この記事はこんな人のために書いています。
  • ベトナムの銀行の状況をざっくり知りたい。
  • どの銀行で口座を開いていいかわからない。
  • 口座を開くための留意点を知りたい。
  • ベトナムで法人設立、銀行を決めないといけないがどのような銀行を選んでいいかわからない人

ベトナムで会社を設立後、まず、実施しなければいけない事項として、銀行口座の開設があります。

どの銀行で開設すればいいのか?と迷う事はありませんか?

「どの銀行がいいですかね~?オススメですか?」

ベトナムで現地法人設立支援をしているとよく聞かれます。

本日は、ベトナムでの銀行口座の選び方の方法についてお話します。

まずは、ベトナムにはどのような銀行があるのでしょうか?そこから解説していきますね。

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ベトナムにある銀行の種類

おおまかにですが、3つに分類することが出来ます。

①ベトナム系の銀行(国有系・民間系)

②日系の銀行

③日系以外の外資銀行

ウィキペデア情報によれば、①35(100%国営4, その他34)②3③55程度でした。

合計すると100くらいの銀行があるんですね。結構あります!

(私が知らない銀行もたくさんありました。)

①ベトナム系の銀行

ベトナム系銀行は資本構成により、国有商業銀行(100%または一部)②民間商業銀行に分類されます。

ベトナム国有系の主力銀行

国有系の銀行は7つあります。

その中でもでも特に有名なものは以下の4つの銀行でしょう。

  • BIDV(別名:ベトナム投資開発銀行、インフラ関係)
  • AGRIBAN アグリバンク (別名:ベトナム農業農村開発銀行、農業関係)
  • Vietcombank ベトコムバンク(別名:ベトナム外商銀行、外国貿易関係)
  • Vietinbank ヴィエティンバンク(別名:ベトナム工商銀行、産業商業関係)

それぞれ分野で強みがあるようですね。このうちアグリバンクは100%国有です。それ以外は一部、国以外の出資者もいます。

この国有系ですが、一番の特徴は、規模が大きいということでしょう。

BIDVは、日本のいろいろな地銀と提携しているため、日本からジャパンデスクとしてきた銀行の方は、BIDVの名刺を持っていることが多いです。

残りの3つ国営は、Construction Bank、Ocean Bank、Vietnam Bank for Agriculture and Rural Developmentです。(あんまり気にする必要ないかと思います。参考まで。)

ベトナム系の民間銀行

ベトナム民間商業銀行でよく聞く銀行は以下でしょうか?個人的な印象も入っていますよ。

12銀行程度を紹介しますね。

 日本語名英語名
ACB商業銀行

Asia Commercial Bank

エクシム銀行

EXIMBANK

リエンベト銀行

LienVietPostBank

テクコム銀行

Techcombank

サコム銀行

Sacombank

サイゴン商業銀行

Saigon Commercial Bank(SCB)

軍事銀行

Military Bank
サイゴンハノイ商業銀行

Saigon – Hanoi Commercial Joint Stock Bank (SHB)

 

エイチディー銀行

HD BANK

ACB銀行

Asia Commercial Bank

ティーピー銀行 

TP bank

VP銀行

VP bank

 

②ベトナム進出の日系銀行

大手銀行は、ベトナムへ支店や駐在事務所として進出しています。また、ベトナムの銀行と資本関係等を持ち協力もしています。

銀行名進出形態ベトナム銀行との協力
三菱UFJ銀行支店

VietinBank、一部出資

三井住友銀行(SMBC)支店EXIM BANK、業務提携
みずほ銀行支店

Vietcom Bank、一部出資

りそな銀行

駐在事務所

いわゆるメガバンクですね。

上記のメガバンクに加えて、コンサルティングや駐在事務所として、地銀が進出しているケースも見られます。

③日系以外の外資系の銀行

主に以下の銀行が外資系として進出しています。

銀行名

HSBC Bank

世界的な超大手

Citi Bank

世界的な超大手銀行

Siam Commercial Bank

タイ

Mega International Commercial Bank

台湾

Bank of China

中国

Standard Chartered Bank

英国

Woori Bank

韓国

Shinhan Bank 

韓国

UOB VIETNAM

シンガポール

CIMB

タイ

 

銀行には、3つの口座がある。

口座の種類は、3つです。

  1. 資本金口座(Capital)
  2. 経常口座(Ordinary)(普通預金などともいいます。)
  3. 定期預金(Term Deposit)

会社設立後、まず、資本金を入金しなければいけません。この入金先が資本金口座となります。

しかし、実際に支払うなどの運用は、資本金口座から経常口座へ移す必要があります。

資本金口座については留意点があります。資本金口座は、原則として1社1口座です。また、ある一定の送金取引については、この資本金口座を通じて実施しなければいけません。例えば以下の取引です。

  • 外国親会社からの資本金の入金送金(上記でも述べました。)
  • 配当金の送金
  • 期間1年超の借入(長期借入金)や返済、利息支払送金等)

関連記事:ベトナム会社設立後、資本金のお金を実際に振り込んでいますか?振り込まないと、、、。

ベトナムで配当はできるのか?税金などの詳細について解説

 

資金に余裕が出てきた場合などには、定期預金に預け入れなどして、運用する事もあります。

関連記事:もし、あなたがベトナムに住んでるのなら、定期預金がお得かもしれません。

ベトナム銀行の通貨は?

