こんにちは、すげのです。
本日は、ベトナムの外国契約税(FCT)を申告するためにしなければいけなことについて解説していきたいと思います。
それは、FCTのための税コードを取得することです。
こちら留意点としては、ERCに記載している税コードとは異なるということです。なぜならば、FCTとは、本来、外国の企業が申告するべきだからです。
この税コードは、外国契約者の税コードとなります。例えば、マナボックスベトナムであれば、株式会社マナボックスに代わって申告する場合には、株式マナボックスの税コードとなります。
実務上は、ベトナムにある会社が外国契約者税を申告することがほとんどだと思います。
>>FCT(外国契約者税)をシンプルに易しく理解する方法【ベトナム税務】
この記事のもくじ
ベトナムのFCTの税コードのためには以下の情報を準備
2つに整理するとわかりやすいと思います。
- ベトナムの会社
- 外国の会社
FCTは、ベトナムの会社が海外に送金する時に発生する可能性がある税金と言う風に覚えておいてください。
例えば、マナボックスであれば、マナボックスベトナムが“ベトナムの会社”にあたり、“外国の会社”が親会社の株式会社マナボックスとなります。
ベトナムの会社の情報
手続を進めるために、以下の情報を集めます。
会社名
企業登録番号
会社の住所
電話番号
申告する税金の種類
法的代表者の情報
こちらの情報は、ERCやIRCの情報から入手します。
>>どこよりも詳しく、ベトナムERC(企業登録証明書)を徹底解説してみた! 【保存版】
>>ベトナムの投資登録証明書(IRC)をどこよりも詳しく徹底解説! 【保存版】
外国企業の情報
支払い先の外国企業の情報です。実務的には親会社などが多いと思います。親子ローンなどで支払い利息を支払うからです。なので、ここでは、親会社に支払う場面を想定しましょう。
会社名
会社の住所(本社の住所です)
その他
また、外国契約書の情報も必要です。
契約書情報
契約書の金額
場所
一番最初の取引が生じた時に、この手続を実施します。そのため、契約書は最初に生じた取引の契約書となります。
それ以降に海外送金がある場合については、すでに税コードを取得しているので、契約書の情報を登録するということは必要ありません。
FCTの税コードを取得するために、ウェブで申込みする
必要な情報をあつめたら、次は、申請を登録する業務です。
大きな流れ以下の通りです。
専用のウェブサイトがあるのでログインします
ログイン先のフォームに決められた情報を入力します。
FCT申告のための税コード取得し完了です
それでは、それぞれ解説していきますね。
ウェブサイトにログイン
にログインします。
会社のID(MST)とパスワードが要求されます。その後、FCT税コードを選択します。
情報を入力し、申請を完了する
Form 04.1-ĐK-TCTというフォームに入力していきます。
サンプル画像をはっておきますね。
入手した情報を入力します。
必要な情報を入力したら、トークンにて提出します。
結果を待ち、税コードを取得
オンラインで申請したら、結果を待ちます。原則として10営業日以内にアナウンスが届きます。以下のような書類ですね。
オンラインでもできるが書類で求められる場合もある
上記でのオンラインでの申請が、基本となりますが、紙面「ワードファイル」で申請書を作成し、税務署に直接いって申請が求められることもあるそうです。地区によって運用が異なるケースがあるようです。
⭐️本日のまとめ⭐️
外国契約者税の申告は、ベトナムの会社が実施することが多いが、その際、税コードを取得しなければならない。
その場合は、ベトナム税務署のウェブサイトから申込が可能。
紙面で求められる場合もある。
いかがでしたでしょうか?
海外に支払いがあるケースは、FCTの申告も必要になりますので、是非参考にされてください。