こんにちは、すげのです。

最近、シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成という書籍をよみました。

新型コロナウイルスの影響もあり、日本が変わらなければいけない。という時期が一気に早まりました。

正直、この書籍は、日本のみんなが読むべき書籍だと思っています。

私は、1979生まれで40歳を超えた年代です。小野伸二と稲本と同じ世代です。あと小笠原も。いわゆるゴールデンエイジです!(わかる人にはわかりますよね!)

この本でいうと『じゃまおじ』(後述しますね)になっているかもしれない世代です。

そういった意味で、どう行動を変えていくべきか?という事が記載している書籍でもあります。

この記事のもくじ

シン・ニホン AI ×データ時代における日本の再生と人材育成の概要

作者は、安宅和人(アタカカズト)さんで、あの「イシューからはじめよ」を書いた人です。

私は、いつも、「犬の道」をいっているような感じで、常に思考錯誤中です(涙)。この書籍は、かなり有名です。

ビジネスマンのみならず学生さんたちのバイブル的な存在にもなっているそうです。そういえば、 Weekly OCHIAIで落合さんが、学生の頃読みました!って言っていたような気がします。

まず、この「シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成」目次を紹介します。

目次
1章 データ×AIが人類を再び解き放つ — 時代の全体観と変化の本質
2章 「第二の黒船」にどう挑むか — 日本の現状と勝ち筋
3章 求められる人材とスキル
4章 「未来を創る人」をどう育てるか
5章 未来に賭けられる国に — リソース配分を変える
6章 残すに値する未来

本日は、この書籍をわたしなりにまとめていきます。

具体的にどういうことかと言うと、40歳のミドル世代としての視点、また、海外で経営している者としての視点でのコメントや感想を記載していきます。

シン・ニホンの構成はどうなっているのか?

あくまで私なりのまとめですが、以下の4つの構成になっているかと思います。

1, 日本はオワコンだ(涙)AI×データ時代の中、まったく成長していないという現実を作ってしまった。恥ずべき事実。(1章、2章)

2, でも、もともと日本ってゼロ→1は強くなかった。第2フェーズから、盛り返してきたんだ!【日本の勝ち筋】(2章)

3,じゃあ、日本がそのように這い上がるには、どうすれば?どういう”人材”が必要?どういった教育が必要?若い人、シニア、女性はどうあるべき?(2章の途中、3章、4章、5章)

4,日本の未来の姿はどうなっているのか?風の谷のナウシカ(6章)

こちら1枚のマップにまとめました!

クリックすると大きくなります。

1:【悲報】日本はオワコン。まったく成長していないという事実を受け止めよう。先人が作った資産を食い潰している。

まず、この点です。かなり厳し目です。ただ、事実なのでしっかり受け止めて行く必要があります。

これについては以下の2つの構成要素に分類してまとめたいと思います。

○現状のデータ✖︎AI時代の特徴とは?未来はどんな仕事が価値あるの?

○日本はどうなって負けたのか?オワコンだよ。15年間負けっぱなしなんだから…

全てが、データ✖︎AI化の世界に! 未来はこうなる。

まずは、現状の分析及びこれからどういうような世界になるか?という点ですね。キーワードでまとまると以下のようになりました。

全ての産業にて、データ✖︎AI化がより進む。そして、変化はあっという間に起きる。

知的生産の意味が変わる。人間がしてきた大半は、AIとデータで解決できる。ヒトにしかできないこだわりや温かみのじつげんを目指して行くことが大事。

モノ・カネ(実数)のスケールの時代は終わった。ゲーム自体が変わったんだ。

未来の方程式は、未来=課題(夢)×技術×デザイン

ゲームが変わった。

という表現されていますが、そう思います。

これは、私の妄想です。

会計事務所やコンサルティングファームの存在意義も変わる。入力業務、申告業務など全てが未来化していく。ロボットが支援する。

例えば、Google監査法人が出来たら、他の監査法人はいらなくなる。いや、そもそも監査が必要なくなるかもしれない。ブロックチェーン技術など。

知的生産そのものが変わる。あなたは、もう価値ない?

