こんにちは、マナボックス の菅野です。
ベトナムで、新規で会社を設立した場合、銀行口座を作成する必要があります。必須です。
>>ベトナムで会社設立支援してきてわかった!ベトナムで銀行口座の開設する時の6つのポイント オススメの銀行も紹介
この場合、通貨(ベトナムドン、USD、JPY)を選ぶ必要があります。本日は、その通貨の決定方法についてまとめて行きたいと思います。
- ベトナムに進出している。
- 進出したばかりで、ベトナムの実務のところが心配。
- 口座の通貨の決定について迷っている。
この記事のもくじ
ベトナムに進出した時の全体的な資金の流れ
以下の流れになります。
設立したら、まず、資本金口座へ、資金を振り込み。90日に注意!
資本金口座ではビジネスで必要な入金や支払いができない
利率がまだまだ高い
まずは、進出の際に資本金の口座の通貨
資本金の口座の通貨を決定する必要があります。
- ベトナムドン
- USD
- 日本円
この3つから選ぶことができます。基本的には好みかなと思います。通貨の強さ(為替の影響受けるか)マナボックス ベトナムは、USDを利用しています。
印象としては、USDやJPYが多いのかなと思います。
なお、資本金口座でしかできないこととして、以下があります。
- 配当
- 長期借入金
事業活動前に、経常口座を作成
次に、実際にビジネスを進めるために、経常口座にお金を送金する必要があります。例えば、以下の取引は、「経常口座」を利用する必要があります。
- 仕入れの支払い
- 経費の支払い
- スタッフへの給与の支払い
- 売上の入金
選択肢としては以下の3つがあります。いったん口座を開いたら、ミニマムのお金は残しておく必要があります。100ドル程度かと思います。こちら、詳細は、銀行に確認する必要がありますのでご留意ください。
- ベトナムドン
- USD
- 日本円
ベトナムドンは必須
経常口座の用途は、仕入れ・経費、給与の支払いでしたね。そのため、ベトナムドンの口座は必ず開く必要があります。これを開いてない会社は見たことがありません。
JPYとUSDの口座?
こちらもビジネスに着目します。例えば、以下のような場合はどうでしょうか?
- EPEの会社、EPEからの入金、輸出がある
- オフショアなどで日本本社からの入金
前者の場合は、USD口座が必要になります。お客様がUSDで支払いたいからです。また、日本本社からの売上スキームでは、日本円の口座が必要になるかもしれません。USDの場合もありますね。なぜならば、日本側がこの通貨での口座を持っている可能性があるからです。日本の会社は、ベトナムドンの通貨の口座を持てません。
また、日本人への給与をUSDで支払う場合もあります。この場合もUSDで開くことを検討する必要があるでしょう。
まとめると以下のようになります。
ベトナムドン | 日本円 | USD | |
作成するか?の考慮事項 | 作成する。ドンでの支払いが必ずあるため | 日本本社の売上の入金があれば考慮する。日本円で持っておきたいなど。 | EPEなどの場合はあり。 |
ベトナムの定期預金口座
また、定期預金の口座を開くことも検討します。なぜならば、ベトナムの定期預金の利率はまだまだ高いからです。
>>もし、あなたがベトナムに住んでるのなら、定期預金がお得かもしれません
2010年くらいは、10%を超えていました。定期預金の口座を開くツアーなどもありました。2021年はだいぶ下がりましたが、それでも4%くらいです。お金に働いてもらうという意思決定は賢いですよね。
ただし、ドンである必要があります。その他の通貨は利息がつきません。
本日のまとめ ベトナム銀行口座(法人)
本日は、ベトナムに進出した際の銀行口座の通貨について解説させて頂きました。
- 「資本金口座」は、設立後に必要。ここに資本金を入金するから
- その後は、「経常口座」を作成する必要があります。
- ドンは必ず、作成。その他の通貨は場合による。
- 定期預金は、お金に余裕があれば。でも、ドンである必要があり。
ベトナムドン | 日本円 | USD | |
資本金 好みであるが、USDと日本が多い | ○ | ○ | ○ |
経常口座 | ◎ 必須 | ○ 日本からJPYで入金したい | ○ EPEなど |
定期預金 | ○ | ✖︎ | ✖︎ |
お役にたてれば幸いです。