こんにちは、マナボックスの菅野です。

本日は、『ホイアンと3人の日本人のストーリから学ぶ、会社戦略』というテーマでお伝えさせて頂きたいと思います。

みなさん、ホイアンはご存知ですか?世界遺産ですし、ランタンなどで有名なのでご存知の人が多いですよね。私は家族と2度ほど旅行にいきましたが、また行きたいと言われています。それくらい魅力的なのですね。

ホイアンと日本のストーリーを調べていくと、強く込み上げる感情が芽生えます。そのなかでも3人の日本人のお墓の話とそこからわれわれが転用できる点を解説していきます。

以下の3人の日本人の3人のお墓が、ホイアンにあるのです。

  • 谷弥次郎兵衛(たにやじろべえ)
  • 蕃二郎(ばんじろう)
  • 具足君(ぐそくくん)

すごくないですか?400年前くらいの話ですし異国人である日本人のお墓が存在しているのです!

400年前の江戸時代に朱印船貿易の行き先として日本人町が形成され、最盛期には数百人の日本人がこの地に住んでいたそうです。飛行機もない時代ですから、船で移動したのだと思います。現代人の我々には想像もつかないですね。すごいパワー意思がないといけないと思います。

日本の偉大な先輩へのお墓参りということで実際に連休中に行ってきました。

400年前の谷弥次郎兵衛のストーリー

日本の貿易商人の谷弥次郎兵衛さんのお墓です。4ヶ国語(日本語、英語、フランス語、ベトナム語)で書かれています。

その中で心熱くさせたのが以下のストーリー。

「1647年、日本の貿易商人谷弥次郎兵衛ここに眠る」

「言い伝えによれば、彼は江戸幕府の海外貿易禁止令に従って日本に帰国することになったが、彼はホイアンの恋人に会いたくてホイアンに戻ろうとして倒れた」

「この彼の墓は母国日本の方向、北東10度を向いている」

「この遺跡は17世紀にホイアンが商業港として繁栄していた当時、日本の貿易商人と当時の市民との関係が大変友好的であった事の証しである」

恋人に会い戻り倒れた。日本とホイアンの関係が大変友好的であった。というストーリーが心に残りますよね。もっと深堀できれば映画にもなりそうです。

 
 
 
 
 
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蕃二郎の墓

続いて蕃二郎の墓行ってきました。BANJIROと記載されていました。

「私有地になっている」とのことで線香もその家族が立てているという話も聞きました。400年も保存、継続してくれることに感動してしまいすよね。

注意書きは4ヶ国語で谷弥次郎兵衛と同様に記載してありました。谷弥次郎兵衛のようなストーリーは描かれていませんでした。

 
 
 
 
 
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具足君の墓

最後は具足君の墓に行ってきました。すこしわかりにくい場所にあります。完全に他の民家の敷地の中です。

民家の私有地だったから、大きな犬に追かけられるという事件が発生!2月に犬に噛まれて4回ワクチンを打ってから、犬により警戒するようになりました。今回は巨大な犬だったので、さらに恐怖を覚えましたが、近くの老人のもとに走って逃げてかくまってもらいました。

これもホイアンと日本のストーリーですよね。

ここも地元の方が管理してくれているようです。素晴らしい。ここにも具足君についてのストーリーの具体的な解説などはありませんでした。

 
 
 
 
 
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なぜ、ストーリーは人を魅了するのか?

なぜか?

それは、我々はホモ・サピエンスだからです。「現実には存在しない虚構(フィクション)を信じ、語ることのできる能力」が人類の繁栄に決定的だったと。

虚構かどうか?に関わらず、ストーリーに惹かれる本能が備わっているのでしょう。

『サピエンス全史』おもしろいので是非読んでみることをおススメします。かなり分厚いですが、youtubeでのまとめもありますのでそれでも概要理解できます。

今の時代、ストーリーがビジネスに欠かせない。

我々とどのように関連するのか?という点です。転用できます。というのは、テクノロジーを中心に便利になりすぎて「機能」的な面は「コピペ」がしやすいような時代になってきました。

「便利なもの」よりも「意味のある」が求められています。これはどんな業界も当てはまるでしょう。これからは「意味のある」じゃないと生き残れない流れになっています。つまり、ストーリーを意識する必要があります。

その上で、有用な書籍をまとめます。以下の書籍です。

  • プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる
  • ストーリー思考
  • 心に刺さる「物語」の力 ──ストーリーテリングでビジネスを変える

どれも今の時代、我々に転用できます。

プロセスエコノミー

アウトプットで差別することは難しい。なのでプロセスを売るという考え方です。

例えば、ドラえもんであれば、映画(アウトプット)は無料で公開し、そのプロセス(物語)をキャッシュポイントするという意味です。

BTSなんかもそうかなあと思います。歌はyoutubeなので無料で販売し、日々のストーリー(Twitter)で人気をより高める。コミュニティでキャッシュを生み出しています。これもプロセスエコノミーでしょう。

⼼に刺さる「物語」の⼒ ──ストーリーテリングでビジネスを変える

本書では、プロのストーリーテラーとして全⽶で講演を⾏ うキンドラ・ホールが、ビジネス向けストーリーテリング の構造を分析し、最も効果的なストーリーの作り⽅とこれ を際⽴たせ操るための聞かせ⽅を解説した書籍。

さまざまな事例で解説しているのでイメージしやすいです。

本最⼤のポイントは、ストーリーを4種類に分けていることです。そのため再現性が高いかなと思います。真似しやすいです。特にパーパスとカスタマーは、従業員とお客様の話なのですぐにでも使えます。

  • バリューストーリー 〜 提供する商品やサービスが必要 であることを、顧客に納得させる
  • ファウンダーストーリー 〜 企業・団体に投資価値があ ることを、投資家に納得させる
  • パーパスストーリー 〜 従業員を奮い⽴たせ、彼ら⾃⾝ を顧客にもする
  • カスタマーストーリー 〜 顧客の体験を、⾒込み客に伝える

我々全てのビジネスパーソン、すべての組織は、効果的な4 つのストーリーをすでにもっているはず。

ストーリー思考—「フューチャーマッピング」で隠れた才能が目覚める

神田さんの書籍です。

こちらもビジネスに関連してきます。ストーリーは以下の5つの力があります。

  • 頭にこびりつく(マーケティング)
  • 危機をチャンスに変える
  • 真の問題を炙り出す
  • 売れるネーミングを生み出す
  • 異なる才能を統合する

どうでしょう?マーケティングにもマネジメントにも通じてきます。学ばない理由がないですよね。

今日のまとめ

本日はストーリーの力についてお伝えしました。400年前のホイアンと日本人のストーリーは、最強のコンテンツです。

このようなストーリーが今はもっと大事になっているというお話でした。ストーリーを作っていきましょう!