こんにちは、マナボックスベトナムの菅野です。

本日は、会計の知識ってどうなの?っていうお話をしたいと思います。実は、私、先日3日に、ベトナムの会計の大学(Academy of finance)において、ちょっとメッセージをさせて頂く機会があったのです。以下は、ベトナム人の大学生との写真です。

その内容が、海外の駐在員の得るべき知識とも関連してきたのですね。なので、こうやって記事にしようと思いました。

この記事はこんな人のために書いています。

海外へ駐在しており、海外スタッフとのコミュニケーションに悩んでいる。うまく伝わらない。とくに会計関係の話になるとチンプンカンプン。とても辛い。もっと近づきたい。

これから海外駐在の予定であり、便利な知識はどれか?確認したい。

会計の知識は、グローバル言語だ!だから、あなたの可能性が広がる

結論は、これです。

会計の知識は、世界標準語だ。なので、この知識があれば、より正確なコミュニケーションが世界の人とできる。

意識の高いビジネスマンは、英語を学ぶと思います。確かに英語は、かなり重要です。しかし、会計(複式簿記や決算書の知識)は、もっと大事だとも言えます。なぜならば、この知識は、世界標準語、グローバル言語だからです。

つまり、共通の言語だから、コミュニケーションにも有用なのです。

また、これがあれば、アメリカでも、ヨーロッパでも、インドでも、ベトナムでも、有効的に働ける可能性が広がります。

もちろん、会計以外にも大事な要素はありますよ。マインドとか健康とか。

グローバル言語の会計を具体的にどこまで?

では、会計の知識をどこまで学べばいいでしょう?会計の知識は、奥が深いです。したがって、完璧にマスターしようとすると、時間がたりません。私は、会計の知識ゼロから、会計士の勉強を始めましたが、合格まで、4年間かかりました。時間にすると数千時間です。

あなたは、さすがにここまでの時間を投資できないと思います。する必要もありません。そこで、絞るというのが大事です。私は、海外歴が8年となり、現地の社長様や管理者様をたくさん支援してきました。その中で、これは、あった方がいいというのを紹介したいと思います。

余談ですが、経営の神様、稲盛さんも、経理の専門でなく技術の専門でしたが、「会計がわからんで経営ができるか?」ということを言っています。そう言った意味でも重要ですよね。

>>稲盛和夫の実学(書評・感想)から学ぶ海外子会社経営管理 「会計がわからない人は経営ができない。」【チェックリスト付き!15個の項目】

結論としては、以下の2つかなと思います。これがあれば、海外でもコミュニケーションが可能となります。

  • 取引があったら2つの側面がある。
  • 決算書を読める。

具体的に説明していきますね。

取引があったら2つの側面がある

いわゆる、複式簿記のことです。専門的な用語で、借方とか貸方とか言います。ただ、そのようなことを覚える必要はありません。

  • 取引があったら2つの側面がある。そして、当てはめる。

これです。

取引とは、あなたの会社のビジネス活動のうち、お金で測定できるものです。例えば、物を買ったとか、従業員の賞与があったとか。

>>【図解】会計とは? 財務諸表が作成され報告される流れを図解も使って徹底解説! 

これについて、2つの視点を持つということと、後述する、決算書とリンクするか?どうかということをわかっているか。ということです。これがわかっていると、グン!って経営に関するコミュニケーションのレベルが上がります。本当ですよ。詳細は以下で解説しています。

>>【徹底解説】BS(貸借対照表)とPL(損益計算書)はこれで動く!会計仕訳を2つのグループと10つのパターンと図解でおさえればスッキリ!

みなさん、複式簿記の歴史はご存知でしょうか?

複式簿記の起源は、なんと1494年ヴェネチアで出版された「算術・幾何・比及び比例全書」だと言われています。(「近代会計学の父」と呼ばれるイタリアの数学者、ルカ・パチョーリが執筆)

500年以上!すごくないですか?これだけの歴史があるということは、普遍的な知識なんだということです。

決算書を読める

具体的には以下をまずは、目標にします。

  • 会社の活動3つと貸借対照表と損益計算書の繋がり理解する

これです。こちらについては、以下に詳細に記事にしています。これがないとコミュニケーションができないんです。

>>3つのストーリーと図でBS(貸借対照表)とPL(損益計算書)の読み方、そのつながりわかりやすく理解する方法を徹底解説!

>>ビジネスと関連するから会計はおもしろい!財務諸表をわかりやすく!【図解とパズル】カネ・モノ・ヒトとB/SとP/Lのつながりを学ぶ 

最終的なゴールは、決算書から、会社のストーリーや痛みが3Dのように思い浮かぶということです。

 

私の場合はどうだったか?どう海外の人とコミュニケーションをとってきたか?

では、私の実際の経験をお伝えしますね。私は、公認会計士なので当然会計の知識は豊富です。ただ、会計の最低限の知識があれば、こうだよね。っていうことも言えます。

会計の知識があったから、インドでもコミュニケーションができた。

私は、公認会計士の試験に合格後、BIG4のコンサルファームにジョインすることができました。その後、インドにある製造会社の財務責任者として働くことになります。

インドって大変ですよね。ってよく聞かれます。

「とても、大変なこともありますよ」

が答えなのですが、それはやはり伝える、とかコミュニケーションなんですね。そんな中、会計の知識、つまり、世界共通語があったからこそ、なんとかやってきたというのは言えます。

具体的には、仕訳を使って、お話していました。つまり、取引と2つの視点です。

これって、仕訳はこうなるよねってことです。紙面に記載していたりしました。そうやって、一個一個確かめると、違うことがわかったり。

正しい理解をしてから、インドの製造会社の社長に報告していました。正しい経営報告ができたのでは、会計というグローバル言語を知っていたからです。

ベトナムで経営しているのも、ベースは複式簿記という言語!が土台にあるから

インドでの財務管理者としての経験後、2016年にベトナムにて、独立することとなります。出資者として経営者として、マナボックスベトナムにジョインすることになります。

そこでもで、当然ベトナム人の専門家とコミュニケーションをしつつ、お客様に正しく伝えることが必要になります。それが価値だからです。

その際、やはり、共通の言語の会計は必要ですよね。インドと同じように紙に仕訳を記載しながらお話することはよくあります。

経営に関する正しい情報を伝える。そのためには、会計というグローバル言語がやはり必要なのです。

本日のまとめ 【図解あり】

本日は、会計・決算書(複式簿記の知識も)は、「グローバル言語だ」だから、コミュニケーションにも役立ちます。というお話をさせて頂きました。

あなたが、もし、海外駐在員として社長している場合当然ですが、そうでなくても、この知識があると、経営に関して、より深くコミュニケーションができるはずです。

是非試してみてくださいね。