こんにちは、マナボックスの菅野です。

この記事を読んで頂くことによって、日本人として、ベトナム労働契約書の内容が、詳しくなりますよ。

この記事はこんな人のために書いています。
  • ベトナムに現地法人を設立し、労働契約書の作成を考慮している人
  • ベトナムに進出予定の企業の担当者の方
  • 労働契約書の内容が気になる方
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ベトナムにおける労働契約の種類

ベトナムでの労働契約の種類は以下の通りです。3つあります。

労働法第22条に定められています。

a) 無期限労働契約

b) 有期限労働契約(満 12 ヵ月から 36 ヵ月までの期間と確定した契約)

c) 季節的な業務、又は特定業務を履行するため 12 ヶ月未満の有期限労働契約(季節労働者)

原則は書面です。

また、有期限労務契約の更新は、一回までであり、その後は無期限となります。

ベトナム労働契約書の絶対的記載事項とは?

ベトナム労働契約書には、必須記載事項があります。これは、第23条 労働契約の内容として具体的に列挙されています。

①雇用者(企業)もしくは代表者の氏名と住所
②被雇用者の氏名、生年月日、性別、住所、身分証明書番号
③職業(職務内容)と就業場所
④労働契約の期限
⑤給与、給与の支払い形式と支払い期限、諸手当など
⑥昇給制度
⑦勤務時間、休憩時間
⑧被雇用者のための労働保護設備の供給
⑨社会保険と医療保険
⑩職業訓練、職業技能水準の向上

それぞれ解説していきますね。

①雇用者(企業)もしくは代表者の氏名と住所

労働者を雇用している企業の基本情報を記載します。

企業登録証明書(ERC)、投資証明書などの法的な書類に記載されている企業名や組織名及び所在地を記載することになります。

あなたの会社の情報ですね。

参考記事:どこよりも詳しく、ベトナムERC(企業登録証明書)を徹底解説してみた! 

ベトナムの投資登録証明書(IRC)をどこよりも詳しく徹底解説! 【保存版】

 

②被雇用者の氏名、生年月日、性別、住所、身分証明書番号

身分証明書については、2つに分類するとわかりやすいです。ベトナム人と外国人(日本人)です。

ベトナム人の場合:身分証明書番号または、人民証番号(CMND)旅券番号を記載。

外国人(日本人)の場合:労働許可証(ワークパーミット)の労働許可番号・交付日・交付場所の記載が必要。

 

③職業(職務内容)と就業場所

いわゆるジョブディスクリプションですね。あなたが、採用した従業員に、なにをしてほしいか?というのを労働契約書上でも明確にする必要があります。

これを明確にしないと後々揉めてしまうこともあります。

例えば、経理担当者であれば、記帳業務、財務分析業務、書類の整理保管、申告書の作成などですね。

就業場所は雇用者と被雇用者が合意した業務を行う勤務の範囲と勤務地となります。基本的には会社や工場の場所となります。

但し、勤務地が複数になる場合は主な勤務地のみの記載で問題ないようです。

④労働契約の期限

これは最初に述べた労働契約の種類によって異なります。

無期限労働契約の場合は、労働契約開始時期です。例えば、2019年4月1日からであればその日付を記入します。

有期限労働契約の場合は、期間や、労働契約開始及び終了時期を記載することが一般的です。

例えば、2019年4月1日から2020年3月31日など。

新しく雇用する人などは、有期限労働契約になることが多いと思います。

 

こちらは個人所得税にも影響するので、留意が必要ですね。

⑤給与、給与の支払い形式と支払い期限、諸手当など

あなたの従業員が一番気にするところかもしれませんね。

基本給与情報は、文字通り、基本給与です。Basic salaryですね。

例えば、1,000USDと決定したのであれば、その金額を記載します。

支払い方式は、一般的には銀行振込になります。

参考記事:ベトナムで会社設立支援してきてわかった!ベトナムで銀行口座の選ぶ時の6つのポイント

諸手当ですが、こちらは会社の方針によっていろいろ異なります。

・スキル手当(例:日本語手当、資格手当)

・交通費手当

などが一般的です。

 

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⑥昇給制度

双方で合意した昇格・昇級の条件および昇給後の条件を記載します。

ここは、実際は難しいですよね。なので、企業の状況によるとして抽象的な表現にすることが多いかもしれません。

⑦勤務時間、休憩時間

勤務時間と休憩時間の詳細を記載します。

1日当たりの労働時間(勤務開始時間含む)及び週当たりの労働時間や記載します。

例えば、1日8時間(8:00~17:00)、週48時間、昼休 12:00 – 13:00などと記載します。

また、休日の情報も記載します。週休、年休、祝日、テト休暇などの休暇情報も記載します。

⑧被雇用者のための労働保護設備の供給

従業員が業務を行うために最低限必要なものです。

例えば、ワーカーさんであれば、ヘルメット、マスク、軍手、作業服などです。

安全性に配慮したものだと思います。

まあ、実際は、そこまで細かく記載しなくても、必要なものは支給している会社が多いです。

 

⑨社会保険と医療保険

ベトナムの社会保険(年金、失業保険、医療保険)についての従業員が負担する分についての金額について記載します。社会保険法に基づきます。

ベトナムの社会保険の総額の%は、32%程度であり、そのうち10.5%が従業員負担となっています。

高いですね~!

参考記事:ベトナムの社会保険が、、、、、日本人にも?? 

⑩職業訓練、職業技能水準の向上

これは、スキルアップのための研修制度についての記載です。ベトナムは教育熱心ですからね。人材育成という観点からもこの点が必須なのかと推測します。

 

 

本日は、ベトナムの労働契約書の必須記載項目について解説させて頂きました。

労働契約書は、すごく大事ですよね。私も、実感しております。記載してあることは強い!

もちろん、これ以外にも、雇用者及び被雇用者の合意があれば、適宜追加させることはできます。

例えば、社内の情報についての取り扱いについて追加してもいいですよね。キックバックを防止するような条項だって盛り込めます。

 

あなたの会社が、ベトナムの労働契約書を理解することによって、ビジネスを成功させることを祈っていますね!

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