【ベトナムニュース】＃048　ポーランドはベトナム企業のEU市場への玄関口になるか？

ベトナムにおけるポーランド貿易・投資庁の代表であるPiotr Harasimowicz氏は、ポーランドでの大規模なベトナム人コミュニティを活用して、この国を欧州連合（EU）市場への玄関口にするようとベトナム企業に助言しました。

ポーランドにあるベトナム大使館により、ポーランドに住んでいるベトナム人の数は2万人から3万人までです。しかし、ポーランド政府は、正確な人数は5万人近くであると述べました。

70年以上の外交関係で、ポーランドは、EUでベトナム輸出品の9番目の大きな市場です。特に、EVFTAが2020年8月1日に正式に発効して以来、ポーランドとのビジネスチャンスは大きくなっています。

EVFTAのポーランドとベトナムの間の貿易・投資に与える影響

Piotr Harasimowicz氏は、「ポーランドはEUでベトナム輸出品の9番目の大きな市場です。新型コロナウイルスが経済のあらゆる側面に悪い影響を与えるにもかかわらず、2020年におけるポーランドとベトナムの双方向貿易は21億1,500万ドルに達し、2019年と比べて17.6％増加しました」と共有しました。

EVFTAは、ポーランドとベトナムの輸出の会社に大きな機会を提供します。ベトナムの主要なスーパーや店舗でのポーランドの菓子、乳製品、リンゴなどの多くの商品は段々増えています。ベトナムのレストランやホテル向けに輸入された豚肉の70％もポーランドからのものです。また、ベトナム市場に参入したポーランドの有名な化粧品ブランドは、Ziaja、Inglot、EvelineCosmeticsです。

サービスという分野では、ベトナムで最も成功しているポーランド企業の1つがComarchです。これは、ベトナムエアラインのロイヤルティプログラムに関するITソリューションサービスを提供するためのオークションで落札した会社です。

ベトナム側では、EVFTAの輸出入とGDPへの影響は非常に積極的です。 EVFTAは、海上輸送と航空輸送、豚肉、砂糖、米、繊維、セラミック、ガラスなどの生産というベトナムのいくつかの産業の成長を促進することに役立ちます。

2021年の両国間の経済関係の展望

2021年におけるベトナムとポーランド間の貿易・投資の展望について、Piotr Harasimowicz氏は「今が両国間の協力強化の最適な時期です。ベトナムの投資家がポーランドでビジネスを始めたいと思ったら、私とPAIHの同僚は喜んでお手伝いします。ポーランド政府はポーランドを経済特区にしました。それなら、投資家が財政支援を受ける資格を得る方法がいくつかあるわけです。 PAIHは、潜在的な可能性のある分野への投資に関するデータベースもあります」

この時点で、ポーランドへのベトナムの輸出品は２倍増し続けると予測されています。

一方、ポーランドの輸出の会社は、多くの商品の関税撤廃、及び行政手続きが簡素化されることで、成長しているベトナム市場から利益を得ることができます。

EU製品のベトナム市場への手続きは、より迅速かつ透明に承認されます。

EVFTAから得る利益を最大化するためのベトナム企業がやるべきこと

EVFTAがもたらす価値や利益を最大化するために最も必要なことは、「ベトナムの経済界が輸入か輸出かを問わず、顧客のニーズを理解することです。」と述べました。

ポーランドは、ベトナム企業がEUに参入するための玄関口になる可能性があります。ポーランドにおけるベトナム人コミュニティは大きく、ベトナム料理もポーランドだけでなくEU全体でもますます人気があります。これはベトナム食品会社の成長の潜在的な可能性です。ベトナム企業は、ヨーロッパへの玄関口であるポーランドへの輸出を促進するために、この商品グループに集中する必要があります。

東欧の市場は、麻織のシューズ、スニーカー、及び女性用ハンドバッグなどの需要が高くなっています。これらは、ベトナムの輸出の可能性が高く、輸入税が低い商品です。

2021年におけるベトナムとポーランド間の貿易・投資の強化