こんにちは、すげのです。
本日は、会計の基礎知識である「簿記の流れと財務諸表作成」までの流れを解説していきたいと思います。
- 会社の社長であり、会計の基礎知識が必要だが、逃げてきた。
- 今度独立する予定で会計の基礎知識は学びたい。
- わかりやすく簿記の一巡の流れを学びたい
会計って小難しいし、つまらないイメージがあるかもしれません。
なにを隠そう!私もそう思っていました。
でも、関連づけるとか、ストーリーが思い浮かぶ!とか。これによって考えが変わるはずです。
視覚化、ビジュアル化、図解化してわかりやすく解説します。また、事業活動に詳しい経営者や事業主様であれば、よりイメージできるかと思います。
あーこういうことだったの?と会計を身近に感じますよ。
それでは、はりきっていきましょう!動画も準備しました。
まずは全体像です。
会社は日々、活動しています。動いています。
お金というフィルターにかけて抽出します。
2つの視点と5つのボックスへの当てはめ。
いろいろな目的のための利用します。
この記事のもくじ
1:あなたの会社は、日々活動している。
あなたの会社は、毎日、活動をしています。事業活動なんていったりもします。
ちょっと、お時間ください。目をつむってあなたの会社の活動をイメージしてみてください。
例えば…。
- 朝礼
- 社内会議
- 購買活動
- マーケティング活動、営業訪問
- 大きな設備の導入
- 借入するために銀行との交渉
- 製造業務
- 販売契約書の作成や請求書の送付
- 売掛金の回収
などなど、もっとたくさんあると思います。
その活動は多岐に渡ります。思い当たるはずです。
2:会計という土俵に乗るのは全てじゃない。
上記のあなたの会社の活動のうち、会計上、「取引」(トランザクション)として土俵にのるのは一部です。
あるフィルターを通って判断されます。それは、
「貨幣的測定の原則」
というフィルターです。
要するに、お金で客観的に測れるか?という点です。測定なんて言い方もします。
例えば、超優秀な、営業マンAさん。これは会社にとってとても重要な資産だといえます。
ただ、お金で客観的に評価って難しいですよね。できません。なのでこれは会計という土俵に乗りません。
ちょっと専門的な言葉になりますが、
フィルターにかけて、認識・測定した取引(トランザクション)を会計帳簿に記録します。この記録のことを、簿記(Book keeping)なんて言い方をします。
例えば、コーヒーを300円で売り上げた。という「事業活動」は、フィルターにかかるので、認識・測定されるのです。
一方で、コーヒー屋さんがつくったコミュニティ(ひとのつながり)は、お金で測れないので、会計という土俵に乗ることはありません。
3:「仕訳」という技術で、会計データを作る。
会計上の取引は、仕訳という技術により、会計データに変換されます。すなわち財務諸表に変換されるのです。貸借対照表や損益計算書のことです。
ここが経理チックなところです。経理担当者は、日々、仕訳をきっているのです。
こちらは深堀りすると長い論点になるので、別な機会に書きます。また以下の記事も参考になるかと思います。
参考記事:経理の専門じゃない人が仕訳を理解するための2つの視点と5つのボックス
【徹底解説】BS(貸借対照表)とPL(損益計算書)はこれで動く!会計仕訳を2つのグループと10つのパターンでおさえればスッキリ!
4:利害関係者へ報告する。
会計データである財務諸表は、利害関係者に報告する必要があります。
この場合、利害関係者とは誰のことをいうのでしょうか?
主に以下の3名です。
- 投資家(株主やお金を貸してくれた人)
- 税務署
- あなた(経営者)
参考記事:>>3つの”会計”の意味と社長様が最も留意すべき会計とは? 財務会計・税務会計・管理会計
言い換えると、財務諸表はあなたの通信簿でもあるのです。これがいい結果であったら、親や先生から褒められるかもしれませんよね。だから大事なのです。
でも、会計には限界がある。特に現代では…。
このように全体像を見ると、感のいいあなたはお気づきかもしれません。会計には限界があるのです。
それは、
お金にはなりにくい「価値」の存在
財務諸表で資産として認識されない価値
会社の本来の価値は、上記のようなものに宿っているはずです。
例えば、データです。
ファイスブックの最大の価値は、ユーザのデータであり、その数です。これらがあればお金を生み出すことも可能ですし。
グーグル検索エンジンの情報のデータもそうですよね。Youtubenoチャンネル登録数だって。SNSのフォロー数やブログのPV数も価値があります。
また、最近では、「経営者のメンタル」も企業価値に含まれるとして、評価するケースもあります。これもとても企業価値を評価する上で、大事です。
しかしながら、これらは財務諸表に反映されません。なぜならば、フィルターによって、取引として認識されないからです。
イメージは以下の通りです。
本日は、会計の基礎というテーマで書きました。
あなたの一番詳しい、活動が変換されたもの。そういう風に理解すると興味がわきませんか?
ぜひ、意識して見てください!