損益計算書とかさー、貸借対照表とかさー、違いが、やっぱりイマイチ…。

と言う方もいらっしゃるのでないでしょうか? 会計や経理の専門家ではない人にとってはいまいちとっつきにくいですよね。

こんにちは、マナボックスの菅野(すげの)です。

本日は、PLとBSの違いについて、野球の打率やサッカーのゴール数を例にして解説していきたいと思います。

このように理解すれば、スーッと頭に入ってくるかもしれません。楽しくもなりますよ!

少しは数値アレルギーが緩和されるかもです。

動画も撮影しました!

B/SとP/Lの違いとはなんだ?スポーツに喩えると。

これを、野球に喩えて一言で言うと‥‥。

  • PLは、シーズンの打率
  • BSは、通算打率

そして、

サッカーに例えて言うなら‥‥。

  • PLは、ステージ(リーグ年)ごとの得点
  • BSは、通算での総得点

と喩えることができます。(あくまでイメージですよ!)

もう少し会計っぽく言いますと、P/Lはその会計年度の業績(成績)を表す指標であり、B/Sは、過去の業績が累積した指標であるということになります。

つまり、その年累積(積み上げ)です。

PLはシーズン打率、リーグ年度の得点

以下の表(Yahooより引用)をご覧ください。

野球選手は、シーズン(会計年度)を通じての成績(業績)で評価されます。

打率を、純利益という風に置き換えてイメージしてください。

PLも、期間を区切って作成されるため、シーズン打率と同じだと言えます。

ちなみに、一番の業績がよかったのはみなさんご存知の通り2004年だということになりますね。世界一のシーズン安打数をたたき出した年です。

サッカー界のレジェンドのカズさんを例にすると以下のような感じです。その年の得点がPL(損益計算書)と例えることができます。

B/Sは、通算打率又は通算総得点

なぜ、B/Sは通算なのでしょうか?

それは、過去の業績は、“利益剰余金”としてずーーっと累積していくからです。利益剰余金は、BSの右下ですよ!

ちなみに、イチロー選手の通算打率(日本・メジャー通算、2017年終了時)で312だそうです。

そして、三浦カズさんの通算得点は、(2016年終了時点)179得点だそうです。

どれも、歴史として累積した記録ですよね!

つまり、貸借対照表を見れば、その会社の過去からの歴史がわかるのですね。

以下のコンテンツも参照くださいね。

>>3つのストーリーと図でBS(貸借対照表)とPL(損益計算書)の読み方、そのつながりわかりやすく理解する方法を徹底解説!

具体的な会社で見てみましょう。

トヨタ自動車はどうでしょう?

2017年3月末時点の有価証券報告書を見てみると、利益剰余金の金額は17,601,070百万円でした。

え?いくら? 桁が多い。

17兆円!

すごいですよね。歴史も長いですし、日本を代表する企業です。半端ない!

では、クラウド会計ソフトを提供しているマネーフォワードさんはどうでしょう?

2017年11月期の有価証券報告書を見て行きます。利益剰余金の金額は▲842百万円でした。トヨタと比べると金額の規模が小さいですよね。規模が違いすぎるので比較にならないのですが、もう一つ理由があります。

それは、マネーフォワードが上場したのは、2017年なのです。つまり、歴史が短いのですね。

ちなみに、利益剰余金の金額は▲842百万円の金額はPLの利益と一致しますよ。なぜならば、初年度だからです。

本日は、PLとBSの違いについて、スポーツに例えながら説明させて頂きました。

こうやってイメージ、理解すれば、少しは理解が深まるのではないでしょうか?

財務諸表には、会社の実態と歴史が刻まれているということを忘れないでくださいね!

あなたの会社が、財務諸表をきちんと理解することにより、より効果的な経営ができることを祈っていますね!

それでは、また!