こんにちは、マナボックスのすげのです。
「経営者って孤独だよね」
よく聞く言葉だと思います。これについては、まったく反対の意見もあります。
例えば、「俺なんてまったく孤独じゃないよ。孤独と感じる経営者は、それは、能力が低くて、イケテナイ経営者だ」
という意見もあります。とっても、かっこいいですね。憧れちゃいます。
私自身、ベトナムのコンサルティングファームの出資者兼代表をしております。もう、5年目ですかね。現地では、日本人1名で、ベトナム人が20名弱です。すごく大きな会社の経営者からすると、しょぼい悩みかもしれません。
孤独…。
私の実感としては、経営者であれば、「誰でも、孤独」を感じたことがあるんじゃないかな。と言うのが答えです。
では、なぜ、経営者は孤独を感じてしまうのでしょうか?特に海外では…。
これをブログにしようと思ったきっかけは、2つあります。
1つは以下のTweetを見たことですね。ドキってしちゃったんです。言語化力の素晴らしさにも魅了されました。
書きました。「孤独感」はどんな時に感じるか。経営者の孤独とは一体なんなのか。経営者に限らず、孤独を感じる多くの方に読んでいただきたいです😊
— 櫻本真理 cotree/CoachEd CEO (@marisakura) August 22, 2020
「孤独」とは、課題を共有できないことである|櫻本 真理 | CoachEd/cotree https://t.co/JY0Pb08eYH
2つ目は、自分の会社のスタッフが、依頼(ルール)を、意見なしでずーっと無視するから。これですね。
「意見あるなら言って!それをしないで無視するのはフェアじゃない。卑怯だ!」ってすごくまっとうなこといっている経営者だと自分では、思ってるんです!えっへん。
ベトナムだと、平気でシカトされちゃうことあるんですね。辛いなあと感じるのですが、怒るパワーも時間も無駄だと感じるので、解決策をいつも考えています。特に時間です。最近は1日が数秒に感じることも。
まあ、私の力量のせいだとは思うのですが…。
あなたも現地のスタッフが指示を聞いてくれないとか、駐在員がすごい反抗的で辛いよ。って経験があるかもしれません。
あとは、コロナで日本にずっと帰ることができていなかったり、大好きなダナンに行けてないことも書こうかなと思った理由かもしれませんね。
この記事のもくじ
なぜ、海外の経営者は孤独を感じるのか?
「孤独」の構造とは?
櫻本 真理さんのNoteから引用しますね。
課題には、
「他者と共有できている課題」
「共有できていない課題」
「自覚すらできていない課題」がある。「孤独でない人」は、課題全体に対して、自覚し、かつ他者と共有できている課題の割合が高いので、全体像が見えて自己コントロールを持てる感覚が強い。かつ「自分の課題をみんなにわかってもらえているし応援してもらえている」という安心感を持っているので、どんなに課題が多くあったとしてもやるべきことに集中することができる。
「孤独な人」は、他者と共有できていない課題・自覚すらできていない課題の割合が多い。他者と共有できない課題は「誰も助けてくれない」「誰もわかってくれない」という感覚につながっているし、自覚できない自分の課題は、世界や全体像の「わからなさ」として不安を生む。全体像がどうなっているかがわからないので、何から取り組むべきなのかも明確にならず、焦りや苦しみが生まれるのだ。
Noteには、図解もありましたのでそちらも是非!
一言で言うと、
- 共有
- 共感
です。これがあるか?ないか?ですね。共感という言葉も加えました。共有すると共に、共感してもらうことが孤独かどうか?と言う点で大事だからです。
特に海外だと、育ってきた環境や文化の違いから「伝える」こと自体が難しいです。これに加えて、共有・共感はさらにハードルが高いのです!