次に上記の点について解説していきます。

「指数関数的に世界が変わる。」

つまり、ちょっと時間が経つと想像を絶する変化が訪れることになります。めっちゃ怖いっす。例えば、翻訳の世界。2010年にはまったくかなわなかった機械翻訳の世界も人間のプロとほとんど同じ。つまり、大半の人より優秀ってことです。

Google翻訳とか使ってる人はわかりますよね。英語の翻訳のレベルが日々向上しているように思います。いや本当にすごい。よく、3年とか5年で知識やスキルを刷新しないとダメなど、Twitterなどで見ますが、そう言うことです。これまで入手したスキルの価値がなくなるまでの期間が早いって事です。

例えば、大昔は、電車の改札パンチで切符に切り込みを早くいれる人が価値があったのかもしれません。でも今は意味がありませんよね。必要ないからです。

また、私の身近のところでいうと確認状と言う監査手続があります。これは紙面で行っているのですが、データ✖︎AIの世界ではなくなるでしょうね。わざわざ面倒なことをする必要がなくなるでしょう。

本に記載の通り、仕事のほとんどが根本的に、キカイにアシストされる時代になると予想しています。

このような時代背景の中、人類は、「再び解き放たれる」事になります。つまり、1段跳ねる瞬間を僕らは生きている可能性が高いというのです。

そして、全ての産業がデータ✖︎AI化すると主張していま。つまり、上記で述べたように、想像を絶する変化が来るのです。

まさに、昔、映画にあったような未来の世界が現実に来るのです。

このような世界では、当然ですが、データをより多く持つ企業が強い。プラットフォーマー。Googleとかですね。ググって、みんな検索するんですから。そりゃ、情報や嗜好が集まりますよね。

いや本当に‥変化は早い 未来のビジネスの方程式はこうだ!

以下の図を見ればわかります。2007年の企業価値ランキングと2019年の企業価値ランキングを見るとこうなっているようです。

引用元:シン・ニホン

また、この表もよく見ますよね。無残すぎる。っていうか平成元年日本すげー。

引用元:東洋経済

つまり、超下克上の時代に突入していると言うことです。

すでにゲーム自体が変化しているという事のようです。闘う土俵自体、ルールが変わっているのです。

実数(モノ・カネ)ではなく、虚数(データ・AI)に移行していると表現されています。

昔のように、単にリアルな空間でのスケールだけがものをいう時代は終わったということ。

もう少し砕いていうと、物をたくさん製造すれば、儲かった時代は終わった。このように理解するとわかりやすいかと思います。

このような時代に突入すれば‥‥。

未来=課題✖︎技術✖︎デザイン

引用元:シン・ニホンの図1ー14

このような方程式になると言っています。これは深いです。また別な機会に深堀して文書化したいと思います。

負けっぱなしの日本 オワコン‥‥

以下の3つに整理して解説します。

負けっぱなしの日本、埋もれてる才能、AI✖︎データ時代という視点では?という3つの点です。

15年間も負けっぱなし、世界を見ても日本だけ

①過去に類を見ない、15年間負け続けた、日本。失われた25年間とも言われている。

まずこの点です。これって、ショックじゃないですか?というか、今のミドル世代は、このような恥ずべき事実を作ってしまった世代なんだということも言えます。

ちょっとマクロすぎるし、政治などもあり、どんなに優秀な人がいても変えられないという背景もあると思うので。

具体的にどういうことかというとGDPが、伸びてないということです。世界的にアップトレンドの中(世界的に一気に生産性が上がったのはこの15年)、日本だけが伸びてないってことです。生産性が低いってことです。これも強く自覚する必要があります。

よく、途上国に出向して、遅い、とか、効率生がないとか嘆いている人がいますが、日本は生産性を全く高められていないということを認識しなければいけません。

なぜ、負けっぱなしなのか?才能が埋もれてるから。伸び代やばい

埋もれたままの3つの才能と情熱

1若い才能、2女性、3シニア層

安宅さんは、以下の3つの才能が埋もれていると言っています。

まず、若い才能(貯蓄がない、経済的な理由で、才能が発揮できない。)才能があっても、解き放つには、やはり経済つまりお金が関係してきます。

これ、わかります。これは、私インドで感じました。独立したキッカケにもなったのですが。

参考記事:>>日本は、もう安定した経済大国ではない。起業、転職や副業が当たり前の時代だ!

次に女性ですね。解き放たれてない女性が多すぎるってことです。リーダー層も少ないですし。

女性が優秀ってことは、世界を見ればわかります。

例えば、このコロナの時期、リーダーシップを発揮してうまくコントロールしている国の共通点として女性が挙げられます。

ニュージーランド、台湾、ドイツ、フィンランド、デンマーク……。世界的に見て、このコロナ危機に上手に対処している国のリーダーに女性が多いということが話題になっていることからもそれがわかります。

日本は男女平等度を示すジェンダーギャップ指数が153カ国中、121位のようです。つまり、「女性活躍劣等国」なのです。もっというと、才能が埋もれたまま、放置ってことです。

3番目にシニア層です。定年退職という年齢だけで、引退してしまいます。しかし、日本は、世界屈指の長寿国です。

65歳以上でも、才能と情熱がある人は働くべき。人が生きがいを感じるのは、自分が世の中の役にたっている時。

本当そうですよね。65才って若すぎます。

AI✖︎データの時代って言ってるけど、日本は備えている?

