こんにちは、マナボックスの菅野(すげの)です。
損益計算書は、なんとなくイメージできる。
だけど、いまいち貸借対照表をどうやって見るかわからない。貸借対照表は月次で見てない。
というお話をよく聞きます。
(損益計算書と貸借対照表については>>BSとPLの仕組みを脳みそに焼き付ける!にて記事を記載しました。なのでどういうものなのかということを復習したい場合には見てくださいね。)
本日は、貸借対照表の見るポイントについて解説していきます。
私は、会計のプロフェッショナルです。(こう見えて!)
10年以上も会計・財務に関わっています。そして、今でもこのポイントを頭にうかべながら見ています。
このポイントを頭に入れて頂きながら貸借対照表を眺めてもらえば、いろーんな発見ありますよ。
かなり、おススメです!
この記事のもくじ
貸借対照表を見る時のポイント「お金だよ!結局お金!」
貸借対照表を見るポイントは、、、、。
「いつお金になるんだろう?」
という視点です。
このポイントだけです。
なんだか、できそうじゃないですか?
シンプルです。
会社の活動は、①お金を集めて、②投資して、③儲けるでしたね。
>>BSとPLの仕組みを脳みそに焼き付ける!に記載しています。
③儲けるというのは、結局お金を回収することがゴールとなります。
そのため、社長であるあなたは、やっぱり、お金を経営と切り離せないのですね。
それでは、個別に見ていきましょう。
貸借対照表を個別に検討する。
売掛金
出荷して売上計上したけど、お金の回収がまだという科目です。
これも、いずれお金になりますよね。
この金額が増加していくという場合には要注意です。回収できないで長期間放置されている可能性があります。
ちゃんと回収できるかという視点が大事です。
棚卸資産
あなたの工場の製品、あなたのお店の商品のことです。
これも、お金という視点で見ると、スッキリします。
売れ筋の商品は、仕入れてもすぐ売れるの、お金になりますよね。だから、この棚卸資産はとても優秀なのです。面倒を見なくてもいい優秀な生徒のようなものです。
一方で、新モデルの影響で型が古い、人気がない製品、商品はどうでしょう?
3か月も6か月も経っても売れない。そして、1年が過ぎても、、、。
こうなると、とても危険です。不安です。気にかけなければいけません。
なぜか?
お金を失うという意味だからです。
思い出してください。
商品を購入するとき、お金を払っていますよね。この商品が売れないで、もし、廃棄なんてことになったとします。
そうすると、その購入したお金を損してしまうことになります。
そのため、なかなか売れない商品、製品があれば、それは要注意です。滞留なんて専門用語で言ったりします。
固定資産
工場にある設備や機械のことです。
これもお金で説明できますよ。
設備は、なんのためにあるか?製品を製造するためですね。
例えば、
・めちゃ人気の製品を製造しているA機械
・まったく売れないを製造しているB機械
どちらが価値ありますか?お金をもたらしてくれそうですか?
もちろん、前者ですよね。
そのため、あなたは、A機械はお金になる価値がある。B機械はお金になる価値がない。という評価をしなければいけないのです。
まったく稼働していない機械があったら気にしなければいけませんね。
仮払税金、VAT
これも、お金という視点で見ます。
会社から出ていくお金を減らすパワーを持っています。
インボイスは、お金と一緒に記載しています。
また、ある一定の場合、還付(お金が返ってくる。)もされます。
ベトナムに進出している企業は、VATが大きな論点になることがありますよね。
残高が異常に増えていたまま、放置されているなんてことがあったら要注意ですよ!
買掛金、未払金
商品を購入し、受け取ったけどまだ支払っていない項目です。
いずれお金が出ていく項目です。
いつ、このお金が出ていくのか?1か月後なのか?2か月なのか?
やっぱり、そういう視点が大事です。
借入金
これはわかりやすいですよね。親会社や銀行からの借入金です。
いつから返済が始まるのか?金額がいくらか?という視点をあなたは持たなければいけません。
貸借対照表は、お金!この視点で見る。【まとめ】
- お金が入ってくるのか?
- それはいつなのか?
- お金が出ていくのか?
- それはいつのなのか?
この観点です。この観点でじーっと貸借対照表を見てください。
そうすると、いったい何が会社に起こっているか?
それが、わかりますよ。
「お金、お金ってうるさいな~!人生、お金じゃないよ。愛だよ!愛!」
そんな声が聞こえそうで、胸が痛いです。
でも、経営の意味ではこの視点、とっても大事なんです。
・松下幸之助さんも、こう言っているようですよ。
「資産とは金が化けたもの」
あなたの会社が、貸借対照表を見るポイントをきちんとおさえて、大きな損害を被らないことを祈っています。
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