例えば、ベトナムであると、ルールを守ること自体大事ではないという前提を理解しなければいけないと思うんです。例えば、信号は守らなくても、事故ないんだからいいでしょ。って。よく考えると合理的ではあるかもしれませんね。
特に経営者という立場だと?見てる先がちょっと違うかもだから。
これも引用しますね。
「経営者の孤独」の構造
「経営者が孤独」とよく言われる所以はここにもある。
経営者は他のメンバーよりも視座が高く、長い時間軸や広い世界を見ている。したがって、自然と「他のメンバーと共有できない課題感」を持つことになる。
具体的に言うと、
経営者がこうしたい!こうしないと将来、組織として危ういぞ!
って感じで発言したとしても…。
「ふーん。で?」
ってなる可能性があるということです。
極論してしまうと、従業員にとって、会社が価値がある理由は、給与が払えるからです。もちろん、これだけじゃないのですが。
例えば、弊社マナボックスでも、DXの流れとビジネスの影響を考えて今後の行動(価値)を変えていかなければいけません。しかし、これを伝えたとしても(おそらく伝わっている!)…。
「ふーん。で?」って顔になってしまうのです。
それゆえ、孤独を感じてしまうのですね。
経営者の孤独を、構造化するの意味はこう言うことだと思います。
海外の経営者が、孤独に打ち克つ方法 6つあるかなと。
「経営者は孤独だ」って言ってばかりでは意味がありません。解決方法についても考えて見ました。とにかく40代になって時間が足りなく感じるので、すぐに解決する。これが大事です。
あくまで私の意見ですが、ある程度、科学的なエビデンスも重要視しています。
- 直接話す。意見を聞く。その際は、図を使う!
- 誰よりも学ぶ。
- 相手のWinを考え、成功体験をしてもらう。
- 自分一人じゃ何もできないことを明言する。助けをお願いする。
- サウナへ行き、筋トレ(HIIT)もする。
- 「嫌われる勇気」を読んで実践する。
それぞれ解説していきます。
直接話す。意見を聞く。その際は、図を使う!
コミュニケーションですね。特に海外では、誤解がめちゃあります。いや、誤解しかないです。なので、まず言語(文字)+図解で説明すると言うのは、大前提です。お互いネイティブじゃないのに口頭だけで始めたらそれはもう終わりですね。ストレスの始まりです。これはまた別な機会で記事にしようかと思います。
そう言った意味で、1対1で話すというのは効果的でした。
例えば、マナボックスでは、「コーレンタイム」というのを設定しています。この時間は、SNSや会話してはダメだというルールです。便利すぎて雑音が多すぎる今の世の中、「集中する時間」がかけがえのない時間だからです。
参考記事:>>集中力・ゾーンに入る方法 僕らがビジネスでも人生でも幸せになれるための意外な3つのコツ
でも、全然守ってくれないんですね。
で、スタッフと話しました。詳細は省きますが、結果はこうでした。
「コーレンタイム」が大事で効果的だというのはわかる。
でも、
- 「どうしても忘れちゃう(ごめんね)」
- 「ベトナム人はおしゃべりが好きだから止められない」
だそうです。なんだそれ!みたいな感じですよね。
じゃあ?どうしたら、いいと思う?っていう回答はこうでした。
「みんなが認識するように、紙をはる。サイレンを鳴らす」
でした。
どうも、悪気があってシカトしてるのではなさそうでしたね。やっぱ直接話は大事です。
やり方を変えようという結論になりました。
誰よりも学ぶ。
孤独に関するキーワードは、なんでしたでしょうか?
共有・共感でしたね。
こんな風に言い換えられます。
「ひょっとして、自分は正しくないんじゃないか?」と感じてしまうことです。
なので、解決策は、「誰よりも学ぶ」です。少なくとも会社では一番勉強してなければ話になりません。
「はいはい。意識高い系ね」って言われそうですが、日本人のビジネスマンの勉強時間の少なさは有名です。これはもうそろそろ数値(給与)とかに現れて、グローバル格差になると思います。
ちょっと話がそれましたが、学ぶことによって、経営者としての孤独は解消できます。
実際に、スタッフから反対などがあったとしても、正直、全部!理論的に反論できます。まあ、人間は感情の生き物なので、論破しても逆効果だと思います。
相手のWinを考え、成功体験をしてもらう。
もう一度、孤独の定のは、なんでしたでしょうか?
