ベトナムの勘定科目421（利益剰余金）について徹底解説！【勘定科目解説シリーズ】

こんにちは、マナボックスの菅野です。

参考記事：>>【図解あり】ベトナムの勘定科目コードを徹底解説！覚えるための2つのコツと9つの疑問点【保存版】

421はどんな勘定科目？

421は、利益剰余金です。そして、421は、4211と4212に細分化されます。こちらは過去からの利益の積み上げですね。

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Circular No. 200/2014/TT-BTCでは、421は、以下のように勘定科目コードが定められています。

「利益剰余金」って具体的にどんな取引？よくある取引の仕訳のパターンも解説！

では、利益剰余金には具体的にどのような取引が記録されるのでしょう？詳しくみていきましょう。やはり、具体的な場面をイメージすることが大事です。

なぜならば、財務諸表の金額は、事業活動→取引→仕訳の積み上げだからです。

参考記事：>>会計とは？　財務諸表が作成され報告される流れを図解で徹底解説！

>>【徹底解説】BS（貸借対照表）とPL（損益計算書）はこれで動く！会計仕訳を2つのグループと10つのパターンと図解でおさえればスッキリ！

– 4211-前期繰越利益剰余金：過年度から積み上げられきた、利益の状況や損失が記録されます。また、この勘定は、会計方針の変更による遡及処理や、過年度に誤りがあったが、今年度になって発覚したものを遡及処理する場合には、この勘定で修正します。

翌年度の期首には、期首残高を4212勘定の「当期未処分利益」から4211勘定の「前期繰越利益剰余金」に振り替える必要があります。

– 4212-当期未処分利益：事業活動の結果である、当期の利益・損失が記録されます。

貸借貸借表の右下には、会社の歴史が詰まっています。

>>ビジネスと関連するから会計はおもしろい！財務諸表をわかりやすく！【図解とパズル】カネ・モノ・ヒトとB/SとP/Lのつながりを学ぶ

当期の損益は911から振り替える

事業活動の結果、利益が算出された場合には、以下のようになります。

逆に、損失の場合には以下の様になります。

翌期には4212から4211に振り替える

会計年度が終わった場合、「前期繰越」に振り替えることになります。要するに、当期じゃなく、もう、古いので「前期繰越」に移動してくださいってことです。

利益の場合は以下の通りです。

逆に損失出会った場合は、以下の通りです。

以下の記事で、911について解説していますのでどうぞごらんください。

>>ベトナムの損益計算書のなぞの勘定科目911とは？

本日は、ベトナムの勘定科目である利益剰余金について解説させていただきました。

勘定科目を深く理解すると言うことはとても大事です。なぜならば、財務諸表は、あなたの健康診断書です。特に利益剰余金は会社のヒストリーを表します。

財務諸表から、ビジネス活動をイメージするとなにか新しい発見があるはずですよ！是非、試してみてください。