こんにちは、マナボックスの菅野(すげの)です。
日本の製造業の5Sは世界トップレベル!
「製造現場はとってもキレイ!」「自慢の現場だよ!」
そういう会社様の製造現場をたくさん見てきました。実際にそう感じます。
これは日本が世界に誇るべきことですよね。
しかし、経理業務や人事総務務等の管理間接業務はどうでしょうか?
✔ 誰がなにをやってるかわからない。正直、見えない。
✔ 成果物が毎月あなたのところへ来るけど、そのプロセスはわからない。
✔ チーフアカウタントが提出してくる書類になんとなくサインしている。
海外子会社、ベトナムで社長されているあなたは、こんな経験ありませんか?
オフィスの間接部門、なぜ、製造現場と比べてこんなにも異なるのでしょうか?
まずは、その原因を理解する必要があります。
本日は、オフィスの間接業務の特徴と製造現場の特徴の違いについて解説していきたいと思います。
違いが明確に理解できるため、次の“標準化”の第1ステップになるはずです。
この記事のもくじ
“製造現場”とオフィスの“間接業務”の違いを整理する。
1)仕事が見えるか?
製造現場では、作業者の行動を見ることができます。
ある作業者が、サボってたりしたらすぐばれちゃいますよね。後工程にも迷惑がかかってしまいます。
こんなエピソードを紹介します。
私、学生時代、コンビニの弁当を作る工場でバイトしていました。
ベルトコンベヤに運ばれてくる箱にそれぞれ食材を載せて最終的に弁当が完成する。そんな工程です。
勤務初日、慣れないのでちょっとでもモタモタしていると、
「こら!、あんちゃん、しっかりせえや!仕事進まんやろ!」
って怒鳴られてしまいました。
どうして簡単にできないことがばれたのでしょうか?
それは、、、、、。
仕事の状況が丸見え
だからですよね。
一方、間接業務の方はどうでしょう?
あの子、なんだかパソコンにじーっと向かっている。いつも忙しそう。でも、いったい何してんだろう???
って感じることがあるのではないでしょうか?
その原因は、物ではなく(目に見えない)情報を扱っているからです。目には見えずらい情報をインプットし、加工し、新たな情報を生成していくという業務の特性があります。
2)仕事の内容が複雑か?標準化が徹底されやすいか?
製造現場の場合、対象物は
製品
です。
成果物が、明確ですよね。
生産管理部、技術部門の人が時間をかけて明確な作業手順(マニュアル)が作成されています。
製造現場のボードに写真入りの作業手順の流れが張ってあったりしますよね。
そのため、仕事のパターン化が進められとてもシンプルです。(専門家の努力の賜物です!)
製造現場の仕事のほうは、シンプルさを極める必要がありますね。
一方で、間接部門はどうでしょう?
例えば、法令改正など新しい課題があればそれをクリアしていかなければいけません。
したがって、これは過去繰り返し行われてきた業務ではなく複雑な業務と言えますよね。
ルーティン業務についての最終的な成果物(アウトプット)については明確です。しかし、そのプロセスはその人が決めた方法でやっていることがほとんどです。試行錯誤しながら決めていきます。
時には、同じ人でさえやり方を変えてしまうのですよね。
担当者の能力や気分次第で、結果が異なってしまうこともあります。
そして、多くの場合、作業手順書などを残すことはありません。
その人の頭の中にだけ、フワッした手順が残るだけです。標準化されたとは言えないですね。
3)標準、目標時間を設定できるか?
製造現場では、工程あたりの標準時間を明確に定めています。その日の生産目標数量も定められています。
もし、製造できなかったら納入ができない可能性があります。そのため、計画と実績の比較が日々行われています。不良や納期遅れもタイムリーにわかります。
一方で、間接業務はどうでしょうか?
締め切り日は決まっているけど、個々の業務にどれくらいの時間をかけているか?というのを明確にはしていません。
というのは、仕事が見えずらいですし、担当者がなんとなく、自己のスキルに基づいて業務を行っているからです。
間接部門も業務改善による標準化が可能だ!
このように、製造現場の業務と間接部門の業務には大きな違いがあります。
まずはこれを理解して頂けたと思います。
そうすれば、製造現場のやり方をそのまま間接部門に当てはめても無理なんだということがおわかり頂けると思います。
では、「間接部門の見える化、標準化は無理なのか?」
いいえ。
この状況は打破できます!
本日は、なぜ、間接部門の標準化は、製造部門と違って難しいのか?という点をお話しさせて頂きました。
間接部門の標準化については、以下の記事をご参照ください。
海外子会社の経理マニュアルの作成方法のコツ 3つの視点でサクサク作成
海外子会社マニュアルは、いつ使うのか?3つの場面で使われるから威力を発揮
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「 海外子会社管理はしくみが9割! 」
海外、べトナムにおけるマネジメントの鉄則は、
業務を属人化させない、見える化し、ノウハウ蓄積できる仕組みを作ることです。
経理業務、間接業務の成果は見えずらいです。蓄積が難しいです。
頑張りを資産として蓄積し、見える化するツールです。