共有・共感がされていないことでしたね。
では、共感してもらえばいいのです。
あなたの依頼と相手のメリット・ベネフィットを考えて、実際に成功体験をしてもらうです。
例えば、マナボックスであれば、マニュアル化があります。
会社としてのベネフィットは、組織が強くなる。効率的になり生産性が向上する。ミスが減る。などですね。
では、脳味噌をスタッフにすり替えましょう。
- 説明能力がつく。スキル。
- マニュアルがわかりやすいって上司からもスタッフからも褒められる
- みやすいですねってクライアントから賞賛される
- 同じ質問をジュニアから受けなくてすむ。時間が増える。
- 長期休暇が取得できる
- 新しいことに挑戦できる時間が増えるから、履歴書がパワーアップ
などでしょうか?
このように説明して、なおかつ、実際の成功体験をしてもらえば、共感してもらえること間違いなし!です。
>>海外マネジメントでも使える!人生が変わる!実証済「伝え方が9割」の要約・感想【図解あり】
自分一人じゃ何もできないことを明言する。助けをお願いする。
これも引用いたします。
「経営者たるもの強くなければ」「経営者たるものビジネスに集中しなければ」などの「べき論」により、自分の内面の弱みやプライベートの困難を共有できないことも多い。
すごい経営者であればこの「弱さの明言」についてはこう感じるかもしれません。
現地スタッフに「苦しいとかできないって言うと、みんな不安になるのでは?」と思う方もいると思います。
お気持ちはわかります。
ただ、これは、ベトナムでは特に有効だと感じます。なぜならば、ベトナムの人は、人の助けになりたいって思っている人がいるからです。
なので、「これは私にはできないので、あなたの力が必要です」ってめっちゃ素直に言うといいと思います。
ただ、一つ条件があります。それは、あなたが、社長業で圧倒的なコミットメントと行動を示すことです。結果はさておき、すくなくとも行動することが大事です。
サウナへ行き、筋トレ(HIIT)もする。
これです(笑)
でも、かなり本気です。これをすることによって、メンタルがヤバイです。整います。かなりおすすめ!
詳細は以下の記事をお読みくださいませ。
>>人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?【書評・感想】
>>あなたの人生を豊かにできるかもしれない3つの知識!もし、15年前に知っていれば……
「嫌われる勇気」を読んで実践する。
これも鉄板かもしれませんね。でも、鉄板はやっぱり鉄板なんです。効果が計り知れない!
詳細は、ここでは説明できませんが、一言で言うと…。
課題の分離
他者の課題には踏み込まない
です。つまり、相手の問題と自分の問題を完全に切り離す。と言うことです。他人は、あなたに絶対変えられません。絶対にです。
正直、この考え方に結構救われてきました。
なんだか、冷たいような気もしますよね。たしかに、この考えを取り入れてからは、冷徹になりました。でも、自分は自分が正しいと思うことしか実行できないのです。
もし、読んだことない人がいれば、是非、読んでください!
ベトナムでは、孤独じゃないことのほうが多いですよ!
なんだそれ!って思われた人も多いかなと思います。
経営者としては、いわゆる、孤独を感じることがあります。
けど、一人の人間としてはベトナムでは孤独ってあまりありません。
なぜならば、ベトナムの人は、「めっちゃ優しい」からです。正直、救われてます。
- アパートのおじいちゃんはいつも私をからかってきます。なぜかハグもしてきます。
- 弊社のスタッフは、作業していると「フルーツを食べろ「って言ってきます。
- マーケティングスタッフは、いつも私の動画撮影を手伝ってくれます。
- 飲食店のおねーさんめっちゃ優しいです。肉を皿にとりわけてくれます。
- アパートの掃除のおねえちゃんは、なんで部屋きたねーんだって怒ってくれます。
- マッサージのおねえちゃんは「レプチャイ」(ハンサム)って言ってくれます(笑)。
ただ、やっぱビジネスだとちょっと違うんですよね。
本日は、海外の経営者は、なぜ、孤独を感じるのか?と言う点とその解決方法を書きました。
参考になれば幸いです。