「経験と勘」を凌駕する。データを管理して、20代の若者でも酒造りができるマニュアルを作成した。

マニュアルだけで対処できない2%に価値。マニュアルを超越した人の知恵や考える力がここに必要。

世界で成功している獺祭の経営者が言うんだから、間違いないですよね。

詳細は、以下の記事に記載しています。

>>はっきり言うけど、「経験と勘」なんて当てにならない。数値化とデータ化により仕組み作りを目指そう!

無印良品は仕組みが9割

こちらも有名な書籍ですよね。最近ベトナムに進出しました。

「経験と勘を蓄積する仕組み」「ムダを徹底的に省く仕組み」「努力と成果を結びつける仕組み」

仕組みがあれば、ムダがなくなり、楽しく働け、成果があがる

マニュアルというと、機械的だ。無味乾燥。マニュアル化した人材はつまらない。みたいなイメージがありますよね。

しかし、そうではありません。人間らしさ、楽しさ、結果を出すためにはマニュアルが有効だと主張しています。そうであるならば、やらない手はありません。

マニュアル化の5つの効果

 無印にはマニュアル(MUJIGRAM)があります。これを作成し、運用してきた経験から、マニュアルには下記の5つの効果があると述べています。

1.「知恵」を共有する

2.「標準なくして、改善なし」

3.「上司の背中だけを見て育つ」文化との決別

4.チーム員の顔の向きをそろえる

5.「仕事の本質」を見直せる

いや〜、本当に大事なことばかりですよね。本質だと思います。

例えば、海外子会社であれば、1の「知恵の共有」なんかが課題であることが多いです。知識や経験が個人にしか蓄積しないので組織としていつまでたっても強くなれないという状況です。穴の開いたバケツに水を入れている感じですね。

また、2「標準なくして、改善なし」も、とっても本質をついています。そもそも、標準がないのに改善はできないんです。標準があるからこそ改善できるのですね。

型があるから型破り。型が無ければ、それは形無し。

これは、とっても有名なお話ですよね。歌舞伎役者の故・中村勘三郎さんの言葉です。歌舞伎の世界で活躍されている6代目中村勘九郎さんのお父さんであり、18代目中村勘三郎さんですね。

勘三郎さんは2012年に57歳と言う若さで亡くなりました。

勘三郎さんは、⽣前に歌舞伎を沢⼭の⼈に知ってもらい楽しんでもらうため、いろんな挑戦をしてました。

例えば、シアタ ーコクーンで「コクーン歌舞伎」として新しい演出を取り⼊れたり、ニューヨークで 「平成中村座」を上演し、当時ニューヨークタイムズ紙に⼤絶賛されるなどです。

新しい 歌舞伎のあり⽅にチャレンジされた、歌舞伎界のイノベーターとも言われているようです。

 あるとき、そんな活動をする勘三郎さんに取材した記者が、

「勘三郎さんの演技は型破りですね」

と語りかけたそうです。 すると勘三郎さんは!

なに⾔ってやんでい! 型破りって⾔うのはなあ、型があるから型破り。型が無ければそい つは単なる形無しなんだよ!

「型があるから型破りが出来る」

「型が無ければ単なる形無し」

形無しとはどういうことでしょうか?

辞書によれば、

本来の姿や形が失われて、すっかりだめになること。さんざんなこと。面目がないこと。

となっています。

では、型とはなんでしょうか?

これは、基礎・決まり事だと言い換えることができると思います。

オリジナルでいきたいって言うやつほどいけてない

「オリジナリティ発揮したいんです」

って言う人いますよね。すごい、残念な人。

でも、自己流でやってうまくいっている人っていないです。はっきり言って。残念な成果物が出てそれで終わりです。

どんな世界でも99%そうだと確信しています。

つまり、型がないから形無しなんですよね。

そういった意味で、マニュアルは、「型」だと言えます。マニュアルがあるからこそその先があるんです。

日本のサッカーには、型がないのか?

これは、岡ちゃんこと、サッカーの日本代表を監督として指揮していた岡田武史氏のお話です。

これは、ブラジルで行われたワールドカップ(W杯)のあとのエピソードです。W杯後、サッカー仲間の間で、日本のサッカーはどうあるべきか、いろいろな議論をしていたそうです。

スペインには、サッカーの型がある

そんな時に、こんなことをスペイン人のコーチに言われたそうです。

「スペインにはプレーモデルと呼ばれるサッカーの型があるけど、日本にはないのか?」

これでガツーンとショックを受けたそうです。

スペインにはプレーモデルという、サッカーの型のようなものがあるようです。その型を、選手が16歳になるまでに身につけさせます。その後は、選手を自由にさせるようです。

スペインのサッカーって自由奔放なイメージがありますよね。小さい時から自由な発想に任せるみたいな。

サッカーというのは、岡田監督が選手のときには「蹴っとけ!」みたいな型にはめるのではなく、自由な発想や個人の判断が大切だ、ということで「考えさせる指導」というのが流行していたようです。

つまり、サッカーの発展には、型が必要なんだと思いしらされるわけす。

会社に型がないって、すごい、ヤバイ会社です。

サッカーのようなクリエイティブなものでも型が必要なのです。

会社の場合だってそうですよね。型が必要です。むしろ、型を作らないなんてもうやばい会社だって言い切っていいと思いますよ。

会社の場合の型は、業務マニュアルとか仕組みですよね。

本日は、マニュアル・仕組みがなぜ重要なのか?ということを書籍や著名人の名言を引用しながら説明させて頂きました。

海外子会社でもそうです。

これがないと、あなたの会社も、あなたも成長できません。断言します。

ですので、是非、あなたの会社にも“型”を取り入れてみてくださいね。