こんにちは、公認会計士のすげの(@tomoyokenomad)です。

本日は、論語と算盤の第3章についてまとめていきたいと思います。この章もかなり大事です。ぼくらの人生で使える一生の教えだと思います。つまり、普遍的な知識ですのでぜひ理解して、実践したいところです。

読んでいて、いろんな知識、書籍とリンクしてきましたよ。やっぱり普遍的!

渋沢栄一氏の「論語と算盤」の目次

  • 第1章 処世と信条
  • 第2章 立志と学問
  • 第3章 常識と習慣👈ここについてまとめていきます
  • 第4章 仁義と富貴
  • 第5章 理想と迷信
  • 第6章 人格と修養
  • 第7章 算盤と権利
  • 第8章 実業と士道
  • 第9章 教育と情誼
  • 第10章 成敗と運命

なぜ?今の時代に渋沢栄一を学ぶ必要があるのか?その理由についての意見は、以下のリンクに記載していますのでそちらを参照ください。

>>渋沢栄一の「論語と算盤」時代や国境超えて使える普遍的な知識、まとめと感想 【①処世と信条】

あなたの夢を叶えるため!【常識と習慣】で着目すべき3つのポイント

第3章でのポイントは、以下に注目しました。それぞれまとめていきます。

ぼくらの夢を叶えるのに何が必要か?という視点です。

  1. 常識とは?智・情・愛が必要
  2. 良い習慣が大事
  3. 実践しないと意味がない!人生は努力にある。そうすれば結果もでる!

中田敦彦さんのyoutube大学でも、紹介されています。史上No1の書籍らしいですよ!

11分くらいからが第3章の解説です

常識とは?3つのバランスが必要だ!

常識とはなんでしょう?一般的な言葉の意味からすると、いわゆる、マナーなどの常識を連想してしまいますよね。

しかし、論語と算盤における、“常識”は違います。以下のように定義しています。

  • 智(知恵)→知識とかスキルとか
  • 情(情愛)→感情!
  • 意(意志)→やるぞ!っていう気持ち

この3つのバランスが必要

強い意志のうえに、聡明な知恵を持ち、これを情愛で調節する。さらに3つをバランスよく配合して、大きく成長させていってこそ、初めて完全となる。

こちら詳しく考えていきたいと思います。

智とは?

智とは、言い換えると、以下のようなことですよね。

  • 頭が良い。
  • スキルがある。
  • 資格を持っている
  • 高学歴である。

これがとっても大事なのは、容易に理解できますよね。これがないと物事の判断がそもそもできないからです。

これは現代に置き換えると、昔よりも、もっと厳しい状況かもしれません。なぜならば、テクノロジーの発達により、知識の陳腐化が早いからです。例えば、今手に入れた知識は、3年後に使えなくなっている可能性がとても高いのですね。

常に学ぶ姿勢でいないと成功できない。特に現代はその傾向が強くなった。

ここで、ロジェ・ルメール(元フランス代表監督)さんの言葉を引用したいと思います。

「学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない」

「選手は皆、私の師である」

学びながら教える。その姿勢が信頼関係を生みます。こちらは後述の情にも関連してきます。

智ばかり、膨れ上がっても… 頭ばかりよくても、悪い人っていますよね

その上で、渋沢氏は以下のように言っています。

頭がいい。知恵がある。論理的な思考力がずば抜けている。

これだけでは、あなたの人生での夢を叶えることはできません。ビジネスでも、本当の意味での成功できません。って言っているんですね。

あなたは、これまでの人生にも、以下の人にあっているかもしれません。いわゆる、

めっちゃ頭がいい。けど、ずる賢い。自分の利益ばかり、考える悪人。騙す人。

です。他人を蹴落としても、他人を利用して、自分の利益のみ追求する人です。このような人は最終的に、人生において成功はしないと言っているんですね。

この場合には何がかけているか?それは、… 。

そこで、情愛が必要なのです!

IQが高い、知識がある、記憶力がある。だけではうまくいきません。

情愛が必要だと言っています。優しさとか、共感力とか、感謝の気持ちを持つとか。

マイク・タイソンのエピソードとも、リンクしました。

元ヘビー級統一チャンピオンのマイク・タイソン氏と、彼のトレーナーのダマド氏のストーリーです。

タイソンは、少年時代、殺人以外の犯罪は全て犯したといわれるくらいの極悪でした。凶悪犯ばかりが送られる少年院の更生プログラムのトレーナーをしていたのがダマド氏です。

ダマド氏は、タイソンのボクシングの才能を見出し、情愛を注ぎ、育て、ご存知の通り、世界チャンピオンになります。ダマド氏は、マイク・タイソンに、感謝の気持ちが大事なんだととも教えていたそうです。それが、終盤のラウンドの極限状態の精神状態をささえる要因にもなるからです。

しかし、ダマド氏がなくなった後、お金目当てで近づいてくるプロモーターにより、それまで、積み上げてきたタイソンのダマド・チームは徐々に切り離され、妻も、お金で買収される形となてしまうようです。これによりタイソンの生活は荒み、試合に勝てなくなるという状態になるのです。

つまり、智、この場合はボクシングスキルですね。しかし、これだけでは、勝ち続けることはできない。という一例だと思います。

しかし、情愛にも欠点があります。感情ですので、安定してないということです。瞬間的にわきあがるが、悪く流されてしまうということです。引き起こす変化が激しいので、コントロールしないと、「感情に走りすぎる」という弊害を招いてしまいます。

