こんにちはマナボックスの菅野です。

今日は『ITやBPOで日本からベトナム子会社に発注する際の契約書、発注書』というテーマでお伝えします。

こんな人のために書いた記事です。
  • これからベトナムへ進出をお考えており、事前にベトナムビジネス情報を効率的に集めたい方 ベトナムでビジネスをスタートしたばかりの方
  • ベトナムでITオフショアをしている
  • ベトナムでBPOを実施している

このようなお悩みを解決できるコンテンツとなっています。

本社とベトナム子会社の契約書のパターン

ベトナム子会社と日本本社との取引の契約関係のパターンは以下の通りです。

  • その都度、「個別契約書」を結ぶ
  • 「基本契約書」を結びその後は「発注書」

この2つかと思います。

ベトナムにおけるオフショアやBPOなどの継続的なビジネス関係において、契約構造を効率化し管理を容易にするため、「基本契約書」と「発注書」の二段階アプローチが採用されることがあります。つまり後者のパターンですね。

「基本契約書」では、全ての取引に共通する条項、例えば支払条件や契約解除の事由などを定め、通常、取引関係の初期に一度のみ、または取引の種類ごとに一度のみ締結されます。一方で、「発注書」では取引ごとに特有の条件、如何に数量や納期を具体的に規定し、それぞれの取引のたびに発行します。。この「発注書」の締結をもって、実際の取引が開始されます。

このように「基本契約書」を設けることで、取引条件の標準化を図り、取引ごとに条件交渉を行う手間を省略できるなど、効率化及び省力化のメリットが享受できます。しかしながら、このアプローチでは基本契約書の条項が特定の取引に適さない場合でも、条件の見直しなく契約を進めてしまうリスクが伴います。このため、契約の柔軟性と精緻性を維持するためには、「基本契約書」及び「発注書」適切な利用と管理が求められるでしょう。

なお、税務上の留意点といった意味では「VATインボイス」も必要です。あたりまえのことですが時々その入手や管理を必要だと思っていない人もいるので注意です。

実務的にはどのパターンをとっているのか?

会社にもよりますが継続的なビジネスにおいては「基本契約書」及び「発注書」というパターンが多いと思います。

そちらのほうが効率的ですしね。