これも3つあります。

VND、USD、JPYです。

資本金口座に入金する際は、以下の3つから選択することになります。

投資登録証明書には、投資額が記載されていますが、その金額は上記の3つでそれぞれ記載されています。

特に決まりはありませんが、USD、JPYを選択している会社が多い印象です。

 

あなたが、ベトナムで銀行を選ぶ時の6つの基準

ここからが本題ですが、日系企業が銀行を開設する際に選ぶ基準は、主に6つあります。

  1. 日系進出の邦銀との関係
  2. 窓口に日本語が通じる担当者がいるか?
  3. ローカル銀行は開設するのが原則
  4. ATMの数が多いか?また窓口が近いか?
  5. 安心感(規模や倒産リスク)
  6. その他

それぞれ、説明いたしますね。

1、日系進出の邦銀との関係性

例えば、日本の親会社が、MUFGと大きな取引がある場合は、ベトナムでもMUFGで口座を作るという意思決定する傾向にあると感じます。特に資本金口座として邦銀を選ぶという傾向にあります。

“関係性”という点がどうしてもあるのでしょう。あとは連携がいいという点も期待できるはずです。

また、ベトナムにも、日本人担当者がいますので安心感も高いですよね。

 

2、窓口に日本語が通じる担当者がいるか?

設立後の銀行口座開設には、銀行の担当者の方とやり取りが必要になります。

あたりまえですけどね。

このやり取り、結構大変なのです。時間もかかります。

口座開設に必要な書類、文書はなに?署名はいるか?電話番号は?など、細かなやり取りが必要となります。

そのため、日本人がサポートしているか?日本語が通じるベトナム人がいるか?という点は重要かと思います。

BIDVは地銀と提携しているため、ジャパンデスクが多くいます。そういった意味でいいですね。

日系の銀行はもちろん、経験豊富な日本人及び日本語堪能なベトナム人様があなたをサポートしてくれます。

 

3、ローカル銀行は開設するのが原則

「日系で銀行口座を開いたから問題ないでしょ。ローカル銀行は必要ない。」

と思われる方もいるかもしれません。しかし、ベトナムローカル銀行の口座を開設することが原則です。

なぜならば、現地サプライヤーへの支払い給与の支払いはベトナム銀行の方が便利だからです。

特に給与口座の場合、同じ口座であった方が支払い手続きも楽ですし、手数料という観点からもリーズナブルですよね。

4、ATMの数が多いか?また窓口が近いか?

給与口座と関連します。あなたのスタッフが一番気にしている点かもしれません。

給与口座へ支払った後、あなたのスタッフは、お金を引き落としにいくはずです。その際、すぐそばに銀行のATMがあったら、便利ですよね。また、街中に多い方が便利だと思います。

また、何か問題があった時に窓口に行って相談する必要がありますから、この場所も大事です。

 

5、安心感(規模や倒産リスク)

あなたと取引のある銀行がもし、倒産してしまったら……。

とても怖いですよね。このような銀行は選びたくないはずです。

そういった意味で、安心感が重要となってきます。その判断基準としては、資産総額などがあります。規模が大きいというイメージでいいでしょう。

ちなみに、ペイオフの金額も気になるところです。

ペイオフとは、たとえ銀行が破綻してとしても保証される金額のことを言います。預金者保護のための制度です。

日本は、1千万円です。

一方ベトナムは……。

50,000,000ドン

大きい!?

いやめっちゃ小さいです。

たった、25万円です。1億円預けていても25万しか返ってきません。

6、その他

補足的になりますが、銀行の人が中央銀行の人とコネがあったりするとよりいろいろ便利かもしれません。

また、国営系の従業員は、ちょっと殿様的な態度のケースもあるようなのでその辺も考慮されてもいいかもしれません。

 

口座の使い分けの方法

口座を作成したはいいが、どのように使用するか?

ずばり………

 

用途によって分類する!

 

こうすると管理しやすいですよ。

例えば、入金口座(売上)と支払い口座を分ける。給与についての口座を決めてしまう。などです。

各銀行の特徴を簡単にそれぞれ見てみよう!

Vietcombank

ATMの設置台数が一番多い銀行になるようです。2100台程度

従業員の数は、14,000人程度。400程度の支店。

ベトナム人からの信頼も厚く、最近では日本の地方銀行との提携を進めています。上記でも記載しました、みずほコーポレートが出資しています。外資取り扱いが強みです。そのため、国際送金の利用が安心してできます。

BIDV

ATMの数は、1800程度のようです。従業員の数は、26,000人に及びます。

日本人向けのウェブも存在し、ハノイ、ホーチミンには、ジャパンデスクもあります。また、日本語ができるベトナム人も豊富にいます。そのため、日系企業は安心して取引できるのではないかと思います。

2018年には、三井住友信託銀行とリース合弁会社の営業も開始しているようです。

ラオスやカンボジアなどにも、海外拠点を置くメガバンクです。

最近では、BIDVアプリ内のQRコードでベトナム航空の支払いができる新サービスも発表しているようです。

AGRIBANK

100%国有の国営銀行。総資産額は国内1位。地方にも広くATMを設置しています。国際カードブランドJCBと提携しているようなので、JCBのクレジットカードの発行が可能です。

VietinBank(ヴィティンバンク)

上記にも記載しましたが、三菱東京UFJ銀行が出資しています。それだけでなく、他の日系の銀行とも提携しています。

ベトナムで日本人駐在員向けサービスも取り扱っています。「日本人向け商品」のサービスページもあります。

日本語対応可能支店やベトナム国内外からでも対応可能な日本語コールセンターがあります。したがって、トラブルが起きた時でも安心して相談できるようです。

さらに、世界各国に提携ATMがあるようなので、外国でも現地通貨の引き出し可能という特徴があります。

 

 

 

 

TP bank

カード処理端末やモバイルPOSカードにカードをかざして、簡単に支払いができる非接触型ICカード決済サービス(Paywave)の導入や顧客サービスへの人口知能導入、セルフ窓口でのATMカード則発行サービスなどの新しい取り組みを行っている。

 

紫色が特徴的です。