人間のなかにある獣のようなことでしょうか?そう言ったイメージでもいいと思います。

感情的になって、バランスを崩してしまう。悩みすぎて鬱になってしまう。これでもダメだということですよね。才能にあふれる人が、自殺してしまうのは、このバランスを崩してしまうからかもしれません。

これもやはり、いろんな書籍や知識と結びつきます。

相手のことを考える。相手目線。感情マーケティング。

例えば、以下のリンク先を参照ください。

>>バリ現地で再読!『大富豪のアニキの教え』のまとめ・感想 6つのグループに整理して解説

>>海外マネジメントでも使える!人生が変わる!実証済「伝え方が9割」の要約・感想【図解あり】

強い意志も必要だ!

そこで、情をコントロールするため、意志が必要になるのですね。動きやすい感情をコントロール必要するがあります。

言い換えると、獣をコントロールする調教師みたいなものかもしれません。

これがないと、上記で記載したように情緒不安定になってしまうのです。

現代風に言い換えると、心を整えるための意志、その意志をもつための方法だと言えると思います。私の場合は、以下の工夫によって、意志をもてるようにしています。やはり、工夫は必要だと思います。

  • 運動→ドーパミンなども活性化
  • サウナ→自律神経を鍛える
  • 瞑想→心を整える

7つの習慣のコヴィー博士の話とリンクする

智・情・意は、7つの習慣でおなじみのコヴィー博士の以下とそっくりです。

「何かで成果を出すためには、
以下の3つが揃っていなければいけない」

その3つとは、

『マインドセット』→情
『スキルセット』→智
『ツールセット』→意(意志を鍛えるための工夫)

やはり、普遍的な知識・ノウハウなんですよね。

認知能力と非認知能力

また、最近注目度が高まってきている「認知能力」や「非認知能力」も同じですよね。

認知能力とは、いわゆる、IQ、学力、記憶力のことです。智が当てはまると思います。

一方で、非認知能力とは、意思力、情熱、自尊心、社交性、自制心、協調性などのことです。これは、情、意のことですよね。

そう考えると、やはり、渋沢さんの言葉は普遍的です。

いい「習慣」がすごく大事。積み上げが大事!

常識、つまり、ぼくらの人生の成功、もっと言うと、幸福のために必要な、智・情・愛のためには、習慣が必要です。それもいい習慣ですね。今風でいうとコツコツ積み上げとも言えます。

これも成功している人の共通点です。

あの野球のイチローさんや今、輝いているボクサーの井上尚弥さんも、同じことを言っています。成功している人ミリオネアの共通点としても、コツコツ継続する

毎日、コツコツ積み上げていった先に成功がある。

いい習慣は、難しいので、これも工夫が必要です。例えば、以下が参考になるかもしれません。

If then plan ですね。

>>読みやすい!『やり抜く人の9つの習慣』のまとめ

16時になったら、ブログを書く。コンテンツを作る。

土曜日になったら、動画を撮影する。毎日の積み上げが大事。

こんな名言もありますよ。

この名言をご存知ですか?マザーテレサの言葉とも言われています。これともリンクしますよね。

  • 思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
  • 言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
  • 行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
  • 習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
  • 性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

とても大好きな言葉ですし、なにか悩んだ時はこの言葉を、読み返します。そして反省します。

口だけのやつは嫌いだよ、全き人と偉き人の違い

行動・行動・行動!

せっかく、常識と習慣を手に入れても、意味がない場合があります。それは、

行動しない。実践しない。

です。言い換えると口だけのやつです。あなたのまわりにもいますよね。口だけの人。

人生は努力にある

と言う言葉が、この章のサブタイトルのところに記載されていました。そこには、渋沢氏が、いかに勉強しているのか?ということが読み取れます。70歳をすぎても日々勉強していたのですね。すごい!

知識をつけないといけない。しかし、どんなに知識があったとしてもそれを使って、何かにインパクトを与えなければ、意味がないです。自己満で終わってしまいます。偉そうなこと言うな!とか、知識をつけるだけでも有意義って言う人いますけど、正直、意味がないと思います🙇‍♀️やはり人生の何かに影響を及ぼさないと。

実践し、アウトプットしないと、やはり意味がないのですね。あの孔子様も

「なるほど、口ばかりのやつは嫌いだよ」

と弟子に対して発言する場面があります。口ばかりで実践できないものはダメだって言っているんですね。

また、以下の記事もともリンクします。

>>現代人にとって必要なスキル!行動・情報・想像と【7つの習慣】の3つのセットの関係性 一番大事なスキルとは?

インプットした知識は、必ず試してみる。マナボックスのスタッフへの対応や商品・サービスに活かす。人生で実践する。

偉き人と全き人

これまで述べてきた、常識と習慣を身に付け、実践すれば、

「全き人」

になれると言っています。反対の言葉として、「偉き人」と言う表現をしています。これは、智・情・意のどれかが欠けてる人と言うことです。

例えば、意志と知識はあるけど、情愛がない人などですね。

全き人とは、智・情・意のバランスがとれている人です。本当に成功している人は、このバランスがとれていると思います。

図解でまとめ!常識と習慣

図解で関係性をまとめると以下のようになるかと思います。私の考えではありますが。

あなたのお役に少しでも立てれば幸いです。