AI✖︎データでは、以下の3つのKFSがあります。

①データ量、②データ処理、③エンジニアの数

上記のいずれでも負けています。ボロ負けと言っていいかもしれません。GoogleとかFB、Amazon、いわゆるGAFAを見れば、しっくりきますよね。

今は、黒船来航(1853年)と同じ?

ボロ負けの日本‥‥。

安宅さんはとても興味深い喩えをされています。

データ✖︎AIの視点から言えば、半ば1853年の黒船来航時と同様の状況だ。とても近い光景のように思えてならない。

近代化した人とちょんまげの人です。今、それくらい、遅れている。という事だと感じているようです。

ショックですよね。僕らは、黒船来航事のちょんまげの武士かもしれない‥‥なんて。

じゃまおじ

激変する時代です。未来の世代や事業の邪魔にならないようにスキルの刷新をしなければいけません。しかし、これができず、既得権益を守るためにじゃまばかりする人が出てきます。

これを、じゃまおじ、じゃまおばと表現しています。

この老害よりも、ショッキングな言葉、「じゃまおじ」はTED TOKYOの代表のPatrick Newwellさんの言葉のようです。

ミドル世代は、特に留意しないといけません。

加えて、こうも言っています。

「手なりでこれからもある程度以上に日本は豊かな国でいられ続けるのか?」という問いについて言えば、ほぼNOであることは答えが出ている。

答え出てるのか!確かに!

もう少しミクロな視点で言うと、東南アジアなどで、今までは、日本人だからって尊敬の念で見られていたのが、なくなるって事です。

「日本人だからモテてた!」っていうニュアンスがなくなるって事だと感じてます。ベトナム人は日本人に優しいってよく聞きますが、それは、「経済的に成功した国の人」だからであって決して我々の魅力とはいえないのかなと思います。つまり、この20年程度は経済的に成長していないわけですから、この点はきちんと認識してもいいのかなと思います。

ある意味、悲しいですね。

これは、私の妄想です。

オワコンっていう事実を見ないで、海外で偉そうな日本人を見ると、悲しい。偉大な先人が作ってきた資産を食いつぶしているだけのような気もする。

やっぱりこのような時代だからこそ、年齢を重ねても学ぶ姿勢が一番大事。

日本から脱出する若者も増えちゃうかも。このままだと。

でも、ゼロ→1ってした事がない。今までの日本は。第2フェーズから強い。そこから見える日本の勝ち筋

正直、オワコンな日本だけど、まだまだ行けます!っていうパートです。

○そもそも、ゼロ→1のフェーズでは、日本は何もしていない

○日本の勝ち筋

○そのために最低限、土俵に乗ろう!

そもそも、日本は、フェーズ1では何もしてなかった。

過去の日本を振り返ると、そもそもフェーズ1では、何もしていない。フェーズ2、3で勝ってきた。

データ✖︎AIでも、今はギリギリでフェーズ1の時期です。

確かに、音楽でもそうかもですね。メタルっていうのは生み出せなかったけど、それとアイドルと掛け合わせてイノベーションを起こしたBABYメタルを思い出しました。

参考記事:>>BABY METALから学ぶグローバル人材とは?

日本の勝ち筋は、出口産業と妄想力

出口産業が、日本は、そもそも強い。日本とドイツくらい。出口産業とは、車とかイメージしてもらうといいと思います。確かに、トヨタさんとかベンツが、有名ですよね。

データ✖︎AIの世界でも、出口産業についてはこれからなので、そのチャンスはある

例えば、データ✖︎AIを医療に活かすとかです。これに加えて、一番大事な要素を日本は持っていると言っています。

それは、

【妄想力】

です。

情報社会(Society4.0)に次いで、来る社会が創造社会(Society5.0)と言われています。

例えば、鉄腕アトム・ドラえもんとか。若い人なら、ワンピースなど。ベトナムでも人気です。妄想のかたまりですね。

ベトナム中部のダラットというところには、Nobi houseというのび太の家をモチーフにした建物(宿泊が可能)があります。

ここで、安宅さんが名言を引用しています。

この国は、スクラップ&ビルドでのし上がってきた。今度も立ち上がれる

シン・ゴジラ

この書籍名とも繋がってきますね。

勝ち筋は、4つだそうです。

  1. 全てをご破算にして明るくやり直す(ゼロベース)
  2. 圧倒的なスピードで追いつき一気に変える
  3. 若い人を信じ、託す、応援する
  4. 不揃いな気を組み、強いものを作る

「日本人の『変わらない力』は異常」とデービッド・アトキンソン氏は言っています。

ただ、今回の新型コロナウイルスで、1が強制的に行われる方向に行きそうです。それは、ある意味、ポジティブな点と考えること事もできます。

まずは土俵に立て!Al-ready 化

黒船来航に例えられているくらいだから、かなり遅れているという事です。

したがって、日本が再び輝きを取り戻す前提として、まず、土俵に乗りましょう!って事です。

これは、私の妄想です。

会計事務所の支援も、黒船来航時と同じだ。

ちょんまげを変えて、新しい事に挑戦しよう!RPAなどのテクノロジーに備えよ!

這い上がるために人材が必要!どんな人が?どんな教育?

では、今後、日本が勝つためには、何が必要なのか?これについて解説しています。このパートは以下に整理します。私がミドルマネジメントなのでこちら側の視点よりです。

○普通じゃない人が必要

○すでにある巨大アセットの一つ、ミドル・マネジメント世代の活性化

○日本にお金ないの?あるでしょ!若い人に投資しない国は滅びる

この3つの視点で解説して行きます。

普通じゃない人が必要、異人の時代

前述の通り、変化が早いです。

大量生産する価値ではなく、創造する価値の重要度が高まります。

なので、普通の人ってあんまり価値がないのです。

最近、よく見るNewsPicksの動画コンテンツで見る、落合さんとか、宮田裕章教授、見た目も個性的ですね。

すでにある巨大アセットの一つ、ミドル・マネジメント世代の活性化

繰り返しになりますが、私がミドル世代なので、ここは気になります。

このままだと「ジャマおじ」「ジャマおば」化してしまう。しかし、冷静に考えれば、最も教育・知的レベルの高い人が集まっている事も事実。

ミドル・マネジメント世代が活性化しない事には素敵な未来はない。

よし!

まだ行ける。って事です。今からバリバリのAI✖︎データのエンジニアに転向するってのはほぼ不可能ですが、いろんな面で価値を出せます。

そのためには、「サバティカル」的にスキルを刷新する仕組みが必要と言っています。

どういうことかと言うと、10年くらいに一回は「使徒に制限なく、長期で職場を離れることができる制度」のことです。

これがあれば、その期間にいろいろ学ぶことできスキルの刷新が可能となります。

日本にお金ないの?あるでしょ!若い人に投資しない国は滅びる

未来のためのリソース配分のことです。

国の予算を見ると、お金が決してないわけではない。国の予算の総額は、170兆円程度。しかし、多くがシニア(年金や医療費)や過去に使われている。

過去の膨大な遺産を毎年数年以上のペースで溶かしているのが現在の日本だ。

若い人に投資する国へ変わろう。

シニア層も、健康で働けばウィンウィン

これPL脳になっているとも言えますね。日本の企業はPL脳に陥ったから衰退しました。

参考記事:>>PL脳だと会社は倒産する ファイナンス思考が大切な理由とは?

これと同じことが国家レベルで起きていると言うことです。これはかなりまずいですね。未来費用がない企業は、必ず衰退します。

参考記事:>>【完全保存版】数字を経営に生かして企業価値を高める方法!社長様向け”お金の流れマップ”のご紹介

そして、65歳以上が定年退職と言うのもやめるべきだと言っています。って言うのは、生きがいを失うよりも、それを維持する方が健康的だし、シニア層が働ければ社会保険料を払う側になります。そして、健康の維持もできます。

安宅さんの言う通り、毎日働くって思っているからハードルが高く感じるのであって、週1〜2でもいいのです。個人的にもかなり同意です。私は、死ぬまで働くと思いますし(若い人に譲りながらです)運動とサウナがあれば基本的に病気は減らせるはずです。スーパーエイジャーって存在する見たいですし。

もちろん、交通事故の場合などは例外ですけどね。

日本のあるべき姿 風の谷のナウシカ

最後は、安宅さん色が強いのですが、ただ、コロナにより現実化してきたと私も思います。

開疎化

なんて言ったりもしています。

参考記事:「With コロナ時代の日本再生のロードマップ」のまとめと感想_Newspicks【落合陽一さんのWEEKLY OCHIAI】

「風の谷のナウシカ」

小学生のころにみた記憶があるのですが、あんまり覚えていないのでまた改めて見たいと思いました。

また、どうでもいいのですが、風の谷のナウシカ(映画では利用されなかったようです。)は、安田成美さんが歌っているのですね。衝撃的な可愛いさ!でびっくり。

⭐️本日のまとめ、マインドマップ⭐️

以下のリンクで、マインドマップにてまとめました。

https://mm.tt/1457241262?t=JGNwYS4pZY

本日は、安宅和人さんの「シン・ニホン AI✖︎データ時代における日本の感想・まとめをまとめてさせていただきました。

我々は、物凄い時代を生きているのかもしれません。それは、それで超ラッキーだと思って、変化を楽しむしかないと思っています。決して、ジャマおじになる事のないように日々、学びしかありません。

ミドル世代として、頑張っていきましょう!!